現在地:スカラベ暗殺
※本作はCERO Z指定ゲーム(18歳以上対象)です。記事中のスクリーンショットに、残酷な映像が含まれる場合があります。
SwitchでもPS4でも砂漠の旅!
ということで、メインクエスト「スカラベのトゲ」「スカラベの嘘」を通して、新たな標的の1人「スカラベ」を始末しました。
「彼」と共に略奪者を退治に行く道中、やや傲慢な喋り方をする男だな、と感じていたので、正体がわかった時はなんだか納得しました。それと同時に、酷く悲しい気持ちになりました。
信条は違えど、家族ぐるみで付き合える新たな友だと思ったのに!
息子を亡くした父親であるバエクが、息子を彷彿とさせる、偉大な父を愛する引っ込み思案そうな少年とその一家の幸せを流血で奪うことになってしまった。その結末が苦く、だから復讐は動機として理解できても支持できないと思うし、2020年3月8日記事に掲載した「彼らにも家族がいる」というフレーズが改めて胸を突くのでした。
悪行を行っていたことも事実だとすれば、レトポリスを再建し、人々に生きる術と夢を与えていたことも事実なんですよね。もちろん、悪党がした善行に救われる人がいるからと言って、逆に悪行が帳消しになるわけでないのですが……。
非常に難しい問題ですが、良くも悪くも「ASSASSIN'S CREED」なので「殺す」以外の回答がない=悩む余地がない点で、プレイヤーの心的負担は軽減されているかも知れません。
死出の世界でも、スカラベは最後まで自分を貫いていた気がします。
なにより、スカラベの正体に気付いておらず、完全に不意打ちを喰らって気絶していたバエクがここで死ななかったのは、運が良かったとしか言えません。スカラベが、敵対者の殺しかたに変な拘り(砂漠に埋める)を持つ男で助かりましたね。殺せる時に殺さないと我が身を危うくする、といういい勉強になりました。
それにしても、朦朧としたバエクの悔恨の発言はともかく、この時見えた謎の蜃気楼は一体なんだったのでしょう。
これに限らず、この砂漠では、時々昼に流星群のようなものが見えるなど、自然現象とは思えない不可思議な光景に出会すことがあります。打ち上げられた魚(幻)にはギョッとしました。……駄洒落ではありません。
スカラベの殺害を確認すると、そのままアヤの記憶に移動してクエスト「ポンペイウス・マグヌス」に突入。
初めての海戦で、なかなかテンションが上がりました。敵の火矢を防御して反撃するのが楽しかったです。
そして、かのポンペイウスと対面しました。ローマ人と初対面です。
彫像でイメージしていた顔より精悍というか、厳しそうな人に見えるけれど、場所がエーゲ海沿岸ということは、ファルサルスの戦いより後のタイミングだと推測できるので、表情が固いことにも納得できますね。
それにしても、この時のアヤは、クレオパトラの側近としてバリバリに活動中の模様。もしや、カエサルと会うのはバエクではなくアヤなのでしょうか。
スカラベを追う中で訪れたロケーションや、サイドクエストも面白かったです。
例えば、ハルクフの家(情報提供者の台)で請け負えた依頼クエストの「利害の相反」は、舟を奪還するか書類ごと破壊するという、珍しく解法が2通り用意されているクエストでした。どうせなら完璧な仕事をしようと思い、奪還する方を選択。ゼルヴォスにも喜ばれたし、自分としても満足しました。
同じく依頼クエストの「水上の煙」では、バエクーーあるいは古代人の考えかたが垣間見得ました。
「やられたらやり返す」は当時の倫理観としてごく普通なんですよね。そういう意味では、復讐せずにいることの方が、バエクにしたら不正義なのかもしれません。
それから、ダソスの隠れ家の小川に向かって、突然立ち止まった盗賊がいるので、弓でそっと狙ってみたら、なんと「立ちション」をしていたことに笑いました。(笑)。
ご飯を食べに行ったり仲間内で駄弁っていたり、非常に生活臭があって、人間を相手にしてる感じします。
ロケーションやクエストを追いがちですが、なにも設定されていない地点にも、小さな神殿と宝物があったりするんですよね。
これは、ヘカテーの像か?などと考察しながら歩いています。
地域によっては「なんちゃって古代エジプト」な部分もありますが、時代考証しつつゲーム的なバランスを加味した世界だから、観光ゲームとして楽しいのだと思います。