現在地:クリア
(ミッション達成率91%、ライセンス取得率94%、合成達成率67%)

最後の航海日誌

意外とサブミッション数が多かったのと、後半は1戦闘に時間がかかることが増えたため、全ミッションクリアは諦めて先に進めてしまいました。そのため、隠しエンドは見ていませんが、ひとまず総評しています。

ヴァンとパンネロ

まさかのラブラブエンド!
しかし物語内での2人は、恋人を通し越して「家族」だった気がします。ヴァンとパンネロ自身が「お父さん」「お母さん」呼びを受け入れているし、最終戦前にヴァンが仲間の1人1人に声をかけるシーンで、パンネロだけ個別の声掛けがなかったところも、彼女に改めて何か言う必要はない、というヴァンの信頼のように見えました。
そうして見ると、初期メンバーはリュドが難しい年頃の長男、フィロが長女、カイツが家族想いの末っ子という家族構成だったのかもしれませんね。トマジは……親戚の叔父さんポジション(笑)。

最終的なレベルはこんな感じでした(最終章突入時点のデータより)。

ステータス

バッシュの横が1枠空いたままなのは、最後まで気になりました。セーブ画面の枠はちゃんと埋まるのになぁ。

以下、総評です。

FF12の実質続編として

有翼人や浮遊大陸設定など、勝手な付け足しがイヴァリースの世界観を壊さないか、と心配していましたが、私は、FF12らしさを残しつつ、よりFFらしいゲームに仕上がっていたと思います。FF12らしさが残っていると感じたのは、オキューリアの横暴、ナルビナ戦役の傷痕といった要素が物語の背景に反映されていたことが大きいです。

基本的には、2回目の感想記事でも触れた通り、ヴァンが主人公の物語として展開され、FF12での「空気」という汚名を返上した感じでしょう。

アーシェ陛下

実際、ヴァンの成長は随所で見られました。

序盤から、飛空挺でレムレースの大空を自由に駆け巡ることができるのが良かったです。本編での望みを叶えた、という喜びもあったし、さらに8章でイヴァリースにも行けるようになってテンションが上がりました! 一部分でも、イヴァリースの空を自らの飛空挺で飛べて嬉しかったです。

活躍の場がなかったフランや、国を空けて良いのか疑問の残るアーシェ&ラーサーなど、少し存在意義が薄かったり加入すべきでない気がするキャラクターもいましたが、本編キャラの登場自体は、ファンとして嬉しかったです。
バッシュは、今作でも発言の悉くが格好良かったです。
アーシェとバルフレアのやり取りには絶妙な距離感があって、二人の関係の描きかたは本編より興味深く見ました。

不思議と難解に感じたストーリー

序盤の冒険譚っぽさと後半の対フォルサノスは明確なのに、中盤を遊んでいる最中は妙にわかりにくい話だと感じていました。正直なところ、幻獣界の辺りで、私の頭の中は「?」で埋め尽くされていました。
フォル・ヴィエラを皆殺しにする必要性も「イヴァリース世界に下手な追加種族を残すと都合が悪いから」としか思えなかったし、思わず物言いを付けたウィリスの存在も、終わってみれば「登場する必要があったか?」と思いました。
細かいことは考えず、その瞬間の展開を楽しんだもの勝ちだった感じです。

反面、キャラクターゲームとしては、常に生き生きとした仲間たちの姿が見られました。進行に合わせた会話の多さや、フリーミッションでの掘り下げも良かったです。
ラウンジが少しずつ賑やかになっていく様や、それまでも個性を感じていたモブたちから、8章に入って自己紹介される、というのも意表を突いていて面白かったですね。

敢闘賞は、やはりトマジ、フィロ、カイツにあげたいです。

フィロとカイツ

本作の明るい雰囲気を作り上げていたのは、この3人だと思います。
世話焼きトマジのちょっとお調子者且つ報われないところは、一、二を争うくらい好き。非戦闘員なのに空賊団のメンバーとして外せない一人だと思います。
フィロは最初「勝気な元気娘だが実は病弱」という設定を盛り過ぎだに感じたけれど、明確には語られないリュドへの淡い思慕が可愛くてお気に入りです。

それからリュド。
絆を繋ぎ、彼が感情豊かになっていくのを見守るのは素敵な展開でした。終盤で心を奪われた(むしろ初期より悪化している)ときは痛かったけれど、その分、再び心を取り戻したリュドの姿には思わず熱くなりました。

意欲あるシステムとFFにしては洗練されていないUI

まず、バトルシステムとしてRTSを採用する意欲は、RTS好きとして嬉しかったし面白かったです。
三竦みと属性の影響が大きいので、プレイヤーの戦術がゲームを支配する感が大いにありました。ただ、マップによっては真正面からぶつかる混戦になったり、画面内でキャラクターがごちゃごちゃして活きなかった時もあるのは残念でした。タッチペンでキャラクター1人を選んだり、混戦状態の時にコマンド発動位置を選ぶのは難しかったですね。
このシステムで、本編同等のガンビットが組めたら凄く面白かったと思います。

アイテムが1つずつしか購入/売却できないなど、所持品絡みのUIはイマイチでした。
FFシリーズでこの辺の出来が悪いゲームは、初めてだった気がします。

細かい不満はあれど、全編通してみれば、可愛く明るいノリで、ライトにまとまった作品として楽しめました。
さすがにDSのゲームなので、3DSで遊ぶとドット部分は粗かったですが、ムービーや演出の旨さはさすがのクオリティでした。DSとしては、容量も含めて限界レベルでないかと思います。

FF12RWムービー

本作はややデフォルメした3Dモデルを採用していますが、本編の雰囲気を残しつつ今回の絵柄に合わせた感じでアーシェ以外は良かったです。

イヴァリースアライアンスとしては、色々矛盾を引き起こしている問題はあれど、FF12ファンアイテムとしては十分楽しめるゲームでした。

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