来週発売する、3DSのダンジョンRPG「セブンスドラゴンIII code:VFD」体験版を遊んでみました。
……体験版自体は良く遊ぶけれど、発売前ゲームの体験版は久し振りです(笑)。
http://dragon3.sega.jp

本体験版では、チュートリアルにあたるCHAPTER 0と、CHAPTER 1の導入までを体験できます。
プレイ時間は1時間程度。レベルキャップ(Lv.10)が設定されていますが、そこに行き着く前に終わりました。

新規プレイヤーでも直ぐ飲み込める世界観・システム

シリーズとしては4作目。タイトルは知っていましたが、プレイするのは初めてです。
近未来設定ということすらよく知らず、説明書も読まずに起動したため、唐突に始まって何をしたら良いのか分からないまま放り出された感覚に最初は戸惑いましたが、CHAPTER 0を遊ぶことで世界観はだいたい分かりました。
過去作を遊んでいれば、「あのことだ」と頷く楽しみがあるのでしょうが、キャラクターは何も知らない設定なので、過去作を遊んでいなくても、キャラクターと一緒に「え!?」と驚くことができました。

まだチュートリアル段階だからか、難易度は高くなく、ボス戦でもサクサク勝てました。過去作は戦闘バランスが悪いと聞いたことがあるので、3DSに戻ったことを機に、親切化しているのかも知れません。
ゲームとしては、良い意味で普通のDRPG。「ゴッド深度」等の独自要素もありましたが、RPG慣れしているゲーマーなら、多くは説明されなくても遊べると思います。

キャラメイクゲームでキャラメイクをさせない体験版仕様

残念ながら、体験版は用意された4名のキャラしか使えず、キャラクターメイクが体験できませんでした。
Wizardryではキャラメイクに1日費やした後、せっかく作ったキャラクターをロストしたくないから迷宮には行かない、という本末転倒な遊びをしていたくらいキャラメイクが好きな私には、かなり減点材料。
なにより、グラフィックやカラー、ボイスを選べるというところを触ってみたかったので、職種は1Pのサムライだけでも良いから、キャラメイクを体験させて欲しかったです。
また、3人パーティという人数の少なさが引っ掛かりました。最終的には3人×3パーティを動かすようですが、それだと単純に経験値を3倍稼がないといけないのでは?という危惧もあり、その辺の気になるシステムこそ体験したかったと思います。

表現の足を引っ張るグラフィック

バストアップのイラストは特に問題ないものの、ポリゴンで表現されたキャラクターやマップはかなり粗さが目立つ印象。立ち姿などのポーズも、ポリゴンキャラはガニ股気味で、イラストのスタイリッシュさとかけ離れて見えます。
唯一、タイトルロールだけあってドラゴンの造形には迫力がありました。
マップに関しては、特にスカイタワー内で目がチカチカしてプレイが苦痛でした。フワフロの花に汚染されているという設定がある都合上、ああいう画面作りをしているようですが、3DSの解像度では無理がある表現かもしれません。
また、3Dダンジョンなのに視点移動できないので、少し動かし難いなと思いました。

結局のところ、体験版から訴求力は感じませんでした。
体験版データがあると、製品版でアイテムや資金等が手に入る特典付きのため、購入確定者はとりあえずダウンロードして損がない体験版になっていますが、購入確定者ならわざわざ体験版で遊ばなくても良いですよね。そして、最初から買うと決めているプレイヤーは、恐らくシリーズファンだから、体験版がなくても何となくカラーは分かるはず。そういう意味では、どういった層に向けて配信した体験版なのか謎です。

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