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感想は6月分でまとめる予定ですが、「血界戦線」11話を見て考えた別件について。
原作の「血界戦線」ファンは複雑でしょうが、私は原作をちゃんと読んでいないこともあって、今回のアニメオリジナル要素も十分楽しめました。
だから、ホワイトが本名で呼ばれる度に私の肝が冷えたのは、オリジナル部分の出来とは関係ありません。「メアリー」という彼女の本名が「メアリー・スー」に繋がるせいで、一々オリジナルキャラクターだと意識してしまったせいです。
(メアリー・スーに関する簡単な定義)
二次創作の作り手に贔屓され、原作のキャラクター以上に活躍するオリジナルキャラクターのこと。
しかし、私の「メアリー・スー恐怖症」はいったいなにが原因なのか、自分でも疑問です。
私が見ていて、メアリー・スー的なオリジナルキャラクターに乗っ取られた作品というと「スレイヤーズTRY」がありますが、私は「TRY」好きなので、これをトラウマとは言えません。いや、企画に対する疑問は持っていますけれど、ヴァルガーヴが好きなので批判できません(笑)。
では、私は遭遇したこともない「メアリー・スー」に怯えているのでしょうか。
それもまた違う気がします。
彼女への恐怖心は、身近く、常に潜んでいます。彼女は、言わば私の中にいるのです。
オリジナルであれ、ファンフィクであれ、物を書いていて、思い入れのあるキャラクターを持ち上げすぎてしまった経験。
そこに、私は私のメアリー・スーの影を感じ、怯えているのだと思います。
とすると、良くも悪くも私の作品に爆発力がないのは、そういう自制の結果なのかもしれません。