司馬遼太郎著「新選組血風録」

有名な隊士も多数登場しますが、基本的には、隊の末席にぶら下がっているような無名の隊士たちにスポットを当てた十五の短編集。
新撰組に詳しくないので、こんなに色々な隊士がいて、それぞれの人生があったということを知り、面白く感じました。
文庫は本編628ページという厚さですが、一編が読みやすい長さですし、司馬先生らしい平易でスルスルと読める文章のお陰で、読んでいる最中は分厚さがまったく気になりませんでした。
ただ、話ごとに時代が行ったり来たりするので、各話がある程度年代順に並んでいると、もう少し読みやすかったのでは、と思います。

個人的には、本物を贋作、贋作を本物と信じて霊験を与えてしまう「虎徹」が面白かったです。

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