北原亞以子著「東京駅物語」

東京駅(中央停車場)を舞台に、明治から昭和の終戦後までの歴史と人の営みを描いた、九つの連作小説。
誰かの人生と、別の誰かの人生が一瞬だけ重なって、物語が起きる。そして、時代の変化とも繋がっている、という構成が素晴らしかったです。
ただ、六話までと、第二次世界大戦に入った七話以降で人の繋がりが断たれてしまうのが残念でした。繋がっている箇所はあったのかもしれないけれど、私には読み取れませんでした。老いた出雲渓三が登場して、安心したくらいです。

以前から、機会があれば東京ステーションホテルに泊まってみたいと思っていたけれど、その気持ちが強まりました。リニューアル後の今でも、室内から改札を見下ろせるのでしょうか。

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