福井晴敏著「テアトル東向島アカデミー賞」

福井晴敏のホームシアター、自称「テアトル東向島」での上演作品からそれぞれ脳内アカデミー賞を決めたり感想を語る、雑誌「小説すばる」連載計79回分のエッセイ集。

まず第一回で……

「火薬量」「アドレナリン分泌量」が選考結果を左右する

と書かれている通り、完全な主観で語っています。最初にそう断っているため、その後のアクション・特撮祭りはいっそ心地よいくらいでした。

ちなみに、ご承知の通り私は映画をほぼ観ない人間です。本ブログには「TV/映画」カテゴリーを用意していますが、これは実質「スターウォーズ」用。そして「スターウォーズ」は私にとって、映画というより宗教のようなものなのでした。
と言っても観ないだけで、映画が嫌いなわけではありません。本作で紹介されている作品は、いい具合に古いこともあってメジャー/マイナーの割合が良い塩梅で、勉強になりました。

ただ、正直に告白すると美川べるの先生の挿し絵――ならぬ「挿しマンガ」が見たくて手にしたのに、点数が10点程度と少なく残念でした。

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