宇江佐真理著「深川にゃんにゃん横丁」

【あらすじ】
猫と猫好きが集まる長屋が並ぶ通称「にゃんにゃん横丁」で起こる、親と子の営みを、猫が見守る短編集。

犬派の私としては「わんわん横丁」の方が嬉しいぞ、などと思いながら読み始めたのですが、やっぱり長屋には猫が似合いますね。

主人公が、仕事を引退し長屋の大家を務めている年寄りということもあって、本人絡みでは派手な捕り物や恋愛話はありません。長屋の人びとの等身大の事件に翻弄されつつも、ホッコリする感じ。
猫たちは意外と目立った活躍はせず、人に寄り添ったり離れたりしながら、ただ生きているという感じ。変に猫中心の話ばかりでなく読みやすいと思ったけれど、猫派の方には物足りないかもしれませんね。
長屋の者同士が助け合う姿に心が温まり、人の繋がりを大事にしたいものだと思いました。

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