林望著「イギリスはおいしい」

イギリスの食生活を中心としたエッセイ。
タイトルに突っ込みたくなりますが、確かに食材は悪くないんですよね。料理方法が根本から間違っているという点が、イギリス料理の致命傷だと私も思っていますが、自分でも料理をする作者が、いかにイギリス人が不味く調理をするかということを丁寧に説明しているので、面白かったです。

田中芳樹・土屋守著「『イギリス病』のすすめ」

両氏が大学の同期であったことから実現した、イギリスに関する対談本。
毎回テーマを決めて語っているので、さほど脱線もせず、それなりにまとまっています。1997年発行の本であるため、感覚が古いところはありますが、イングランド、ウェールズだけでなく、スコットランドのクランなど、イギリスに関する雑学本としてさらっと読めます。
個人的には、土地の問題は面白い提言だと思いました。

ただ、私自身はイギリス好きですが、両作とも、そこまで日本を悪し様に言わなくても、と思う面もありました。

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