南伸坊著、南文子写真「本人の人々」

雑誌「ダカーポ」の連載「本人だもの」をまとめた一冊。
「ヒトの身になって考えてみよう」と思った著者が、「本人術」と名付けた顔真似で、実際にその人物になってみて文章を書くという、かなり揶揄った本ですが、面白いです。

どの人物も、どことなく似ているので唸ります。
鳥越俊太郎氏、猪瀬直樹氏あたりはベースが元々似ているのかな?と思ったけれど、チリ人妻アニータや瀬戸内寂聴氏など、性別が違っても似ていると思えます。

南伸坊による宮崎駿

ポーズや角度などの写りかたも工夫しているのでしょうけれど、相当、相手を観察しているのでしょうね。
文章も、軽く毒が含まれているけれど、他人からすれば「その人物が言いそう」と思える内容が多いです。特に、叶美香は、本人が過去に仰有った発言を持ってきたのではないかと思うくらい傑作でした。
正直、GACKTなんかは、写真は表情しか似てないのですけれど、ああ成程と思ってしまうのが面白いです。

いわゆる「時の人」が多いので、何人か元の人物を思い出せない人もいましたが、大いに笑わせてもらいました。

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