萩尾望都作「11人いる!」

単行本版を購入して、取り急ぎ本編だけ読了。
有名タイトルですので、「10人で受ける宇宙船内生存試験の筈が、会場に着いたら11人いた」と言う導入だけは知っていましたが、今回が初読です。
コマ数が多くて、台詞密度も高いのでかなり真面目に没頭して読まされました。
そうして気付けば、途中からは「誰が11人目」と言う事は考えず、どう生き延びるかと言うサバイバル物として読んでいました。
もしかすると勿体ない事をしたでしょうか? でも「当てる」ための材料が少な過ぎるから、11人目を探しながら読んでいたらストレスが溜まったかも、とも思います。結局、船内の緊迫感に対して、11人目の正体はなんてことないんですよね。
でもその「ああ、なんだ」と言うホッとする穏やかなラストが、良い雰囲気になってるんですよね。
どのキャラも人間的な弱さを見せる中、ガンガ(タダを庇って11人目を申告するサイボーグ)の強さに惹かれました。なんて良い奴!

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