まだ全員攻略していませんが、先月から遊んでいる「ビタミンZ レボリューション」の主にゲームシステムに関する雑感。
私の本作への評価は「軽いインタラクティブ性のあるマンガ」と言うものです。
ゲームと言う媒体である必然性が、あまり感じられません。ドラマCDや舞台化でメディア展開してるのは正しいと思います。
馬鹿に突っ込みを入れる、と言う着眼点は面白いのだけれど、突っ込みの結果は「その場の会話がちょっと変化する」だけなんですよね。
攻略キャラごとにシナリオが分かれてるせいで、そのキャラの感情以外には関与しないのも残念です。例えば、A4のオバカ行動をスルーで見逃すと、A4の愛は上がるけど、同シーンに居たP2やGTRからの評価は下がるとか、そういう対一人だけの関係でなく、周りの眼も反映されるともっと突っ込みとスルーを使い分けるとか、逆に突っ込みポイント自体をあえて見逃す意義も出て来ると思います。
結局シナリオ分岐がない為に、2人目以降は必ずハッピーエンドになるとわかっているお話を読んで行く作業になってしまっているんですね(理事長戦の敗北ENDですら、決してアンハッピーではない)。
但し、キャラを楽しむと言う点では、シナリオが個別なのは正解だと思います。
あまり自分では突っ込んで確認していないけれど、キャラクターの台詞再生やらお遊び要素も充実しているし、そう言う意味ではキャラゲーなのかな。
良い所としては、音声が「そこまで喋るか!」と思うくらいフルボイスなので、遊んでいて楽しいです。出演声優さんのファンの人は堪らないのでは。キャラごとのON/OFFも、必要な方には嬉しい配慮なのでしょう。
起動は、企業ロゴや占い等があるため少し時間が掛かりますが、プレイ中の読み込みは章の開始時くらいで没頭を妨げないので、充分だと感じました。遊んでる最中にUMDの激しい読み込み音が発生するか否かは、これからも重要な要素になりそうです。
なお、主人公(北森真奈美)は、いつの間にか逆ハーレム状態になってる割に、腹が立たないキャラです。
その魅了はやはりテンポの良い突っ込みと、真っ直ぐな熱血ぶりでしょう。逆に言うと、そのテンポが合わない方には苦手かも知れませんね。シナリオによっては時々ドジ扱いされますが、あんまりドジなイメージは感じません。