北杜夫著「さびしい王様」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
ストン王国のストンコロリーン王は、私腹を肥やす悪徳大臣の手で幼児のように無知なまま成長したが、ある日革命が勃発し、事態も分からぬまま1人で辺境へ遠ざけられる。自由な生活の中で次第に自我を取り戻しはじめる王様だったが、遂に居場所を突き止められ、辺境にもいられなくなる。

前書きと後書きだけで50ページくらいあるという、変な作品。ちなみに、どちらも面白さとクドさとが相俟って、個人的には微妙な感じでした。
作中も、面白いときもあれば、それがくどくどしくなることも多々あり、評価に困ります。
面白くなって来たな、と思ったところでいきなり物語が投げ出されてしまうので、「それで、どうなってしまうの?」と気になってたまらず、続編を手配しました……。なんとなく、腑に落ちない感じです。

カタカナの電報のやり取りが延々と続くシーンは、読み飛ばしたくなりましたが、先を確認したところ、読み飛ばした場合のフォローがなかったので諦めて解読しました。

コメント

佐々木良

北杜夫好きなんですが、さびしいシリーズは微妙だった記憶が。
読んだのがはるか昔なので、電報とか全然覚えてませんでした;
今読んだら初めて読む感覚で読めそうです;

麻生壱埜

時間が経ってから再読すると、全然印象が違ったりしますよね。

今日ちょうど「さびしい乞食」を読了したところですが、また終わりが投げ出されていました(苦笑)。
とはいえ、個人的には「乞食」の方が面白かったな、と思います。この辺の分析はまた後日。

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