• 2010年登録記事

語り忘れていたので、今更ですがシンフォニアOVA公式人気投票の結果について触れます。
キャラクター人気投票結果発表

1位はゼロス。最近、ネタに走った使われ方が多いと感じていたので、本当に人気キャラなんだと改めて驚きました。中の人も凄い喜びそうですね(笑)。次回のおまけアニメはこの辺の事がネタになるのかな。
ただ、表紙=作品の顔だと思っているので、人気がどうであれ主人公であるロイドになって欲しかった、と思っています。2位まで来ていたので、余計に惜しいと感じてしまいました。
本家公式の人気投票でも、地味にロイドは順位を上げてきているんですよね。こちらは、後続作にロイド系統のキャラが登場しないためファンが割れないのではと想像していましたが、純粋にファン数が増えているのかも。
と言いつつ、麻生が実際に票を投じたクラトスは3位。まぁ、テセアラ編ではまったく活躍していませんので、此処まで食い込んでいる事が偉いのでは。
(8位リーガル、13位アリシアの結果から、テセアラ編キャラの方が得点し易い傾向が分かります)
コレット、プレセア、しいなと女性陣が続いた後、7位ジーニアスが地味に嬉しいです。OVAでは三枚目の役割を請け負わされてしまっていますが、これからミトスが登場したら良い場面を貰える可能性もあるかな、と期待が持てました。
そして、ユアンさまは9位。仲間キャラのリフィル先生を差し置いて1桁の位を獲得したことに、正直驚かされました。
だって、麻生は持ち点が1票しかないと、必ずクラトスに入れますからね(笑)。ユアンさまは「複数票ある時に1票入れてもらえるタイプのキャラ」だと思っていたのです。侮っていました。申し訳ありません。

しかし真に恐るべきは、まだオープニングアニメしか登場していないのに得点したミトスでしょう。
結果発表の画像をよく見ると、ミトスの顔が分かるカットがちゃんと用意されているんですね。もしや、4巻で登場するのでしょうか?

ちなみに記録として残しておくと、この人気投票は、1人1票投じる形で、9/22~10/7の期間に集計。
ジョルジュや教皇など、何人が投じるか見当もつかないサブキャラも画像付きで選択肢に上げられていたのが印象的でしたが、これによりシルヴァラント編OVAには戦闘なしの協力者的サブキャラがダイク以外存在しなかった事も良く分かりました。

昨夜、NHK教育で放送された番組「劇場への招待」を録画しておいたので、観てみました。

作品は「愛と青春の宝塚〜恋よりも生命よりも〜(2008年)」。
http://www.ai-takarazuka.jp/

フジテレビで制作した同名の特別ドラマを舞台化したもの(上記の公式サイトは、2011年公演の告知に変更されています)。それをNHKで放映しちゃうのだから、良い時代になりましたよね。
なお、麻生はドラマ版は未見です。
演出は鈴木裕美。「宝塚BOYS」も担当していますし、不思議と宝塚ネタに縁のある演出家です。「愛と青春の宝塚」と「宝塚BOYS」で、戦前から戦後の宝塚の歴史をバッチリ学習できます。
映画公開した時の映像をそのまま使っているのか、舞台作品であることを余り感じさせない撮影アングルだと感じました。なにか効果を使っているのか、質感が違う感じ。
一幕は、プロローグやすき焼きの歌など、少し冗長な印象がありましたが、戦時モノだけあって二幕に入るとドラマに惹き込まれ、熱演もあってトモの死には物凄い勢いで泣かされました。
でも、見終わった感想は「スキヤキ食べたい」と言うもの凄く正直な欲求でした(笑)。

