• 2017年登録記事

現在地:Chapter06・船出の支度(強くてニューゲーム)
シリーズ記事「FF15 物語を見直す旅」の趣旨は、2017年2月1日記事参照。

ノクトとグラディオ

諸事情により、実際のプレイをだいぶ先行して進めてしまったので、なるべく本筋だけに絞って追い掛けます。
今回は、グラディオ離脱シーンです。

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

あれこれ寄り道の末、ようやくカエムに到着した一行。そこで最後に待っているのが、このグラディオラス離脱イベントです。

グラディオラス
さて 船の手伝いは
おまえらだけでやれんだろ

プロンプト
はあ? 何それ

グラディオラス
ちと出かけてこようと思ってる

グラディオ離脱

仮に、キャラクター別DLCが予定されていなくても、グラディオラスの離脱はあったのか?はFF15開発者に問うてみたい気がします。

  • 王の盾なのに、王の側を離れる職務放棄
  • ミスリルが手に入る場所は帝国に封鎖されている、という情報があるにも関わらず「お前らだけでやれる」と勝手に判断
  • 目的や行き先を告げない(「報・連・相」の欠如)

と、気になる要素が満載です。

出掛ける目的くらい語ってくれないと、なぜ急に離脱イベントが生じるのか理解できません。
Chapter05終盤のレイヴスとの対峙で、「脆い盾」と断じられ、呆気なく弾き飛ばされたことへの自戒で、修行したくなった……という想像はできます。しかし、レイヴスとの対峙からはゲーム中時間でも数日以上経っているため、なぜ今更とも感じます。
そもそも、Chapter08で戻って来たときに、新しいスキルを得ているとかレベルアップしたとかいう修行の「成果」もないですしね。応答をイグニスに任せたときの「のぼせた頭を冷やす程度の散歩」という回答が、そのまま真実だったのでないかと疑ってしまうくらいです。

台詞をどう手直しするにしても、ミスリル入手のためヴェスペル湖まで行かねばならない、という情報を聞いた後での離脱は、無責任と詰られるのが必須。
せめて「船の部品調達を請け負う」と「帝国が封鎖している話を聞く」の間に離脱をしてくれれば、多少擁護できるでしょうか。

【変更案】

グラディオラス
船の手伝いは
おまえらだけでやれそうか

プロンプト
え どしたの?

グラディオラス
悪いが 時間のあるうちに
ちと行きたいところがある

大枠を変えないという制約を守ると、このくらいが限界でしょうか。
目的を話さないのはグラディオの美学として尊重しつつ、勝手に離脱する印象を和らげる方向の提案になりました。

なお、選択肢で「引き留める」を選んだときの、ノクトの台詞が「いつ戻んだよ」という間接的な言い回しなのは、ノクトらしいとは思いますが、「引き留めたい」というプレイヤーの意思と合っていません。「王様を守るのが盾の仕事じゃないのか」くらい言ってやっても良いですよね!

EPISODE グラディオラス予告

というわけで、次回はシリーズ記事を一旦休み、ノクトたちが繰り広げる「Chapter07 三人旅」の裏番組「EPISODE グラディオラス」を遊びたいと思います。


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参考記事

PS4にて4月20日発売予定のリズムアクション「パラッパラッパー」体験版を遊びました。

PARAPPA THE RAPPER体験版

本作は、初代PSで発売された同名ゲームのHD移植版。
PS版「パラッパラッパー」シリーズといえば、「音ゲー」人気の火付け役になったゲームでしたが、私は未プレイ。私が初めて音ゲーを遊んだのは「バスト・ア・ムーブ」でした。

体験版では、フルーシ道場におけるタマネギ先生とのラップバトルという、1ステージのみ遊べます。

タマネギ先生

ぺらぺらした平面のキャラクターがラップを歌いながら踊るという、割とシュールな絵面が面白い作風です。

ただし、HD移植と言いつつ、ストーリーパートの映像はPSのものがそのまま流用されているようです。

パラッパストーリーパート

ブログ記事の掲載サイズに縮小するとさほど気にならないけれど、TV画面で見たときは解像度の違いが一目瞭然。海外アニメ風のストーリーパート自体は良い雰囲気なだけに、これは残念でした。

音ゲーとして見ると、少し戸惑う作りも。
まず、譜面(入力ボタンの指示)は画面上部にありますが、これがカラフルな背景画面に埋没して見難く、最初は指示に気付けなかったくらいです。
その上、譜面自体も一発目から入力が必要など、ちょっと特殊な譜面をしています。これは譜面を見ながらボタンを押すゲームではなく、事前に「お手本」を見て入力するボタンを一瞬で覚え、入力自体はリズムに合わせてするというゲームなんですね!
そう思ってリズムを取ることだけ意識すると、リズミカルなラップ音楽のテンポに心が浮き立ちます。

