• 2017年登録記事

現在地:Chapter04・巨神の啓示(強くてニューゲーム)
シリーズ記事「FF15 物語を見直す旅」の趣旨は、2017年2月1日記事参照。

王家の人間じゃねえのか?

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

地震の影響で二組に別れたノクト一行は、それぞれ巨神の下を目指して移動。
道中、頭痛や遅い来る巨神の手、大皿に巣食う魔物の戦いもあって文句を零し続けるノクトに、突如グラディオが掴み掛かるという会話イベントが発生します。

グラディオラス
いい加減にしろ ちったあ落ち着け

ノクティス
なんだよ

グラディオラス
おまえは 王家の人間じゃねえのか?

初回プレイ時は、前後の繋がりがない唐突な質問なので困惑しました。更に、グラディオから理不尽に怒られたという印象を受けました。
当然「物語を見直す旅」では、この会話が指摘対象になると思っていたのですが、再プレイしたところ、まったく違う印象を受けることになりました。

そもそも私を含めて、グラディオの態度に不快感や不信感を抱くことになったプレイヤーは、選択肢で「ひとりの人間だ」を選んだ可能性が高いと思います。

ノクティス
その前にひとりの人間だし

グラディオラス
国を背負う立場で
何 言ってやがる
おまえが死んだらどうなるよ
自分だけの命だなんて思ってんじゃねえぞ

グラディオの台詞は、最後まで声を荒げたままです。プレイヤーは基本的にノクトの立場で物語を体験していますので、頭痛等で苦しい状態なのに怒鳴られることになり、苛立ちを感じるのは当然です。
怒鳴り散らされた後に「いきなり悪かったな 行こう」と言われても、正直上滑りして聞こえます。
そもそも「ひとりの人間だ」を選んだプレイヤーの中には、責任を投げ出したわけでなく「現時点でノクトにそこまで覚悟があると思えない」等と判断した人もいます。そういうプレイヤーは、「王家の人間として胸を張るためには、もっとそれらしい態度を取るべきだ」と考えた責任感が強い人です。それなのにグラディオに詰られると「無責任扱いされた」と不快に感じるでしょう。

一方「王家の人間だ」を選んだところ、こんな展開になりました。

ノクティス
王家の人間だよ
だったらなんだ
イヤってほど自覚してるわ

グラディオラス
自覚してねえとはーー
思ってねえよ だがな
さっきから何度も危ない目に遭ってる
オレも気が張ってんだよ

このパターンのグラディオは、声も落ち着いており、また自分が突然激昂した理由を述べているため、「グラディオにも、思わず怒鳴りたくなる事情があった」とわかり、心証がまったく変わります。この前提があれば「いきなり悪かったな」という台詞も、ごく普通に謝罪として受け取れます。
実際、意識して聞いていると、この会話イベント以前も、グラディオはノクトに忠告を発し続けています。それに対し「何度も聞いてる」等と悪態で返されたら、グラディオもイライラするはずです。

どちらの選択肢を選んでも、続きは王の盾である自分語りに続きます。これも、前後が繋がっていない台詞なので要検討です。
それと、変更案を出す前に、少し気になったのが下記の部分です。

グラディオラス
アミシティア家は
言ってみりゃ王の盾だ

わざわざ「言ってみりゃ」と断っているということは「王の盾」という立場は、公式の役でなかったようです。
それなら、王の盾という固有名詞のような表現は、本人に言わせない方が良いかもしれませんね。

正直、台詞以上に胸倉を掴む動作と荒げた声音という暴力的な態度が最大の問題だと感じているのですが、一応要素や選択肢を残しつつ見直してみましょう。

【変更案】

グラディオラス
おい ちったあ落ち着け

ノクティス
なんだよ

グラディオラス
少しは 忠告を聞けよ
頭痛もあって集中できねえんだろうが
おまえは 王家の人間だろ?

