舞台「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」12:00回(前楽)。
http://www.negadesignworks.com/p4u/
「P4U」はおろか、「P4」本編未プレイ、アニメもこれまでの舞台も未見という、「ペルソナ4」初心者が、なぜか続編・対戦格闘ゲームの舞台版を観てきました。
対戦格闘ゲームをどう舞台化するのか?と思っていたのですが、「P4U」は対戦格闘と言ってもストーリーがあるようですね。
「P4」の出来事については、「事件があったが主人公たちが解決した」程度の説明がされ、今回の物語と直接関係しないので、観劇の妨げにはなりませんでした。むしろ(以下ネタバレ反転)
今回の話が黒幕不明のまま終わる
ことにビックリしました。後で知りましたが、「P4U2」という続編も出ていたんですね。
それと、ペルソナ能力の説明がなく、しかもP3キャラは発現の度に銃(召喚器)で頭を撃ち抜くので、非ゲーマーの観客はどう受け止めているのか気になりました。
舞台は、奥が全面スクリーンで、ステージ中央にチェス盤風の八百屋舞台が配置されている形でした。
背景、ペルソナ、ボス、シャドウ(同キャラ)などは映像で表現。八百屋舞台の前で戦っている時にペルソナを発現すると、人とスクリーンに距離感があるので、若干迫力が不足していたのが残念でした。
キャラクターは、ビジュアルしか知らないので合っていたかどうかは分かりません。
鳴上悠@南圭介は、斜に構えたキャラクターかと思っていたら、正統派の熱い善人主人公だったので、少し意外でした。主人公だけあって戦闘回数が多く大変そうでした。まったく事情を知らないのにラビリスを「彼女も被害者」と肩入れするのは話がかなり端折られている感がありましたが、展開の早さは致し方ないですね。
アイギス@宮原華音とラビリス@青野楓は、滑舌が悪く、さ行の息漏れが気になりましたが、アクション能力重視の配役だと思われるので仕方ないかな。特にアイギスは動きが素晴らしく、跳び蹴りには見惚れました。
「P3」の桐条美鶴@田野アサミは、背が低いのが少し残念ですが、良い女感に溢れていて格好良かったです。真田明彦@藤原祐規は、上半身裸(+マント)というとんでもない格好なのですが、筋肉質な身体なので似合っていました。
里中千枝@小市眞琴は、代役とは思えないくらい声もビジュアルも可愛いし、動きは軽快、裏表ない雰囲気があって、個人的には一番気に入りました。
花村陽介@平野良は、主人公の親友だし過去のトラウマも語るという美味しい役なのですが、なぜか印象不足。「ハンサム落語」のときもそうだったので、純粋に私の琴線には触れない役者なのだと思います。小道具の扱いや間の取り方は巧くて感心しました。
巽完二@滝川英治は、長身で非常に舞台映えしていました。一時期映像方面に進出していましたが、やはり舞台で映える人だと思います。ただ、今回のキャラクターとしてはあそこまでホモネタ全開でピンク演出されると、良い奴だと分かっていても、ちょっと退いてしまいます……。
天城雪子@青木志貴は、面白くはあったけれど、キャラがよく分かりませんでした。
白鐘直斗@浅倉結希は、立つ姿勢等は少年らしく、中性キャラとしてどちら寄りでもなくいい感じ。久慈川りせ@麻生夏子も、アニメのぶりっ子キャラという雰囲気がしっかりありました。
エリザベス@吉川麻美は、ある意味デウス・エクス・マキナ的な扱い。他のキャラから浮いている感じが、その点は合っているのかなと思います。
なお、劇場に行ってから知ったのですが、本公演はニコ生中継されていました。
カメラは1階最後方と上手下手に2台ずつの合計5台を確認。2階席は未確認ですが、なかなかしっかりした撮影態勢でした。