発売日は明日ですが、本屋に出ていたので「TAKARAZUKA REVUE 2009」を購入しました。
通称・レビュー本。
ちなみについ先日、「REVUE 2008」を購入してます。何故あと少し待てば最新号が出るのに、一年前のムックを買ったのかと言われると、我が事ながら釈明し難いのですが、娘役トップスター充実の時代が終わっちゃってしまった寂しさに、思わず……。
今回のレビュー本は、誌面の割合からみて、二番手が美味しいと思いました。
トップスターと娘役は、宙組の事情の為か、写真と個別のインタビュー。二番手は二番手同士で対談と言う形でした。
写真はトップの方が大きく割いてもらってるけれど、一人頭の総ページ数は同じだし、インタビューのみのトップに対し、二番手は対談+インタビュー+相手からの印象、と言う美味しい構成。対談組み合わせ自体は、同期だったり元同組だったりで、あまり面白みのある組み合わせでないと思ったのですが、親密だからこその軽快なやりとりで、結局は面白かったです。
私は実は最近、霧矢大夢の芝居が合わない気がしていたのですが「何もせずただ立っていられる役を出来るように」と言う目標が凄くて、やはり凄いと感心しました。「何もしない」演技が一番難しいことがよく分かってるなと。一人だけ、目指している次元が高いですよね。
なお、トップ〜三番手辺りの組単位での絡みを少しだけ期待していたのですが、そう言った要素はありませんでした。
目当ての大空祐飛は、ちょっと珍しいフェミニンな雰囲気の服。
自分の相手役について語る時に「野々すみ花さん」と言う所に配慮を感じました。
依然、エリザベート特集本IIで、自分より学年下の凰稀かなめを「さん」付けで呼んでいて、ジェンヌ同士では珍しいなと思ったのですけれど、インタビュー時は敢えてしてるのかな、と。対談だと普通に愛称で呼び合ってるので、多分話し言葉ではなく文章として出来上がった時の事を考えてるのではないかなと思いました。
娘役は、それぞれ見開きページ1枚の気合の入った写真。
良い驚きとして、桜乃彩音がお姉さん風の雰囲気で素敵でした。最近、彼女は成長してるなぁと思い、苦手じゃなくなってきた感じです。
一番可愛いと思ったのは、やはり夢咲ねね。思ったよりお嬢さんっぽい品の良さもあり、星組観劇が楽しみになりました。
野々は、若いのに「良妻」感が既にたっぷり。受け答えが常に相手役がありきの回答で、意外と古風な娘役だなと、最近思い始めていた通りの印象でした。
細かく言い出すと、ラインナップ紹介でトップ五人中三人が太王四神記コスで笑えるとか、音月の扱いについてとか、城咲が三番手チームに混ざってる事だとか、北翔の「オサレ」度が飛び抜けている打とか、涼の着てる服が高いぞとか、凪七を娘役と間違えたとか、夢夏が柚希に見えたとか、色々ありますが長くなるので割愛。
若手スターの役作りに関する話なんて、なかなか参考になりました。
オールカラー、DVD付きと言うことを考えると、全組満遍なく宝塚スターが好きなら、損はしない一冊ですね。
問題は、DVD袋をどうすれば一番綺麗に開けるだろうと言う難問に悩まされて、2008、2009共、DVDは見る事が出来ていない点でしょうか。