▼選択肢
→ひとりの人間だ

ノクティス
その前にひとりの人間だし

グラディオラス
国を背負う立場で そういうことを言うな

▼選択肢
→王家の人間だよ

ノクティス
王家の人間だよ
だったらなんだ

グラディオラス
自覚があるなら 死ねないこともわかっとけ

▼共通
グラディオラス
オレはおまえを守るつもりでいる
盾として王を守れーー
ガキのころからそう教え込まれてんだ
だがな おまえがひとりで突っ走ってたら
守ることもできないだろうが
さっきから何度も危ない目に遭ってる
もう少し注意して進んでくれ

変更のポイントは下記の通りです。

  • 突然「いい加減にしろ」と怒鳴らない。普通に呼び掛ける。
  • 全体的に「叱る」ではなく、兄貴分として「諭す」方向にする。
  • ノクトの頭痛への配慮を先に見せて、話を聞く姿勢にさせる。
  • ノクトが言ってないことを「思ってんじゃねーぞ」と決めつけない
  • 結局ノクトにどうして欲しいのか、グラディオの主張を最後にまとめる。

少し悩んだのですが、「ひとりの人間だ」への返答は、ノクトの立場やグラディオが最年長ポジションである点を加味し、手厳しい対応のままにしました。その分、「王家の人間だよ」への返答も硬いものにしてみました。
これは「王家の人間じゃねえのか?」という質問が、そもそもノクトの自覚を促す台詞であって、自覚していなければ自覚させ、自覚しているならそれらしく行動をしろ、という話になると解釈したためです。

タイタン

この後はタイタン戦。
2周目だと、早い段階でタイタンのHPを0にできます。その影響か、全員で大ダメージを与える指令が発生せず、唐突にイグニスたちがブリザラを放ってビックリしました。
ちなみに、Chapter終了時に、下記のシステムメッセージが表示されます。

タイタンから授かった力が 巨神の証への形を変えた!

……いつ、力を授かっていたの!?
ここは、力を受け取った描写があって然るべきだと思います。

ルーナと話したのか

描写が難しいならば、上記画像のシーンで

おまえ ルーナと話したのか
だから オレを

と中途半端に打ち切られてしまうノクトの台詞を、

【変更案】

おまえ ルーナと話したのか
だから オレを呼んで試したっていうのか
六神は ほんとうに力をーー

と補完してあげるだけでも構いません。
この後にシステムメッセージ表示であれば、「戦闘の結果、ノクトを認めて力を授けてくれた」と少しは納得しやすくなるでしょう。

救出に来たアーデンの台詞は、実に憎々しくていいですね。

アーデン

もしや怪しいだけで善意の人?と疑っていたプレイヤーも、これは悪役だと安心したはずです。
しかしイグニスの「とりあえずここでは死ねない」という返事は微妙な日本語です。「ここで死ぬわけにはいかない」の方が自然だと思います。

余談ですがこのシーン、特撮爆破っぽい炎が映えます。

特撮風イグニス

無敵スーツ(魔導インビンシブル)が配信されたら、カーテスの大皿で特撮撮影をしよう!


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参考記事

現在地:Chapter04・いにしえの巨神(強くてニューゲーム)
シリーズ記事「FF15 物語を見直す旅」の趣旨は、2017年2月1日記事参照。

モルボル祭り

第二弾、第三弾のタイムドクエストは、1週間期限だったのですね。第二弾(モルボル4体)は配信直後にクリアしておきました。Chapter05まで物語を進めたことでリード地方に戻れなくなったので、第三弾は挑戦できていません。
連休でなんとかなる、かな……。

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

Chapter04が始まると、以下のテーマが表示されます。

神々の力を得るために

この後、神々の力を得る展開になるので内容は正しいですが、現時点ではタイタンがどんな理由でノクトを呼んでいるか明らかでないため、先走っちゃったな、という気がします。

ネタバレされた感を抱えつつ、アーデンの車を追うドライブが始まります。
一周目は、途中引き離されかけてヒヤヒヤしたのですが、二周目だとレガリアの最高速度を上げている都合上、ドライブ会話を最後まで聞かずに終わってしまうくらい簡単なイベントですね。
ドライブ中の会話内容は、突っ込むほどの点がないため、いつも通り割愛します。
毎回書いている気がしますが、本筋に絡まない、4人が楽しく過ごしているときの会話は実に良い雰囲気です。