キャラクターに、やや「銀ちゃん」チックな面も感じたリュータン@湖月わたる
舞台映えする長身と厚みのある身体で眼を惹く、正にスター。ダンスでの魅せもさすがでした。しかし歌になると少し厳しいのも変わらず、なのかな。Wキャストだった紫吹淳もダンサーですし、リュータンと言う役に歌唱力は関係ない、と言うことも分かるのですが……。
劇中劇の軍服姿は現役生徒と変わらぬ「男役」っぷりで格好良いのに、その後軍服のまま素に戻って人形を毟るとか、トモのパートを女演技で演ってしまう辺りは、凄い可愛らしかったです。
タッチー@貴城けいは、美しい人だなと改めて感心しました。孤独の影を背負った「陰」の魅力がありました。
シナリオの比重の大きさからすると主人公と言って良さそうだと思ったら、ドラマでは実際に彼女が主人公だったんですね。
男役だけれど、「男装の麗人」を逸脱せず終始本質は女性だったのが、リュータンと違い印象的でした。
上昇志向のギラギラしたオーラを溢れさせていて、でもどこか神経質な雰囲気があるトモ@大鳥れい。一幕からその演技に惹き込まれました。
元々娘役だった方ですが、男役として演技する一幕前半も違和感はありません。代役のタップダンスには「男役の演じる娘役っぽさ」まで感じて驚嘆しました。
例え演じる場所が慰問地でも、そこで喝采を得られる以上離れられない哀れさが二幕のトモには張り付いていて、切なかったです。死に方が安らかなのが救いでした。
ベニ@映美くららは、空気が読めなくて、無駄に元気でウザく、技術的にはもの凄く下手で、と言う難役ですが、リアリズムとファンタジーの同居感が素晴らしかったです。
代役として影山先生が選ぶのは、見事な「華」で納得。でも、皆が飢えていた時代に芋を持って来れるのだから、もしかして地主の娘とかでカネコネがあったのかな、と少し穿った見方もしちゃいました。

一方、男性陣。
影山先生@石井一孝は、さすがの一言。
リュータンの役を演じてみせると、男性なのに「宝塚歌劇」らしい巧さで、やはりそれは彼がスターだと言う事なんだろうと思いました。
ちなみにこのシーン、リュータン自身が演じた前の演技も決して悪くないのに、新演出を観ると「こっちの方が良い!」と思える辺り、演出家って凄いです。演出って単に舞台装置の出し入れだけじゃないんですよね。
速水中尉@本間憲一は、美味しい役だと思うのですが、あまり印象は残らなかったかな。
デュエットダンスで貴城けいをリフトした位置の高さに、見惚れました。
オサム@佐藤アツヒロの演技には文句ないのですが、年齢的にこの役は厳しかったのでないでしょうか……。この時の手塚治虫が実際何歳だったかは知りませんが、学徒出陣にも入らないような少年なんですよね?
もう少し若い人が演じた方が良かったのではと思いました。

女性アンサンブルは全員宝塚OGの筈ですが、全然分かりませんでした(ちなみに、メインも含めて実際に現役時代を観た事があるのは貴城けいだけ)。
音楽学校の上級生を演っていた一人が真山葉瑠ではないかなぁと思い至った程度です。
プロローグでは、レビューなのに化粧が薄いのと、娘役も地声で歌ってるような感じだったのが、宝塚らしくないと感じましたが、普通のお芝居のシーンはどの役も良かったです。

劇団☆新感線「鋼鉄番長」上演中止(20〜25日)のお知らせ
http://www.ko-tetsu.jp/
主演の橋本じゅんが過労による「重度の腰痛」及び「座骨神経痛」のため。
ご本人も悔しいだろうし、ファンとして心配です。
共演者の一人は、右アキレスけん断裂のため降板しているし、今回の劇団☆新感線は、一体どんな激しい公演をしてるんだろう、と気になります。
元々公演チケットを取っていないので麻生は本件と無関係なのですが、中止された公演には土日が含まれており、平日には観劇出来ないサラリーマン舞台ファンの一員としては残念です。遠征予定だったような方が、こんな辺境のブログででも気付いて頂く一助になればと思います。
早い復帰を望みたいところですが、今後の演劇人生のためには大事を取って頂くのが良いのかな、と複雑な心境です。

シアラークリエ「RENT」10/23昼公演中止のお知らせ
http://www.tohostage.com/rent/oshirase.html
と思ったら、RENTも休演が。こちらはダブルキャストなので公演自体はこの回以外上演できるようですが、役者目当てのファンには残念なことでした。

最後に、楽しい話題を。
宝塚月組「Dancing Heroes!」ポスター
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/205/poster.jpg.html
なんというジョジョ立ち(笑)。
先行写真もなかなかハイレベルなポーズでしたが、これは最早絵みたいな身体のバランスですね。
人間オブジェみたいな左の集団も、過去のポスターにない構図と人数でびっくりですが、数えてみたら出演者全員が掲載されているんですね。桐生園加主演公演と思って吃驚していたけれど、桐生はあくまで「主な出演者」なんですね。だから全員掲載ポスターなのかな。
でも、この全員で頑張る感は楽しそうだと思います。

こんなわけの分からない面白いネタは取り上げざるを得ない!

