• 2017年登録記事

現在地:Chapter01・不穏な報せ(強くてニューゲーム)
シリーズ記事「FF15 物語を見直す旅」の趣旨は、2017年2月1日記事参照。

一行のもとにとんでもないニュースが飛び込んで来た

長かったChapter01も、遂に終了です。

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

宿を引き払い王都へ引き返す下りは、ローディング中説明を使って割愛。この説明挿入は、情報整理もできていいと思います。
ただ、背景がレストショップ・ランガウィータなせいで、妙に存在感のあるケニー・クロウ看板が気になります(笑)。

さて、初っ端はストーリーと関係ない話ですが、丘へ向かう道で帝国兵を全滅させると、武器改造アイコンの付いた「ドレインランス」を取得できます。
すると、「武器改造マークの説明」のシステムメッセージがアイテム取得表示の前に表示されます。

武器改造

これは実際の“+”アイコンを見てから言われた方が「このマークのことか」と理解しやすいので、システムメッセージはアイテム取得表示と同時または後に表示すべきだと思います。

<2017.4.1追記>
Ver.1.08にて、アイテム取得後にメッセージ表示する形に変わっていることを確認しました。修正有難うございました。

丘まで辿り着くと、プロンプトのスマートフォンでニュースが聞けます。

女性キャスター
ーー両国間で行われていた停戦協定については
今回の事件を受け 当面の凍結が発表されました
また 崩御されたレギス国王陛下に続きーー
ノクティス王子 そしてテネブラエのフルーレ家神凪
ルナフレーナ様のご逝去が 新たに確認

このニュースについては疑問が残ります。
「停戦協定の凍結」を発表したのは誰でしょうか。ルシス側に発表する余裕があるとは思えませんし、帝国側が発表するとしたら「インソムニアの制圧」のはず。世界設定によると帝国とルシス王国しか国家は残っていない筈なのに、妙に第三者視点だなと思います。

ニュース

それから「テネブラエのフルーレ家神凪」という説明も、余分です。
「テネブラエのフルーレ家神凪」と誤読できるため、「神凪」が世界で1人の称号ではなく、複数居ると誤解できます。世界で唯一の称号を持っているのですから「神凪」だけで構いません。どうしてもルーナの肩書きを網羅したいのであれば「神凪である テネブラエのフルーレ家令嬢」という記載順にすべきです。

そして、ノクティスとコル将軍の通話ですが……
コル将軍って、会話下手なキャラ設定ではないですよね? なんだか噛み合ない会話をするので、電波が悪くてノクトの言葉が聞こえていないのか、などと考え込んでしまいます。
まず、通話内容は以下の通り。

ノクティス
もしもし
コルか?

コル
無事で いるようだな

ノクティス
どうなってんだ

コル
いまどこに

ノクティス
外だよ そっちに戻れない

コル
ああ

ノクティス
ああってなんだよ なんなんだよこれ
オレたちはどうしたらいいんだよ
オヤジは ルーナは
王子が死んだってどういうことだ 説明しろーー

コル
オレは ここを出てハンマーヘッドへ向かう

ノクティス
はぁ?

コル
陛下は 亡くなられた

ノクティス
(王都を振り返る)

コル
何が起きたかは必ず教える まず そこを動け
また会おう

ノクティス
ああ

私はコル将軍の台詞を全面的にだと思っています。その原因は、下記の点にありそうです。

  • 電話を掛けたのはノクトなのに、呼びかけに答えず勝手に喋り始めるので、将軍から電話してきたように錯覚させられる。
  • 居場所を把握していないのに「無事でいる」と決めつけている不自然さ。
    通常は「無事か? どこにいる?」という順番になるのでないか。
  • 緊迫した状況での淡白な「ああ」という返事。
    会話の最初であれば「茫然自失としていた」と解釈できるが、最初は普通に喋っていたので、態度が急変したように感じる。将軍の人格に疑いが抱かれる。
  • ノクトの問いかけに対し、レギスの死を告げる以外は基本回答していない。

というわけで、気になったところは書き換えてしまいました。

【変更案】

ノクティス
もしもし
コルか?

