映画「アナと雪の女王」(吹替版)を観てきました。
http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/anayuki

大ヒット映画の名に恥じない良作。さすがディズニー。
細かいところは突っ込みどころもあるし、結局要約すると「国王夫妻が子供の教育を失敗したせい」という結論に至ったりしましたが、「現代的なおとぎ話」として面白かったです。
最後のオチが、昔ながらの「ヒーローとヒロインの愛」ではなく、あくまで姉妹2人の物語として締まっている点には感心しました。
観客である私は両方の事情が分かっているので、エルサの孤独が哀れで、アナのことを無神経に感じたけれど、結局アナがいなくてもエルサは救われないので、この2人で丁度いいんでしょうね。
クリストフは凄く真っ当ないい男。
ハンスは、アナと好きな物がなんでも一緒だという時点(特に好きな食べ物)で、都合のいい男過ぎると思っていました。ただ、王女とは知らず出会った時点での印象は悪くはなかったから、根から悪党ではないのかも。
雪だるまのオラフ、トナカイのスヴェンという非人間キャラクターも非常にいい味でした。

3D表現に関しては、冒頭、凍った湖から氷を切り出すシーンでの氷の透明感が美しく、ファンタジックな部分よりも風景に感嘆しました。
一番好きな楽曲は「雪だるま作ろう」かな。次第に成長するアナが歌声で表現されていて、ドラマと動きがあってミュージカルらしい良曲だと思いました。

一方、同時上映の短編アニメーション「ミッキーのミニー救出大作戦」は、懐かしいモノクロアニメと3Dが実に巧く融合していて、とても面白かったです。笑い転げました。
ただ、ミニーが悪党ピートを懲らしめるときにノリノリで、凄く意外且つ女は怖いと思いました(笑)。

なお、観客席の半数は子供でした。
上演前は五月蝿くて不安になりましたが、本編中はほとんど静まり返って観ていました。つまらない時にジッとしていられないだけで、子供だって、面白いことをやっていれば魅入って静かになるんですよね。トロールがアナとクリストフを結婚させようとするミュージカルシーンは、少しざわついていましたが、あれは私も少し冗長だと感じたので、大体子供も大人も感性は変わらないなと思いました。

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