パラッパ音ゲーパート

ところが、肝心のリズムの判定が妙にアバウト。ボタンを押した後、パラッパ君が少し遅れて反応している感じがあって気になりました。他のゲームでは、ここまで押したタイミングとゲーム中の反応がズレたことがなかったので、不具合を疑ったくらいです。

ゲームとしてはやはり評価が低くなるかなと思いますが、20年前のゲームなのに、キャラクターたちの古臭くなっていないポップなデザインは素晴らしいです。
また、私はこれまでラップ音楽に興味がない……というより苦手に感じていたのですが、英語ラップは純粋にリズムを楽しめて良いな、とわかったのも収穫でした。

170331.jpg

浅草、隅田川横の「ラ・ラナリータ 吾妻橋」で夕食
https://r.gnavi.co.jp/a170900/

浅草のあの「金のオブジェ」のビル(スーパードライホール)の隣、アサヒビール本社の最上階(22階)にあるリストランテ(アサヒビール直営レストラン)。

まず言及せずにはいられないくらい、空席が多くて驚きました。
金曜日の夜なのに、見渡す限りが空席。土地柄から考えて、もっと下町風情が楽しめる店の方が人気なのでしょうか。
人がいないこともあって、眺めの良い窓席へ通してもらえました。隅田川やスカイツリーの夜景を楽しめます。ただし、残念ながら席から見えるスカイツリーは胴体の辺りです。頂上付近の方が綺麗な建物なので、近過ぎるのも良くない、と実感しました。

名物「ドーム型のピッツァ」は、生ハムが十分乗っていて美味。ただし、一度膨らんだものを潰している構造のせいか、冷めると普通のピザ以上に生地が固くなった気がします。
その他、どれも一品ずつ手が込んでいて、キチンと作った美味しい料理という印象。
とはいえ、金額が高め設定のため、これは「当然」という気もして、それほど好印象にはなりませんでした。アクアパッツァなども、なぜか満足度が薄かったのですよね……。
かといって、高級店を堪能したという満足度があるわけでなく、このランクの店は評価が難しいですね。
従業員は親切で質は良かったです。

ビール会社直営ならビールが豊富だろうと思っていたら、意外とビールの種類は少なめでした。色々なビールを楽しむ店ではなく、「スーパードライをいい状態で飲む」ことに特化しているようです。
ここで飲めるクラフトビール「ヴァイツェン」は、飲んだ後バナナのような味わいが残り、苦みがほとんど感じられないもの。
個人的に面白いと思ったのは、「ダブルカルチャード」という、アサヒスーパードライとカルピスのカクテル。ビールの「苦み」と「カルピス」の「もったり感」が消え失せて、ビールの「キレ」とカルピスの「爽やかさ」が残った飲料になっていました。

現在地:Chapter06・帝国への反撃(強くてニューゲーム)
シリーズ記事「FF15 物語を見直す旅」の趣旨は、2017年2月1日記事参照。

アラネア

アラネア准将、華麗に参上!

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

レガリアにイリスを乗せ、一路カエムへ。

イリスinレガリア

途中、飛行基地を確認した一行は、ヴォラレ基地を攻めることになります。ジャレッドの敵討ち、という発言もありますが、この時点のプレイヤーはジャレッドを殺害した相手を知らないし、その相手がこの基地にいるとも限りません。
また最終的に、肝心の敵が逃げてもノクトが平然としているところを見ると、帝国軍全体への鬱憤を晴らすことが主目的で、敵討ちは言い訳という気がします。イグニスの同意も、損はないから気晴らしさせようという雰囲気があります。

以下、台詞を出現順で添削していきましょう。

ヴォラレ基地侵入前

まず侵入前の作戦タイムで、

イグニス
帝国軍の准将を 捕えよう
魔導兵だけではキリがない
情報を得るためにも 人間を相手にすべきだ

と目的が定められます。
台詞自体に問題はありませんが、事前に“帝国基地には准将が必ず配置されている”という知識をプレイヤーにも開示して欲しいです。人を相手にするという説明は頷けても、なぜ准将がいると分かるのか?と疑問に思います。
もちろん基地なのだから、指揮する人間がいることは想像がつきます。しかし階級を言い当てるというのは不思議でしょう。まさか帝国軍には最高位の将軍、師団長である准将、魔導兵の三種しかいない……とか?

次の問題台詞もイグニスで、カリゴ准将を捕らえた後、ノクトたちにイグニスが合流したときのやりとりです。

ノクティス
あの帝国軍のオッサンは?

