本日発売、PS4版「428 〜封鎖された渋谷で〜」体験版を遊びました。
https://www.spike-chunsoft.co.jp/428/
体験版の範囲は、加納と亜智の10:00〜11:00まで。
本作は「街」と並んで名作サウンドノベルと名高い作品。それだけに移植回数も多く、何度か「遊ぼうかな」と思ったことはあるのですが、結局未プレイのままでした。そうこうする内に「自分はADVゲームは苦手だ」と感じるようになり、今日に至ります。
この体験版も遊ぶべきか悩んだのですが、せっかくの機会なので、ザッピングシステムを一度体験しておくことにしました。
なお、事前に知っていた本ゲームに関する情報は下記の通りです。
- 映像は実写
- 主人公同士の話が関係し合うザッピングシステムを搭載
- 渋谷の一日の出来事を描いている
物語の内容については、ギャグっぽいシナリオがあるということ以外、一切知りません。
まずOPで、この曲(Main Theme)は「428」の音楽だったのか!と驚きました。金管楽器が効果的に期待と緊張を煽る一曲です。さらに流れる映像は実写なので、TVの刑事ドラマを見ている気になりました。解像度も予想よりはるかに高いです。
が、実際にゲーム本編が始まるとスチル写真(静止画)だったことに、また驚きました。
サウンドノベルなのだから驚くようなことではないのですが、そのまま実写で動くのかと思うほどOPに魅せられたのです。
主人公は加納からスタート。
女子大生誘拐事件を解決することが、本作の目的のようですね。
ADVの評価を決定付けるテキストは、全体的に短文で読みやすい印象。
折り畳み式携帯電話に時代を感じたり、逆に「はたらく細胞」のせいで、時代を超えてとてもタイムリーに感じるテキストに笑ったりしました。
TIPSは多少遊んでいて、個人的にはちょうどいい塩梅です。
初プレイはBAD END(01 さらば渋谷署)を迎えますが、別の主人公の行動を変化させることで、タイムチャートを変更します。
自分の選択肢を変えるのでなく、状況を回避するという発想で、独特の感触があります。
ゲームならではの要素で面白いと思う反面、「KEEP OUT」や1時間ごとの時間区切りで強制的に物語を止められるため、物語への没頭感を阻害されるような印象もありました。
ADV慣れしていない人間からすると、色々な要素が面倒に感じる面もあります。
加納はいかにも未熟な刑事という感じですが、亜智は、存在感のあるビジュアルと少しファンタジーな性格が合わさって、なかなか強烈なキャラクターで面白いなと思います。
ただ、最初に選べる主人公二人が両方「アホの子」でいいのでしょうか(笑)。
意味のない選択肢による水増しなどはなさそうな印象で、サクサクと話を読み進められるのはいい感じですし、テキストにちょっとトボけた味わいもあって、面白そうな雰囲気は感じました。物語も良いところで区切られてしまうので、ちょっと続きが気になります。
トニー