コル
ああ

ノクティス
どうなってんだ

コル
王子は いまどこに

ノクティス
外だよ そっちに戻れない なんなんだよこれ
オレたちはどうしたらいいんだよ
オヤジは ルーナは
オレが死んだってどういうことだ 説明しろーー

コル
陛下は 亡くなられた

ノクティス
(王都を振り返る)

コル
オレは ハンマーヘッドへ向かっている
王都のそばは危険だ そこを動け
何が起きたかは必ず教える また会おう

ノクティス
ああ

少しは自然な会話の流れになったでしょうか。

ノクトの「外だよ」という回答は変更しませんでした。少し範囲が広過ぎますが、具体的な地名がない丘ですし、その後の台詞から、王都に戻ろうとしている=王都付近にいるという情報は伝わるので良しとします。
なにより、ノクトはルーナが王都にいたことすら知らないのですよね。当初の予定通り、彼女もオルティシエに向かっていると思っていたはずです。「ルーナは王都にいたのか?」という根本的な疑問から、もっと混乱しても奇怪しくないところを、かなり抑えていると思います。

それから、コルが「王都を出てハンマーヘッドへ向かう」と言っていたのに、王都の外(ハンマーヘッド寄り)にいるノクトたちの方がこの後ハンマーヘッドに遅れて到着するのは、辻褄が合いません。
よって、電話があったときには、コルはハンマーヘッドに向かっていたと考えた方が自然だと思い、そこは若干変更しました。

電話中のノクト

自分で変更しておきながら、この変更案は大きな問題を1つ抱えています
それは「父親が死んだ」という衝撃的な情報を伝えられた直後のノクティスは、その後の情報を全部聞き落としそうだ、という聞き手であるキャラクターの心理的な問題です。
もしかしたら「ハンマーヘッドへ」という情報を確実に伝えるために、将軍は敢えてノクトの質問に直ぐ答えず、レギスの崩御を後から伝えたのかも……?


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参考記事

川上弘美著「風花」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
不倫した夫から離婚を申し込まれたのゆりは、「好きだから別れたくない」と突っぱねたまま、曖昧で途方に暮れた気持ちを抱え日々を過ごして行く。やがて、不倫相手は夫を捨て、のゆりは夫の転勤先に付いていく。数年後、身辺を変えていったのゆりは、遂に別れる結論に至るが、別れを告げられた夫は動転する。

小説を読み始めて3ページ目の段階で、主人公と「気が合わない」と気付き、残る100倍のページ数を耐えながら読破。私は白黒つけたい性格なので、非常に鈍いペースで物事を飲み込んで行く主人公に、終始イライラしました。

のゆりは反応が遅く、感情表現も薄いので、とっくに過ぎたことを「もっとちゃんと怒れば良かった」と思い返すシーンで、「この人は怒っていたのか」と驚かされたくらいです。
夫の不倫を知った妻が、夫と別れたいのか否かも曖昧なまま、ただ暮らし続けているだけという前半は、正直呆れ果てます。
私は自分が女性なので、不倫する夫を擁護したくはありません。しかし自分が男だと仮定して、のゆりのような終始茫洋としたつまらない妻を娶ったら、不倫したくもなるだろう、と思いました。もっとも主人公だけでなく、登場人物は全員、なにを考えているのか分からない人々でしたが。

人物には一切魅力を感じませんでしたが、半年以上も「保留」状態を続けて、周囲の状況の方が変わっていく様は、自分から動かない主人公ならではの展開で少し面白かったです。心の揺れの描きかたも緻密で、等身大の人間を描いた作品ではあることは間違いありません。特に、別居して一人暮らしの部屋で、上がったままの便座に虚をつかれる箇所は、確かに覚えのある光景だと思いました。
それだけに、裏表紙の「恋愛小説」という解説には、疑問が残りました。

現在地:Chapter01(強くてニューゲーム)
シリーズ記事「FF15 物語を見直す旅」の趣旨は、2017年2月1日記事参照。
※引用が多いので、商標記載を明示するようにしました。