途中、コルニクス鉱油カーテス支店で駐車。
操作ミスで発覚したのですが、ここでモービル・キャビンでの宿泊・経験値清算を確認するシステムメッセージをキャンセルした場合、アーデンとの宿泊が発生しないようです。
自腹で泊まり直しても駄目。一回しかない機会を逃すとは、勿体ないことをしてしまいました。

ここでラジオを聞いている男性3人組に話し掛けると、ルナフレーナの姿が見られるイベントが発生。
※3人が聞いているラジオ番組は、2017年2月18日記事の「ドキュメンタリー:神凪ルナフレーナの軌跡」再放送。

ルナフレーナ

このイベントから分かるのは「ルーナは癒しの力を持っている(その力に即効性はない)」「公務として人々を治療している」「人々から慕われている」ということです。
これまで曖昧だった「神凪」の世界における存在感が、なんとなく分かります。
しかし、治療シーン自体の謎が残ります。それは、場所と時間です。

まず、挿入の処理からこのシーンは回想風に見えます。回想と解釈した場合、ノクト一行は成人したルーナと会っていないため、ラジオを聞く3人組の回想だと自然に考えます。加えて、ルーナがChapter02のときと変わらない姿なので、多くの人が調印式後の光景だと思うでしょう。
最後に、コルニクス鉱油カーテス支店の、このタイミングでイベントが発生する点を踏まえると、「ルーナがタイタンとの誓約の際、この近辺に立ち寄って治療を行った光景」と誤解しやすくなっています。

では改めて、回想シーンでルーナがいる場所(背景)に注目してください。

ルナフレーナ治療シーン背景

特徴的な城と橋が見えます。そう、このシーンの現場は、テネブラエのフェネスタラ宮殿なのです!

当初考えたように、3人組の回想だとすると、“3人組の誰かがテネブラエに行ったことがある”ということになります。しかし戦争中に、一般市民が帝国領の奥深くまで行って帰って来ることができたとは思えません。回想と主張する根拠は乏しいです。

回想ではないとすると、このシーンはChapter02冒頭と同様、「ルーナが現在どうしているか」をプレイヤー向けに見せていたもの、と考えられます。
この解釈を適用すると、ルーナは調印式後、ルシス(2神と誓約)→テネブラエ(治療活動)→アコルド(水神と誓約)という超人的な移動をしたことになります。ただ、Chapter12でシヴァの啓示後に見ることができるレイヴスとの会話シーンの時期を考えると、Chapter06〜08の時期にテネブラエに居たようです。少し早いですが、Chapter04の段階でテネブラエに辿り着いていても奇怪しくありません。

時期と場所が明らかになったところで、男性3人組の台詞を再検証しましょう。

男性
どこへ向かわれたんだろうな

(ルーナの治療シーン)

店主
街でかくまってやりゃよかったのに

男性
ほんとだよ オレんち来いってな

男性
なあ かみさん追い出すわオレ

合わせてみると「(レスタルムから)どこへ向かわれたんだろうな」という疑問の答えとして、先の治療シーンが挿入されていたことになります。
しかし前述通り、多くのプレイヤーが回想と誤解する挿入方法のため、意図は伝わっていないと思います。そもそも1周目のプレイヤーはまだテネブラエを訪れていないため、あのシーンを見てテネブラエだとわからないのです。
会話の合間に挿入するのでなく、Chapter04のドライブ前に表示してくれれば、見逃すプレイヤーも居ませんし、これまでのChapterがそうだったように「いま、他の場所で起きていること」だと理解できます。ついでに「テネブラエ」というテロップを入れることも可能でしょう。
なぜこんな不思議なシーン挿入をしたのか、実に疑問です。

なお、治療シーンと関係ありませんが、少し気になるのは3人組の中で「かくまう」という表現が出てきた点です。ルーナが帝国に追われていることは、公に知られていることになります。
プレイヤーに確認できる範囲では、報道されていないのですけれどね……。

カーテスの大皿

その後のドライブシーンは問題ないため、次回、タイタン戦前後に進みます。
タイタン戦と言いつつ、記事の90%くらいが「王家の人間じゃねえのか?」問題に費やされる推定です(笑)。