「レイトン教授vs逆転裁判」
http://layton-vs-gyakuten.jp/

パッと言えるだけでも「CAPCOM VS. SNK 2」「ナムコクロスカプコン」「MARVEL VS. CAPCOM」「ストリートファイタークロス鉄拳(仮)」と出て来るのですから、CAPCOMはコラボネタが好きですね。

PVは裁判で対立するシーンから始まってますが、「レイトン教授vs成歩堂龍一」ではないので、当然共同戦線になるのでしょう。
しかし全然違うタッチのキャラなのに、遠目だと違和感があまりないですね。さすがに顔のアップを見比べると何か違う次元の生き物が混在してることに気付きますが、どちらも動きが劇画チックだからかな?
公式サイトのBGMは、最初の部分が逆転裁判のテーマ曲であることは直ぐ分かりましたが、とすると後半の旋律がレイトン教授なのでしょうか。なんだかワクワクする曲なので、無駄に公式サイトを後ろに開いたまま、本日の作業BGMとしています。

公演から約1年。今この時期に改めて観直す「カサブランカ」DVD感想を始めたいと思います。

【序】
1940年、アメリカ人の男リックがフランス領カサブランカに流れ着き、カフェの経営を始める。

得意のトレンチコートを羽織った背中でのセリ上がりは、最高のお披露目だったと思います。在団歴が生む男役芸と言うものを、確かに証明しています。この時リックはかなり痩せていたと思うのですが、ダブルのスーツの御陰か、身体に厚みがあるように見える気がします。
ふ、と吐き出す紫煙にもくらくらします。実生活では麻生は煙草が嫌いなのですが、リックが煙草を吸う仕草は格好良いので許すと言う、所詮現金なファンです。
どこか空虚な歌声に併せて、映像が動き群衆が登場してカサブランカの町が出来上がる様は、モロッコの乾いた風が吹いているような空気を感じます。
「世界初ミュージカル化」「スポンサー付きの1本物大作」と鳴り物入りだった反面、静かに開始するプロローグが、独自の作品色で面白いです。

【1幕第1場 裁判所前広場】
1941年12月1日、カサブランカはナチスから逃れようとリスボン行きのビザを求める亡命者で溢れている。この日は特に、ドイツ外交官が殺され特別通行証を盗まれた事件で、街中がごった返していた。

亡命者によるコーラスが2曲続く、聞き応えのあるシーン。特に1曲目の「ヴィザを私に」の緊迫感が大好きです。
多数登場している下級生探しをするのも楽しいですね。蒼羽りく&天玲美音の映り込み率が高い気がするけれど、単に私が確実に見分けられるキャストだからそう感じるのでしょうか。
今頃気付いたこととして面白いのは、亡命者の衣装の色です。グレーとか褪せた色なのですが、全体を観ると青系(一部緑)なんですね。赤色は皆無。この辺は、何かを暗示しているのかな。この舞台全体も、赤い色を避けた色使いですよね。モノクロ映画のイメージを壊さない為でしょうか。

【1幕第2場 空港】
ドイツ軍シュトラッサー少佐がカサブランカに着任する。フランス警視総監のルノーは、外交官殺害の犯人は今夜リックのカフェに現れると報告する。

シュトラッサー少佐は、登場シーンのスマートさに、ただの悪役でない矜持を感じます。同じ悠未ひろが演じた氷(シャングリラ)も悪ではない敵役でしたが、少佐くらい抑えた演技の方が個人的に好きです。
久し振りに観ると、ルノー大尉の肉布団の厚さに改めて感心します。手足が長いため、ちょっと体全体のバランスが劇画的なのはご愛嬌。本人は動き難くないのかな?
軽々と演じているので忘れがちですが、幕前に一人で、背後の盆は回っているので立ち位置に注意が必要、且つ小物の扱いもある、難しいシーンですよね。しかしこの余裕があるように見える所が、実に大尉らしくて良いと思います。