イグニス
メルダシオの人間に引き渡したんだが
逃げられてしまったらしい

ノクティス
じゃあ もういっかいくらい会うかもな

ノクティスの反応が軽過ぎてビックリしますが、それ以上に、イグニスが一切謝罪しない点に驚かされます。
メルダシオ協会に引き渡すことについて、事前に承諾を得るシーンはありませんでした。そのため、プレイヤーにはイグニスの独断専行と受け取られてしまいます。逃走を許した直接の責任はメルダシオ協会のハンターにありますが、引き渡すという判断を下した責任について、一言あって欲しいところです。

そもそも、ノクトがグラディオたちと合流して一戦した間に、イグニスは「基地の外へカリゴを移送」→「メルダシオ協会に引き渡す」→「基地内へ戻る」→「逃げられた報告を受ける」→「ノクトたちに合流する」と行動したことになり、少し行程が多過ぎます。
逃げられた報告は、ノクトたちに合流した後にした方が良さそうです。
“メルダシオに引き渡したという台詞自体が嘘で、実は帝国のスパイであるイグニスが准将を逃がした”などとプレイヤーに勘繰らせたかったのであれば、今のままでも良いですが……。

【変更案】

ノクティス
あの帝国軍のオッサンは?

イグニス
予定通り メルダシオの人間に引き渡してきた
コル将軍の下へ送ってもらっている
(着信)
すまない ノクト
いま話していた件だが 逃げられてしまったらしい

ノクティス
じゃあ もういっかいくらい会うかもな

主な変更理由とポイントは下記の通りです。

  • 「予定通り」と入れることで、プレイヤーが知らない内にノクトとイグニスの間では同意していた、と納得させる。
  • 情報を引き出す役はコル将軍に頼んだ、ということにして「情報を得るために捕縛する」という目的に沿わせる。
  • カリゴ逃走のタイミングを遅らせることで、イグニスへの嫌疑を弱める。
  • 謝罪させる。
  • 結果、ノクトの軽い返事も、イグニスが気に病まないよう、わざと軽く反応したように見えるはず。

このカリゴに関する一連の問題、気にするのは私だけなのでしょうか。
基地攻略後ドライブを再開したとき、車中の会話で

グラディオラス
すっきりしねえな

と言い出すので、確かにカリゴには逃げられて、敵討ちも情報収集も果たせていないからな、と思ったところ、

プロンプト
ロキってヤツは
そんなじゃなかったのに

イグニス
あのときは コル将軍が
仲間にいたからな

と続き、みんなはアラネアの話をしていたのか、と驚きました。
やっぱり、名目上の目的を設定してみたけれど、実際はただの鬱憤晴らしが目的の襲撃であり、ノクトたちにとっては最後に強敵を倒せないまま終わったことの方がスッキリしなかったんでしょうなあ……。

カエム

釈然としない気持ちは、イリスとのドライブで風に吹き飛ばしてもらいながら、カエムへ到着です。


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参考記事

白河三兎著「神様は勝たせない」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
全国出場を目標とする校内唯一のスパルタ教師が率いる中学サッカー部は、予選準決勝で2対0のピンチに追い詰められる。数日前に暴露された秘密によりチームが壊れ、負けても良い気持ちになっていたのだ。辛い試合の中、1人気を吐くキャッチャー、試合を諦めたディフェンダー、拗ねた点取り屋、混乱中の司令塔等は、次第にサッカーをやりたい自分に気付いていく。

6人の語り手が、予選準決勝のピッチからする回想を中心に進むお話。
サッカー自体の面白さ、サッカーを通しての少年少女の葛藤、成長、恋、そして家族というものを感じさせる作品です。

語り手が変わるごとに、部活を揺るがした「秘密」と、進行中の「試合状況」が少しずつ明らかになるため、“数日前にチームを揺るがすなにがあったのか?”という過去のミステリーへの興味と、“試合の勝敗はどうなるのか?”という現在の戦いへの興味がどんどん掻き立てられました。結局、結末まで見届けた後、最初から読み直しもしました。
また、同じ時間軸の出来事を複数の視点で見直すため、「僕はこう考えて行動した」という本人にとっての事実が、他人から見るとまた違う印象になるところが面白かったです。

ただ、肝心の秘密に関しては、少々収まりの悪いものを感じました。広瀬と宇田川に悪意がないのは分かるし、中学生にそこまで配慮を求められないとも思うけれど、謝罪をしないまま終わるのは感じが悪かったです。
結末は爽やかにまとめているけれど、前半の青春スポ根要素強めで最後まで通した方が、私は感動できたでしょう。