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参考記事

町田康著「スピンク日記」

スタンダードプードル犬の「スピンク」が、小説家の主人・ポチや美徴さん、兄弟犬と過ごす日々を語る、犬エッセイ。

本人視点では「主人と対等な付き合いをしている犬」であるスピンクの語り口が、なんとも面白いです。
異様に人間社会に通じている部分もあれば、犬ならではの価値観や視点を組み込んでくる部分もあって、全体的におかしみを感じます。各エピソードは、可笑しいのか悲しいのか辛いのか楽しいのか、境界が曖昧なところがあり、それも、少し話のとっ散らかったスピンクの話の味だと思います。
一編は短く、連続した話は何回かに分けて語っています。しかもそれが、自宅に蜂が出たとか、暖房機器を買った、という本当に些細な内容のことが多い割に、引き延ばしているという印象もなく付き合えました。

作中にはカラー写真が多数掲載されており、愛嬌のあるスピンクとキューティの姿を、文字だけでなく確認できます。
ただ、それほどページ数のない文庫にしては高額な理由は、ここにありそうです。

しかし、町田康氏が飼い犬になりきって、自分のことを「前世は犬」だとか書いているのだと思うと、読んでいて思わずニヤニヤ笑いが浮かびました。

現在地:Chapter03・王と神々の伝承(強くてニューゲーム)
シリーズ記事「FF15 物語を見直す旅」の趣旨は、2017年2月1日記事参照。

釣りを極めし者

遅まきながら、トロフィーコンプリート達成。プラチナトロフィーの「ワールド・ワンダラー」取得しました。
最後まで残っていたトロフィーは「釣りを極めし者」でした。釣り自体は楽しいけれど、釣りの時間を確保するのが面倒で、一番最後に回したためです。
偶然読み込みが遅れて、トロフィー取得のスクリーンショットはレベルアップの瞬間ではなく写真閲覧中になりました。でもこれまた偶然、ノクトの写真だったので、なんだか凄く狙ったような「釣りを極めし者」の写真になりました。

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

前夜の会話から引き続き、翌日はイリスとのデートから開始。
散歩を受け入れられて喜ぶイリスに、「お待ちになった甲斐がありましたな」と声を掛けるジャレッドが好きです。ノクトと出掛けたくて待っていた、と自然に第三者から気付かされるところが良いですよね。イリスを可愛く感じます。

イリス

散歩中の会話は、突っ込みどころがないので割愛。
基本は単純な二択ですが、会話パターンを聞いてみたくなるやりとりの楽しさだと思います。

ホテルに戻ると、タルコットから「伝説の剣」が近くの滝の中にあるという噂話を教えてもらえ、王の墓への探索が始まります。
……「伝説の剣」の存在が噂になるのは、よく考えたら不思議ですね。滝の中の洞窟は、現地まで行けば誰にでも発見できるけれど、仮にシガイを踏み越えて奥まで辿り着いても、墓所の扉が開かないため、剣があることは確認できないはず。
それとも、覇王の墓所のように暴かれた場所があることから、「墓所に剣がある」という情報が一部に知られていて、「滝の中に墓所があった」→「滝の中に伝説の剣がある」と転換されたのでしょうか。

滝の中は、相変わらず賑やかに探索して終了。
次はノクトの頭痛の原因を探ることになり、一旦レスタルムに戻ります。
ここで、頭痛を訴えるノクトを初めて見たイリスが心配して声をかけるのですが……

イリス
大丈夫? どうしたの?

