発売間近のRPG「ワールド オブ ファイナルファンタジー」ダンジョン体験版(PS4版)を遊んでみました。
http://www.jp.square-enix.com/WOFF/
遊ぶ前は、FFシリーズ歴代キャラクターが登場するお祭りRPGという認識でいました。
もちろんその側面はありますが、ゲームを体験して、これは「FFシリーズ」のモンスターを使った「ポケットモンスター」だったと分かりました。
本作は、登場するすべてのモンスター(本作ではミラージュ)を捕まえて、仲間にできます。
仲間にしたミラージュは、「ノセノセ」で頭の上に乗せられます(大型モンスターには乗れます)。
初めて見たときは、キングダムハーツ体型の主人公がマスコットを頭の上に乗せているシュールな図に吹き出したのですが、主人公たちをデフォルメされた「プリメロ」体型に変身させると、凄く可愛いです。しかも、主人公たちのサイズ設定がMに変わるため、Lサイズのミラージュに乗れるのです。
「フェンリルに乗りたい!」等といった騎乗意欲でミラージュ捕獲に熱が入り、データ引き継ぎはないのに、少し頑張ってしまいました。
デフォルメされたミラージュはとても可愛いし、捕獲時に閲覧できる少しトボケた紹介テキスト等も、好きな人には溜まらない雰囲気でしょう。
「ノセノセ」は見た目だけでなく、戦闘システム的にも深い意味があります。
まず、「ノセノセ」状態だと最大3体の能力が合算された1体のキャラクターとして扱われるので、純粋に強いということ。そして、同じ系統のアビリティを持ったキャラクターを「ノセノセ」すると、組み合わせによって更に強いアビリティを使えるようになるなど、組み合わせを考えるという面白さがあることです。
「ノセノセ」は解除して「バラバラ」で戦うこともできます。ただ、手数は増えても個々が弱いので、基本は「ノセノセ」であり、ノセノセを維持する(逆に、敵のノセノセは崩していく)ことが基本戦術になると感じました。
1.5頭身の丸くデフォルメされたキャラクターデザインを採用しているため、ターゲット層はライトゲーマーだと思っていました。しかし実際は、FC〜SFCで遊んでいたFFファン向けの1.5頭身ですね。
特に、FF5かな。
私の思い出のバッツやファリスの姿そのままで、これは嬉しいな、と思いました。
逆に、ライトニングやユウナなど、元々高い頭身でデザインされているキャラクターは、若干違和感がありました。
戦闘システムと育成要素は非常に奥深く面白そうな気配を感じたのですが、少々無視できない不満もあります。
それは、メニューのUI周りです。
例えば「アビリティ確認」画面等の階層が深く、表示が面倒なのは、育成のためステータス調整や確認を繰り返すゲームシステムと合わず、大きなストレスを感じます。
戦闘時のシンプルメニューは、見た目は綺麗だけれど、私にはアビリティやセイヴァー召喚の使いかたが分からず、クラシックモードに変更してしまいました。
挙動も全体的に遅めで、最新のゲームにしては雑な作りだと感じます。製品版は、デイワンパッチで改善されたりするのかしら。
また、物語に関しては、体験版やトレイラー中、悪ノリだと感じる台詞回しが結構あって、合わないと思いました。
ミラージュ紹介の小ネタは許せるのに、タマとセラフィの「メタ」っぽい掛け合いは好きになれないのが、我ながら不思議な心境ですが……。
不満はありつつも、ユニークな「ノセノセ」には一本取られた体験版でした。