「討鬼伝」体験版(PSP版)を遊びました。
http://www.gamecity.ne.jp/toukiden/
和風「モンスターハンター」
……と一言でまとめて、概ね相違ないゲームです。
このゲーム特有の要素は、武器に宿す「ミタマ」でしょうか。要はFF7の「マテリア」なのですが、ミタマ=英雄は、スキルを使った時に声を掛けてくれたり、獲得後イベントで自分のことを話してくれるので、只のアイテムとは違いキャラクターとして気持ちが寄添えます。特に、源頼光の「綱や金時の気配を近くに感じる」という台詞は、「大江山花伝」を思い出すという個人的理由でテンションが上がりました。
その他のシステムに目新しさがない分、世界感はきちんと作り上げて来ている感があります。キャラクター、フィールド、衣装、モンスター造形、台詞など、すべて「和風ファンタジー」で纏まっています。
世紀末の危機的状況な為、全体的に薄暗い雰囲気なのが残念。もっと明るい絵面でも見てみたかったです。
全方向網羅のキャラクター勢
登場人数は少ないものの、例えば「凛々しいお姉さん」「優しげなお姉さん」「勝ち気で子供っぽい妹風」「儚げで神秘的な妹風」など、重複しないキャラクター属性を巧く割り当てています。
男性陣では、モノノフのお頭・大和が渋くて一押しです。
イベントムービーは非常に綺麗ですが、主人公視点で作られているため、少し不自然に感じるところもありました。画質は劣るとしても、PC作成タイプのゲームはリアルタイムレンダリングムービーの方が合っている気がします。
正しく体験版なのだが……
受注できる任務は、合計10件。
2章の3つ目の討伐途中で任務が中断され、体験版は終了します。
終了後も、引き続き体験版を遊ぶことはできますが、その中断される任務を受ける前の状態に戻されるため、任務中に入手したアイテム等は手元に残りません。
また、アイテムが30種(最大150個)しか保存できず、常に倉庫整理が必要です。製品版で拡張できるようですが、最序盤とはいえ、任務に3、4回出掛けたら、アイテムをある程度処分しないといけない倉庫は物足りな過ぎます。
どちらも体験版ゆえの仕様とはいえ、素材を溜め込む必要がある狩りゲーとしてはストレスが溜まったのが残念でした。