3DSの8bitテイストRPG「フェアルーン2」体験版を遊びました。
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000040904

Fairune2

体験版で遊べる範囲は、オープニングから「ミドリの草原」でサバクを歩ける状態になったところまで。

ジャンルはA-RPGですが、アクションRPGではなくアドベンチャーRPG。
主人公が敵に体当たりすると、相手より強ければノーダメージで撃破できるし、対等ならばダメージを負い、相手より明らかに弱ければ一撃で吹き飛ばされて特定地点に戻る、というシンプルな戦闘。そして、アイテムを入手するなどで次第に行動範囲が広がっていく、謎解きを重視したマップ。
率直に言えば、GBの名作RPG「カエルの為に鐘は鳴る」によく似た手触りです。
(「カエルの為に鐘は鳴る」の感想は、2016年8月26日記事参照)
制作者は大ファンか、逆に一度も遊んだこともないかのどちらかじゃないか、と想像させられます。

ただし、個性的なキャラクターがウリだった「カエル」に対し、本作の体験版で登場する人間は主人公のみ。喋るのは「はじまりのしょ」だけ。こういう構造なので、物語はあまり重要でなさそうです。

Fairune2 主人公

この主人公、最初はドレス姿で敵と接触しても戦闘にならないのに、剣を手に入れた途端、アクティブに戦いまくる謎の女性です。どういう素性かもわかりません。設定があるのかどうかも謎です。

結局、本作は「いかに探索し、行けなかった場所に辿り着くか」というマップ探索に特化しているのだと思います。
基本的な攻略は、スイッチを押したり、枯れ木を切って橋を作ったり、という一般的な内容。下記画面で示されている影がない木の下は通れるなど、他と違う場所に気付く観察眼を要求される局面もあります。

Fairune2 影のない木

ネットだと「高難易度」と言われているけれど、体験版の範囲では酷い引っ掛けもなく、さほど理不尽さは感じません。接触すると強制死亡扱いになるオブジェクトが、初見でわからず唖然としたくらいです。全体的には、適度な歯応えで楽しく感じます。

上画面で操作しつつ、下画面のマップを見て「ここから向こうに行けるのでは?」と検討できるので、3DSの2画面も活きています。
1回の起動で、体験版の範囲はガッツリ遊び尽くしてしまいました。

多少UIの悪さもあるけれど、RPGの謎解きをテーマにしたシンプルなゲーム性は抜群。
なにより「レトロ」と言いつつ日差しや雲の表現があるなど、かなり繊細な「8bitテイスト」のビジュアルが美しく、触れてみてわかる良いゲームだと思いました。

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