最終封印35話の変化話3回目。
長々続けてきましたが、今回で終わりです。

まず、なかなか決まらなかったのが戦闘シーン。と言っても、アクション自体は二刀装備を生かしたものにしようと言う事がまず決まっていました。
問題は敵でした。トリエット付近に出る敵と言う事で、当初は蛇(サイドワインダー)のつもりだったのですが、本当にトリエット付近で出現したのか心配になってしまい、また蛇の動き自体あまり見栄えのするものが思い浮かばなかったので、取り敢えず置き換えることにしました。
シンフォニア攻略本はPS2版も含めて全部持っているのですから、確認すれば良かったのですけれどね。出すのを面倒がった為に、この後苦労する事になったのでした。
置き換えて書き出したのは、狼(ウルフ)。四つ足は犬の連想でアクションを組み立てやすいですし、実際スルスルと書き出せたので、一旦これで決着をつけたつもりでした。既にこの時点で、アップしたものとほとんど同じ文章が書けています。
が、不意に「ウルフはトリエット付近に出現したか?」と気になり思い返すと、ウルフと戦った記憶はイセリア付近か、次のオサ山道ではないかと心配に。それに、読み切り小説「海まであと」でもウルフとロイドは交戦している事を思い出し、ワンパターンに過ぎるので、一旦これを止めることにしました。
次に候補に上がったのは蠍(スコルピオン)。砂漠に出現した明確な記憶がありますので、今度こそ変えないぞ、と思って書き出したところ……なんと、ウルフ戦でしっかり頭に出来上がってしまったアクション動作が蠍に影響。うまい動きを見つけ出せず苦悩する事に。
色々パターンは変えて考えたものの、どれもウルフ戦と言う大元があってのアレンジにしかならず、それくらいなら思い切って砂漠でも狼で良いじゃないか、と思い切ってウルフに戻したのでした。

さて、コレットは自主的に動いてノイシュに乗ってくれた御陰で、35話の中に登場する事が出来ましたが、ここまででまったく文中に出て来ないキャラクターが一人いました。リフィル先生です。
実は、麻生はリフィルを動かすのが大の苦手。最大の理由は、彼女が知的なキャラクターであることです。
いくら地の文で「彼女は聡明である」と描写しても、誤ってアホな言動をさせてしまったら台無しです。書き手である自分に彼女のような知性がない以上、オリジナル展開でのリフィルの言動は最大限の気を遣う必要があるのです。
そんな訳ですから、リフィルをどう組み込むかは悩みどころで、竜を登場させることにしなかったら、最後の台詞しか出番がない所でした。

こんな形で、変化しながらなんとか出来上がったのが、皆さまにご覧頂いた35話となるわけです。
気になる次回の執筆状況は、本日更新致しました次回予告にてご確認下さい……今のところ、アップした部分しか書けてませんよ。

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