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宝塚星組「こうもり/THE ENTERTAINER!」15:30回。

ミュージカル「こうもり …こうもり博士の愉快な復讐劇…」

罪のないコメディなので、観劇後の気持ちが爽やかで心地好いです。

オペレッタ原作だけあって、音楽は多め。耳馴染みのある快活な音楽を楽しみました。
歌の方も、アイゼンシュタイン侯爵等一部を除き、歌い手が揃っていました。ただ、歌詞を聞き取るのは困難に感じる局面は多かったです。特に、三重奏はなにがなにやらでした。二重奏でも歌が巧い者同士でないと厳しいのに、三人同時にバラバラの歌詞で歌わせる演出は、原曲がそうだったとしても、少し調整して欲しかったところです。

それから、女性の登場人物が多いのも特徴的ですね。アイゼンシュタイン家のメイドたちや、イーダ@綺咲愛里が可愛かったです。

その他、キャストに対して思ったこと。

本公演で退団のフランク@十輝いりすは、得難いビジュアルだなと改めて思いました。残念です。
オルロフスキー侯爵@星条海斗は、役者が人生を謳歌している感じなので、正直退屈し切った男には見えなかったのが残念。
アルフレード@礼真琴は、予想外に出番が少なかったです。この役はもう少し年嵩と軽薄さが必要だったのでないかな。巧いだけに、役者が勿体なかった気がします。
刑務所の看守フロッシュ@美稀千種は、出番は終盤だけながら、美味しいピン役で印象に残りました。髭も似合いますね。

ショー・スペクタキュラー「THE ENTERTAINER!」

芝居も良かったけれど、それ以上に観劇満足度を上げていたのがショーです。
演出の野口幸作先生は本作で大劇場デビュー(かつ初ショー演出)ですが、今後が期待できるスタートだったと思います。

まず、全体の色使いが素敵。派手だけれど、下品ではない、いい塩梅をついてました。
その上で、ショーの構成も良かったです。
テンポが良く中弛みがないこと、終始「エンターテイナー」というテーマに沿っているのに、内容はバリエーションに富んでいること、が主に気に入りました。トップスターの過去の出演作を彷彿とさせる展開が所々あって、ファンならより嬉しい仕掛けも、ニクい印象。引き語りは感慨深かったです。

デュエットダンスの影ソロは、空乃みゆ。北翔海莉・妃海風の歌巧者コンビから引き継いで歌うに相応しい、歌声でした。

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