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──想像することが難しい。
これは向こう側の世界と自分の間に出来た壁だったのか、と得心し、同時に放心しました。
もう何ヶ月も、小説用のテキストファイルを開いても文章が出て来ないし、ネタ出しをしようと思っても、キャラクターが動き出してくれません。
二次創作だから駄目なのかと考え、オリジナル作品「AKC」に意識を向けてみても、ほぼ同じ事でした。
プロットの出来上がっているお話は、ちゃんとその姿や声を聞く事が出来るけれど、それは既に録画されたVHSを何度も巻き戻して観ているような印象で、向こうの世界を覗く感覚とは別のものなのです。
これまでは、どんなに物書きの神様に見放されている時でも、向こう側の世界でどんな出来事が起こっているか想像する事は出来たのに、今の私は、何時からどうしてこんな状態になっていたのかもよく分からないのです。
向こう側と繋がれないことで、気持ちは凄く辛い。
けれど、小説で日々の糧を得ているわけでないので生活は困らないし、実際の仕事は充実しているし、とすると向こう側の世界って自分にとってなんだったんだろう?
もしかすると、向こう側の彼等が、関係を一度見つめ直して、付き合い方を考えろと言って来ているのかもしれない。
今は、そう思いたい、そして良く考えたいです。