大人計画「R2C2 ~サイボーグなのでバンド辞めます!~」をビデオ観劇(WOWOW放送分)。
http://www.parco-play.com/web/play/r2c2/
脚本は人気脚本家“クドカン”こと宮藤官九郎氏。
一見繋がりそうにないピースを複数打ち出して、どうするのか?と思っていたら、ちゃんと風呂敷を畳んだのは流石の一言。この脚本を、展開順の通りに書いているとは信じ難いですね。
展開は荒唐無稽ですが、全編高テンションなので、この世界では「あり」として説得力を感じます。

たった9人で回しているのですが、そうだった?と思うくらい色々なキャラが登場して驚きました。
個人的に、アジアンの路上ライブを聴いてる老婆3人が凄く「ウザキャラ」で好きです。
演じる劇団は「大人計画」と言う事で、下ネタ多数。終盤にある「スッキリしたら実年齢に」と言う下ネタは余り前後に影響がなく不要ネタに感じましたが、他は作品にマッチしていたので、そんなに拒絶感はありませんでした。

ロックを歌う為に作られたサイボーグが、音痴と言うのは実は深いなぁと思いました。
実際の所、ラストシーンで米兵から「iPodか」と言われてるように、R2C2はただの再生装置なんですよね。クワトロの作った音楽をDLして、流すだけ。自分では歌ってない。
それはつまりアイドル・ピーコと同じだし、本当の自分を曝け出せないと言う点ではクワトロ本人と同じと言う構造になっている……かな。

コメント

  • コメントはまだありません。

コメント登録

  • コメントを入力してください。
登録フォーム
名前
メール
URL
コメント
閲覧制限
投稿キー
(スパム対策に 投稿キー を半角で入力してください)