6月中にはアップしたいと思ってますが、ラタトスク発売後の執筆スピードにはまったく期待できないわけでして…。


 手持ち無沙汰な様子で、ジーニアスは提げた灯籠を大きく揺らした。壁に映る影は、一行へ襲い掛かるように天井まで立ち上がる。少女が上げた悲鳴は、蹌踉めいた拍子にロイドの背中に吸い込まれた。
 常ならば弟の悪戯を嗜めるリフィルは、遺跡の壁や床に一々感嘆して視線を彷徨わせている。代わりにロイドがジーニアスを小突き、コレットの仇を取った。


こんなほのぼので良いのだろうかと自問しつつ、旅の真実を知るまでのイセリアの幼馴染3人組は、こんな調子でお送りする予定です。
そうやって考えると、長閑な期間は限られていますので、大切に描写してあげたいなぁと思います。
……勿論、幸せを演出するほどコレットの悲劇性が高まる、と言う計算もあるのですが。

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