旅路

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

ガーディナ渡船場到着前後は、観光気分の会話が多くて楽しいです。私が「青春ロードムービー」としてFF15を好評価するのは、未知の場所へ着いたときの仲間の会話から、旅のロマンを感じるからだとつくづく思います。

アーデン初登場。

残念なお知らせです

ここでの会話自体にはあまり意味がないと思います。アーデンを印象付けるためのイベントという感じですよね。精巧な銀貨(神凪就任記念硬貨)を渡してくる意図も色々考えたけれど、結局「意味はない」が結論な気がします。
また、アーデンの台詞は「相手の理解を求めていない」と思うので、基本的に添削はいたしません。私には絶対書けない台詞回しだとも思っていて、個人的には好きです。

ちなみに、アーデンとの対峙中、イグニスはずっと沈黙し続けています。一周目のときはこの態度を見て、相手の正体を察しているのでは、と想像したものです……。

運休

さらにイグニスは、船が出てないという話の真偽を問うプロンプトに「そんなはずは ないと思うが」と答えておいて、実際に定期船運航状況を確認すると「やはり運休か」と言い出します。
否定していたのに、まるで肯定していたように振る舞うのは、自分の間違いを認めない狭小な人物に見えます。イグニスをそう描写したいわけでないなら「本当に運休だったのか」と言わせて欲しいところです。

立ち往生中の王子一行に話し掛けて来る軽薄な男。

ディーノ

ディーノも癖のあるキャラクターですが、声優さんの演技で、憎めない感じになっていると思います。

翌朝、王都陥落のニュースが飛び込みますが……グラディオが読み上げるニュース内容で、まず引っ掛かります。

昨日の夜 調印式の席で騒ぎがあった
帝国軍は王都周辺を爆撃 国王陛下がーー死亡

まず、調印式が行われたのは「夜」でないですよね。映画を観ているとよりわかりやすいですが、ゲーム中のシーンだけでも日差しが出ている時間帯で、街頭テレビでも中継されていたし、パレードに多くの市民が集まっていました。

新聞

そもそもリード地方に流通する新聞は、どこで発行されているのでしょう?
王都は閉ざされているし、襲撃された状態で発行できるとは思えません。レスタルムならば設備的に可能そうですが、Chapter01の時点では通行止めされています。
なぜここだけ新聞が登場したのか、私としては疑問です。ラジオが情報源として普及した世の中なのだから、朝の目覚めにラジオをつけて、4人でビックリするという展開でも良かった気がします。

情報の不正確な部分や、設定に関する疑問は別として、会話として不自然且つわかりにくいと思うのが、その後の部分です。

イグニス
知らされていなかった

ノクティス
何がだよ いったいーー

イグニス
調印式は昨日だった そして王都はーー

ノクティス
バカ言うな オレたちはオルティシエにーー

イグニス
向かってたさ だが 襲撃されたと報じられている
今朝の国内すべての新聞にだ

第一が、初見だとなにを指しているのか分からない「知らされていなかった」こと。
この後シドから教えられる情報と混ざって、“調印式での決戦決行を知らされていなかった”と読み取る方を見掛けますが、この時点では4人ともルシス側が決戦を予定していたこと自体を知りません。よって、感想#21(2017年2月7日記事参照)で聞けるラジオ情報から、知らなかったことは「調印式の日程」のことだと推測できます。ただし、王都が陥落したという状況で日程のことを言い出すのは、少し違和感があります。

第二が、ノクティスの「バカ言うな オレたちはオルティシエに」という台詞。感想#19(2017年2月4日記事参照)で述べた通り、オルティシエ行きが単なる結婚でなく、停戦条件を果たすためだという前提があれば、ノクティスの言おうとすることがわかりそうです。しかし、現状ではそうなっていないので、何を言わんとしているのか分かり難いです。

説明補足するより、会話内容をまるごと見直した方が早い気がします。

【変更案】

イグニス
今朝の国内すべての新聞で
王都が襲撃されたと 報じられている

ノクティス
バカ言うな オレたちがオルティシエに向かっていたのはーー

イグニス
そう 停戦協定のためだった
だが 帝国に その意思はなかったんだろう

大幅に変わってしまいました。

  • 「知らされていなかった」台詞はプレイヤーに伝わらない。4人が日取りを知っていても知らなくても今後に関係ないため、丸ごと削除が妥当。
  • 調印式が昨日だったことは新聞記事でわかるので、再度言わなくてよい。

