• 2015年登録記事

山本幸久著「笑う招き猫」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
駆け出し女性漫才コンビのヒトミは、代理で受けたNHKの漫才番組オーディションに合格したことを切っ掛けに、予想外の人気を得る。相方アカコと、TV出演に対する「プロ意識」の差で喧嘩になってしまうが、やはり2人で人を笑わせ続けたいと思う。

お笑いの世界については無知で、最近の芸人さんのギャグも知りません。
しかし、絶対の評価がない芸の世界で戦うという意味では演劇も同じようなものですし、漫才は喜劇のメソッドをやっているようなものとして演劇小説的にも楽しめて、面白かったです。

「カーネギーホールで漫才をやる」なんて口だけは大きく地に足が着いていないアカコと、そんな彼女に振り回されているようでいて、支えになっているヒトミ。
漫才コンビ「アカコとヒトミ」の2人が生き生きしているし、その周りの人々もいい味を出しています。人間関係や生き様には、少しほろ苦いところもあったり、「お笑い」を描いているからといって、単純に笑って終わる物語にはなっていません。
これから二人がどうなっていくのか、続編を出して欲しくなりました。
ただ惜しむらくは、肝心の漫才ネタが実際に面白いのかどうかは、イマイチ伝わらなかったのでした……。

中村航・中田永一著「僕は小説が書けない」
http://www.kadokawa.co.jp/sp/2014/bokukake/

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
高校に入学した光太郎は、先輩・七瀬の勧誘にされ文芸部に入部する。実は、光太郎は小説を書いていたのだが、自分が父親と血が繋がっていないことを知って以来、続きが書けなくなっていた。理論派の原田、感覚派の通称「御大」という2人のOBから真逆の指導を受けながら、光太郎は自分を見つめ直し、遂に小説を書く。

通称「はがない」……ではありません(笑)。
角川特設ページによると、本作の通称は「ぼくかけ」らしいですね。

中村航・中田永一両氏が、小説執筆支援ソフト「ものがたりソフト」を活用して合作した小説。ファンであれば、どの箇所をどちらが書いているのかを推理するのも面白いのかも知れません。
私は、あらすじのポイントにした通り、このお話は家族との人間関係に悩んでいる少年が、悩まずに今ある自分を受け入れれば良いんだと思えるようになるまでの青春小説であって、小説を書く人間に向けて書いたノウハウ本ではないと思いました。

私は御大贔屓で読みましたが、この本自体は、理論派のOB原田が提唱している「技術」に則って書かれていると思います。
だからすべての要素がちゃんと線で繋がっていて無駄はないのですが、逆に無意味な理由付けが多い気もしました。
例えば「主人公は小説を書かねばならない状態に追い込まれる」←「生徒会からの圧力で学園祭に部誌を出さねばならなくなるから」という原因に対して、生徒会長と七瀬の間に因縁があるわけですが、こういうことは物語には実際は不要な要素のように思いました。
そもそも、生徒会にそんな権限があるものか、と思うんですけれどね!

実在の作品等が出てくるので、生徒会の件以外はリアルに感じました。特に冒頭は図書館で小説「夏への扉」を発見するシーンなので、自分の背後の本棚にある「夏への扉」を急に意識しました。
あと、テーブルゲーム「cat&chocolate」をするシーンがあったのが、個人的に嬉しかったです。

現在地:燐光の地ザトール探索中
戦闘中に夜になってしまい、いきなり敵が増殖&強化されて殺されました……。ザトールは怖い土地だ。

サブイベントはやり始めると終わらないので、極力、時限クエストに絞って進めようと考えを改めたのですが、脱出挺キャンプでは、時限クエストを1つクリアするとまた次の時限クエストが発生するという具合で、最終的にレベル25になってしまいました。
途中、何度も時間操作したので作中時間だと1か月くらい平気で過ぎていそうです。待たせている間、ずっとカルナとジュジュが立ったまま見つめ合っているのが、気まずい感じでした。

ということで、今回ストーリー的には、ジュジュを救うために東奔西走したという感じです。
中央採掘場は長いし、B3Fの回転床で何度も落下死したので、心が折れそうでした。
途中から面倒になって探索し切らなかったせいか、コレクションアイテムが1つ欠けています。……爆発すると知っていたら、ちゃんと探したのに!