グラディオラス
イリス 心配すんな

気遣われたノクトが「心配するな」と答えるならば構いませんが、第三者であるグラディオが、わざわざ二人の間に割って入って気遣いを断るのは、非常に変な態度です。

謎の三角関係

まさか、妹を盗られたくない、シスコン兄の嫉妬なのでしょうか……。
これ以前のやりとりも相俟って、グラディオは「頭痛の件を深刻に考えていない」ように感じてしまいます。そう思わせる目的がないなら、ここはノクト自身に「心配ない」と言わせておくべきでしょう。

カーテスの大皿を観察するため、一行は展望台へ移動。

うさんくさい男アーデン

うさんくさい男
あれ 偶然

グラディオラス
おい またおまえか

重箱の隅を突きますが、「また」というほど遭遇していたかしら。これが2回目です。しかも前回は調印式前ですから、それなりに間が空いています。
王の盾として警戒心なのでしょうが、現段階では、電話番号総当たりで王子の携帯に辿り着いたストーカー気質なディーノ氏の方が余程危なく感じます。
プレイヤーに対する注意喚起なら、プロンプトに「あ、ガーディナにいた…」と呟かせる手法もありますね。土地と結びつけて「前も会ってる人」と思い出させるのは比較的有効だと思います。

アーデンの台詞はテンポが良いため手を入れにくいのですが、「カーテスの大皿は帝国軍が封鎖しているため入れない」という前提情報が抜け落ちているのが気になります。アーデンと一緒に行く利点を盛り込んでもらわないと、ドライブへ続く必然性がわかりません。
アーデンの台詞の途中で、イグニスに少し割り込んでもらうのが良いかと思います。

【変更案】

うさんくさい男
会いにいってみる?
何か伝えたいんだと思うよ

イグニス
あそこは帝国軍が封鎖している
入れないはずだ

うさんくさい男
じゃあ いっしょに行こう
オレ 帝国に顔が効くんだよね

なお、「ってみる」は平仮名で、「いっしょにこう」は漢字なのは、ゲーム中の表記通りです。
職業柄、このような表記の揺れは気になります。本来なら、表記ルールを作ってゲーム内で統一すべきでしょう。少なくとも、同一イベント中は統一して欲しいです。

次回、楽しいドライブに続きます。


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参考記事

3DSのタワーディフェンスゲーム「お宝ディフェンダー 〜ファラオの秘宝〜」体験版を遊びました。
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000042099

お宝ディフェンダー

秀逸なタワーディフェンスです。

プレイヤーはピラミッドに眠るファラオの霊となり、宝物に向かって歩く盗賊たちを罠にはめて退治します。
体験版は10ステージ分も遊べて、かなりのボリューム感。序盤ステージはチュートリアル付きで進むので、構えず遊べます。
クリアするだけなら多少ミスしてもOKですが、守った宝物の数がステージセレクト画面にスカルの数で記録されるため、体験版なのにちょっと熱を入れてプレイしてしまいました。

ステージセレクト

※体験版のセーブデータは、製品版に引き継げません。

タワーディフェンスといいつつ、罠は各ステージに最初から固定設置されていて、任意に設置したりする構造にはなっていません。そのため、プレイヤーがすることは盗賊の動きをよく見て、良いタイミングで罠を起動するだけという非常に単純な作りですが、効率的な起動の順を考えるパズルっぽさと、巧くタイミングを合わせて複数の盗賊を一網打尽にしたときの爽快さは、かなり中毒性があります。

お宝ディフェンダープレイ画面

※流血表現はオン/オフ設定可能。

下画面でしか罠を起動できないのに、最大2画面使う仕様は、目配りと素早い決断&操作を要求してきますが、それが快感になっていくのが面白いところ。
これは、次第に難度を上げていくマップ構成の巧みさによるものだと思います。
足の速い盗賊にすり抜けられて焦っている内に、後続の盗賊を罠にかけ忘れたり、とドタバタすることもありますが、工夫次第でリカバリーもできるため、ステージクリアするだけならなんとかなりそう、と思わせてくれるのはいい具合です。
ただ、体験版では登場しない、床トラップや天井トラップで倒せない盗賊(タフ)が登場したら、難易度が跳ね上がりそうかな……。

強いて難点を言うとすれば、New 3DS LLですら画面が小さく感じる情報量なので、画面を見ていて疲れることでしょうか。弓矢トラップと槍トラップは見分け難いのに効果範囲が違うので、各マップの配置を覚えるまで少し辛く感じました。

しかし体験版としては文句なしの面白さ。
製品定価も300円と非常に安価なので、これは機会があれば買うものリストに入れておこうと思います。