鎌田敏夫著「29歳のクリスマス」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
29歳の誕生日、典子は男に振られ、仕事のミスを押し付けられて左遷、十円禿までできる。だが、強がりながらも恋に仕事に体当たりで進み、結果が伴わなかったとしても、自分の足で人生を生きている「自由な孤独」を誇りとして胸を張ることを選ぶ。

1994年放映の同名TVドラマのノベライズ。
作者は脚本家だそうですが、小説としてごく普通に読めます。

時代設定が既に20年近く前なので、男性社会で奮闘する女、という図式から出てくる状況や台詞が古いと思う箇所もありましたが、共感できるところもあります。
29歳なんてまだまだ青くて、色々迷うし、傷付いたり、嫌になったり、誰かに頼りたくなったり、色々ある。
人間の悩みなんて、時代は変わっても年代が一緒なら変わらないのかもしれませんね。

ちなみに、クリスマスだからと思って本書を読んでみたのですが、4月から始まってクリスマスで終わるお話でした……。

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