ラインはいい奴ですね。
仲間に未来視を教えておいたことが吉と出たわけで、1人で抱え込まない方がいい結果を生むというのは、現実でもそうだなと思います。

ゾード戦は、無理せずチェインアタックで転倒させたら、アッという間にイベントに突入したので、苦労しませんでした。これで本当に倒せたのか?と呆気なさに警戒していたら、案の定再登場。でもモナドが効く状態だと、機神兵は怖くないです。
顔付き機神兵の正体はもう大体分かっているようなものですし(Wii版のCM時点でネタバレしていましたよね)、キャラクターたちもそろそろ気付いてくれても良いんだけれど、なぜ「黒い奴」は最初は喋らなかったんですかね。初期型だから喋れないのかと思っていましたよ。プレイヤーへのネタバレ配慮?(笑)

仲間の方は、4人になったので、絆が育っているラインを控えに回して、シュルク、ダンバン、カルナにしてみました。
ダンバンもヘイトを稼いでくれるけれど、HPがさほど高くないので、ラインほど盾役には向いていない感じです。カルナを外してWアタッカーにするのも面白いかもしれないけれど、いざという時に状態回復やら全体回復やらが使えるという安心感の問題で、カルナは外し難いです。

TVアニメ「アルスラーン戦記」2話「14歳、初陣」
http://www.arslan.jp

展開は今回もほぼ漫画通り。
2話の内にダリューンがアルスラーンに合流できた分、少しアニメの方が頑張っているでしょうか。3話最後でナルサスを登場させるために、削れるところを削っているのかな。その分、ヴァフリーズがダリューンに殿下を助けに行くよう言うシーンが抜けてしまったので、今後の台詞に問題が生じないか心配です。クバードの出番も少し削られていましたが、そちらは気になりませんでした。
ただし、次回モンフェラートとボードワンのシーンは、ルシタニアが占領国をどう扱うか分かるし、そんなルシタニアも一枚岩でないことが分かる重要な会話なので、入れて欲しいと願っています。
一方、アニメオリジナルの要素として、1話で登場した3人の子供たちが従軍していたのは、3年前と繋がって良かったものの、その分、殿下にとっては辛い展開になったなと思います。

せっかくのアニメなのに、前線の混乱の見せかたが弱かった気もしますが、日曜夕方に火計を描いているという時点で、偉いのかもしれません。
殿下の「突撃開始!」がなんともか細くて笑えました。最終話辺りでは、きっと堂々たる号令を聞けるのでしょう。

敗北や殿下の血統に関してフラグ台詞が乱立するので、直ぐ回収される前者はともかく、後者はちゃんとアニメ内で回収するんですよね、と質したくなりました。
なお、フラグと言えば、あんな口を叩いておきながら「うたわれ」2話を見逃したので、またBS11にお世話になります。

田中ロミオ著「人類は衰退しました」全9巻
https://www.marv.jp/special/jintai/

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
人類は衰退し、地球は、面白可笑しく生きることが大好きな不思議生物「妖精さん」が支配する土地になり、人間と妖精さんたちは、非日常な日常を過ごしている。

イラストがとてもリリカルで可愛く、根は善良だけれどお気楽で無能な主人公の日常系かと思いきや……というお話。
ということで、途中までは、不思議生物な妖精さんと、それに振り回されたり掌の上で巧いこと転がしたりする「私」の非日常な日常小説だと思って読んでいたので、最終巻で怒濤のSF展開に唖然としました。
単品では、無人島で鬱病妖精さんたちの国の女王になってしまうエピソードが面白かったです。

全体的には「AURA」と同じ作者だと思えないくらいカラーが違う作品で、面白いものだと思いました。と言いつつ、5巻で明かされる「私」が学校で孤立していた時期の描写は、やっぱり「AURA」の作者だったと思ったのですが。

なお、最終巻(2014年6月発行)の後書きで、田中芳樹先生の遅筆っぷりを揶揄しているのですが、前月(2014年5月)に「アルスラーン戦記」14巻が出ているからですね。
「アルスラーン戦記」13巻と14巻の間が6年。「人類は衰退しました」8巻と9巻の間が1年。うん、確かに芳樹先生は大物です。