松岡圭祐著「ミッキーマウスの憂鬱」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
フリーターの後藤は、東京ディズニーランドのアルバイトに採用され、夢を膨らませるが、担当は着ぐるみの着付け等を行う裏方仕事の上、社員同士の格差を目の当たりにして戸惑う。しかし、紛失したミッキーマウスの着ぐるみを追う内に、夢の国を支える裏方に誇りを抱くようになる。

最初は、「夢の国も働く現場である」という現実が見えていない主人公にイライラしました。しかし、次第に成長し、その青さを嗜められつつも周囲に良い影響を与えるという流れがあったので受け入れられました。
舞台設定に関しては、あの「ディズニーランド」の裏側を覗き見るような感じで、面白かったです。どこまで事実に即しているのか、想像なのかはわかりませんが、小説という物は巧く嘘をつくことだと思うので、私は楽しめました。
もし、ディズニーランドの暴露本と期待して読んだ場合は、期待はずれだと思います。あくまで、レジャー施設を舞台としたお仕事系娯楽作品と認識して読むことがオススメですね。
断っておくと、主人公は、非常に苦手なタイプでした。

ところで、この本は世界一厳しいと作中でも言っているディズニーのライセンスを得ている……のですよね?

コメント

トニー

この主人公は愚か者すぎました
ただのフリーターのくせに

松岡の書く主人公は天才が多いけど、
こいつは相当アレ

そういえばこの主人公と万能鑑定士に登場する小笠原が知り合いという話をネット掲示板で読んだが、その設定の話は事実なんでしょうかねえ…
仲よくなれないタイプとしか思えませんが

麻生壱埜

(笑)。
私としては、松岡先生の書く登場人物は、空気が読めない人が多いのかな?と感じました。

万能鑑定士は1巻しか読んでいないため、両作の繋がりがあるのかは分かりませんが、小笠原くんは割と鈍感な感じがするので、この主人公のハチャメチャ加減も「人に言えないことを言える勇気のある奴」とか思えるかもしれません、よ……。
友人でなく知り合いというだけなら、仲は良くないかもしれませんし。

トニー

松岡の主人公は天然が多いですね。
催眠の主人公もインテリにしてはちょっとボケてるし。
こいつのアレ具合はヤバかったです。(笑)
最終的にはちょっと成長するんですが…

麻生壱埜

アレな人だと思って読んで良かったのか……とちょっと安心しました。
自分の感想を読み直して、二度も断っているあたり、主人公を酷評していいのか悩み、でもとにかく嫌悪感は書き残しておきたいという気持ちが出てるな、と思いました(笑)。

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