今日書いた部分。


 傾いだ柱の足下に僅かな影がある。子供たちと竜はその影に身を寄せて陽から隠れ、水の入った革袋に口を寄せた。
 まずコレットが一口、続いてジーニアスが頬張るようにして水を飲み込む。ロイドに渡った頃には、水袋は既に握った拳ほどの大きさになっていた。それを少しずつ口に含み、ゆっくりと嚥下する。心地よい冷たさなどない。代わりに、身の隅々まで染み渡るような感覚がロイドを満たし、疲れは長い息となって抜けていった。


はて、このペースで更新が間に合うのか?

今更ですが、砂漠の描写がちょっとウェットになっているなと反省しています。
私はエジプト系の砂漠に行った事がないので、遺跡のイメージと併せてカンボジアで過ごした時を思い出しながら書いているのですが、あそこは乾季と雨季があるので、ちょっとトリエットの気候とは違う筈。
でも私は知識だけでは小説に出来ないんですよねー、と開き直ったり。

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