という点から、情報量を減らしています。これで「王都が襲撃された」「いまオルティシエに向かう必要がなくなった」という2点はわかるようになったかと思います。

ガーディナ

インソムニアに戻るという話が出た後、ちゃんとノクティスの意向を確認するのは好印象です。年長組が話をまとめた場合も、最終決定権はノクトにある、という主従関係が現れている箇所だと思います。


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参考記事

萩原浩著「押入れのちよ」

短編9作を収録。
そのお話も、作者の文章構成の巧みさが光っています。読み物としては非常に面白いです。
しかし、私は、心優しい幽霊と生者の間で起きる喜劇や悲哀を描く「ジェントル・ゴースト・ストーリー」短編集だと思って読み始めたので、「ホラー」が含まれていたことにショックを受けました。

表題作「押入れのちよ」「コール」「しんちゃんの自転車」の三作は、期待通りの善良な霊と人間の関わりを描いた作品。
特に「コール」は、読者の「思い込み」を上手く使った叙述ミステリーになっていて、途中で種明かしされた時点で思わず「えっ」と声が出ました。そして、暖かさと哀しさとが胸に残る、素晴らしい一編でした。
夫と妻がお互いの殺意を込めた夕食を囲む「殺意のレシピ」は、喜劇的で面白かったです。相手を殺すためそれぞれが知恵を絞り、肉を斬らせて骨を断つ覚悟で口をつける辺りは、なんだか笑えます。
「介護の鬼」も、喜劇チックな作りでしたが、本作で行われる行為は現実に有り得そうで、気分が悪くなりました。
そして、正真正銘のホラーである「老猫」は、生理的な恐怖を覚えさせられます。読み飛ばそうかと悩んだけれど、読み飛ばしたら気持ち悪さを拭えないと思って、我慢して読み切りました。が、ラストまで読んでも余計に怖いだけでした……。

苦手ジャンルが含まれていた為に、後味の良くない読書だったのが残念でした。
出版社には、怪奇小説だからといって、後味の良い作品と悪い作品をまとめないことを望みます。

本記事は、あくまで個人の使用感によるレポートです。商品に対する使用感や感想には個人差があるものとあらかじめご了承ください。
また、薬剤知識はないので、専門的な話もできません。

と言うわけで、久々の目薬レポートは、参天製薬株式会社の「ソフトサンティア ひとみストレッチ」です。
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/products/otc/hitomi_stretch.jsp

1箱に、5ml容器が4本入り。
防腐剤無添加ですが、説明書を読むと、開栓後1か月使って良いようです。とはいえ量も少ないので、だいたい2週間で使い切るのではないかと思います。
※姉妹製品の「ソフトサンティア」は使用期限10日。

この目薬は、容器自体が密封されていて、点眼口がありません
蓋を強く締めることで、蓋の内側にある突起で容器に穴が開いて点眼口になる、という仕組みには感心させられました。
密封容器タイプでも、「アイリスCL-Iネオ」(2016年7月15日記事参照)は点眼口を千切って使うため、口が大きめなことが難点でした。それに比べると、穴が適切なサイズで使いやすくて、安心感もあるのは良いです。

地味に、携帯袋が4枚添付されています。必要あるか?と疑問に思ったのですが、1人が順に4本使うのではなく、4人が1本ずつ使う可能性もあるので、非常に行き届いた配慮ですね。でも、私は必要ないと思います(笑)。

肝心の注し心地ですが、非常に面白いことに、点眼した瞬間のスッキリする感覚は、それほどありません。
しかし数分経過後、疲れが薄れていたことに気付かされます。これには驚きました。
この目薬を注すようになってから、視界がクリアになった感もあります。

液色は赤色。色は強いのに、無味無臭です。
痺れや苦みもなし。

効果から考えて、かなり優良な目薬だと思います。しばらく愛用の一品になりそうです。