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遅蒔きながら、実写版「桜蘭高校ホスト部」を観ました。
http://www.tbs.co.jp/ouran2011/

今期は、男装の女子が男性陣に囲まれると言う設定のドラマが3作もあります。3作中、唯一の深夜域である「ホスト部」は、原作に忠実なおバカドラマでした。
CGが多用されているので、特撮を見ているような印象も受けます。部員の周りに点描が飛ぶ演出には笑いました。
漫画世界をリアルにしようとしていた「有閑倶楽部」「ここはグリーンウッド」とは違うアプローチだけど、現実離れしたファンタジーと言う意味では、こういう演出もありかな。

キャストは、ハルヒ@川口春奈の完成度に尽きます。序盤は整っていない髪が確かにやや男子的だし、変身後は女の子が想像する「二次元の綺麗な男の子」的で可愛い。しかも、本当に高校生なんですね。
ハルヒが若い分、20代以上の男性陣は苦戦してる気がしました。
環は、実写だと本当にウザい(笑)。見事なアホ殿っぷりに、身体を張ってるなぁと感心。ただ、環にはスマートさも欲しいですね。今のところは体育会系寄りの印象でした。
それと、常陸院家の双子に高木心平・万平は合わないと思っていたのですが、「悪戯好き」を全面に出した演技で意外と良かったです。光が心平、馨が万平と言うのも、納得でした。
ハニー先輩だけは、実写に無理がありました。

さて、このドラマ、実は美術面が一番感心しました。
オープニングでは校内に緑が少ないと思ったけれど、エントランスは雰囲気がありますよね。こういう建物を、良く探してくるなぁ。
セットも、深夜域とは思えない豪華さですね。美術セットについては、公式ブログでもウリとして上げていました。
制服は、原作のデザインを踏襲していないのにコスプレチックにみえる点が残念です。

それにしてもこのドラマ、30分枠なのでそんなに沢山のエピソードは盛り込めないですよね。26話構成だったアニメをそのまま当て嵌めると、夏休み前くらいの段階で終わっちゃいます。
恋愛関係には触れず「おバカイケメンドラマ」に終始するのだとしたら、それはそれで面白いかも知れませんね。

葉鳥ビスコ作「桜蘭高校ホスト部 18」

ホスト部最終刊。

大団円ハッピーエンド+後日談と言う構成です。
終盤はシリアスな展開が続いていましたが、久し振りのホスト部活動や初デートなど、初期のノリでバカ全開で面白かったです。
連載物でしたが、展開に安心感があり、最初から最後まで概ね楽しく読めたなと思います。嫌いなキャラが殆どおらず、嫌な奴ポジションの鳳秋人すら、番外編ラストの帰国一コマの情けなさで可愛く見えました。

「女子陣がハルヒの正体に気付いていなかった」と言うオチは、仮面舞踏会の段階で読めていたので、むしろ鏡夜すらその勘違いに気付いていなかったことに驚きました。
ボストンまで来てホスト部メンバーでつるんでいたら、世界が広がらないぞと苦言を呈しつつも、これは少女漫画らしい幸せのループなのだろうなと思います。
現実離れした夢々しさを味わえる作品でした。

ちなみに、没ネタの「モリ先輩だけ無意味に大ゴマ」。個人的には是非作中で観たかったです(笑)。

(追記)
そう言えば、最終刊で今更ヅカ部が出て来るとは思わなかったなぁ。
あと、描き下ろしの未来予想図でいきなり本編のネタバレ(悟の台詞)されたのは吃驚しました。

葉鳥ビスコ作「桜蘭高校ホスト部 17」

最後のページを捲るまで、「これは最終刊なのだろうか?」と考えながら読みました。
後書きであと1巻続く事が分かりましたが、あと1巻分は環先輩とハルヒの決着だけですか?
道路を走り抜ける展開は、どことなくアニメと似ているけれど、ホスト部員だけが必死だったアニメに対し、お得意様やライバルキャラも総出でホスト部をバックアップしてくれた原作は、大団円感を凄く強く感じさせたため、これが最終エピソードでなくてどんな終わり方をするのか、残り1巻が楽しみです。

会長は、まぁホスト部らしい落としどころかなと。環先輩の祖母であると言うのが良く分かりました(笑)。
逆に、譲氏は残念と言うよりもっと「黒い」背景なのかと思っていたので、拍子抜けした感じです。結局このお話って、悪い人は誰もいないんですよね。その辺が、深刻にならずあっさり読めて良い分、ここ数巻分のような展開だとシリアスなのに軽くて、ちょっと物足りない感があるのですが、両方を求めるのは都合が良過ぎでしょうか。

葉鳥ビスコ作「桜蘭高校ホスト部 16」

感想が遅くなりましたが、今回はちゃんと事前に確認して発売日に買いました。

まず、決闘にはモリ先輩が勝って、安心しました。
決闘前にモリ先輩はハニー先輩に勝てないと言う話があったことで、これは逆にモリ先輩が勝てるフラグだなと多少安心はしていたのですが、やはり実際に勝って貰えると嬉しいですね。
また、彼が進学先を周りから言われて唯々諾々と決めるようなキャラだったのなら残念だと思っていたので、オチがぬいぐるみのことだったと言うのも良かったです。

そして、一時は弟コンビがホスト部入りするのかと思いましたが、今後もあくまで部員レギュラーはハニ&モリのままいくようで、最終刊までの購入続行も決まりました。
全体のお話自体は、ラストに向けて大きく舵を取ったなと言うところで、しかしずっとそんな感じの谷間が続いてますね。一応特出すべき事件も起きているのに、ちょと「繋ぎ」感が続いてます。
鏡夜が「ホスト部」を存続させようと動くようなのに、モノローグでホスト部の営業自体は復活しないと分かってしまったのは、良かったんでしょうか。ホスト部と言う組織がどうなるかと言う結末よりも、もっと重要な展開をすると言うことなんでしょうけれど、今のところ須王家の様々な思惑には、そこまで物語を引っ張る力を感じていない麻生です。

番外編は、双子の祖母話は私の中では今ひとつ不発と言う感じでしたが(と言うか、双子の家族話で面白いと思ったのは教育係のお話だけなので、常陸院家と感性が合わないのでしょう)、ハルヒの両親の過去話はほんわかしていて、それでいてギャグも盛り込まれていて面白かったです。

葉鳥ビスコ作「桜蘭高校ホスト部 15」

まさか、環にもっと上の「お馬鹿モード」が存在するとは……!
トラウマ克服なんて次元は遥かに超えていて、肩透かしされたような、安心したような不思議な気分です。
久々に笑いどころ満載で楽しい巻でした。

この状態で、と言う事に驚きましたが3年生は卒業するんですね。
モリ先輩主役で次回に続く、なんて話は初めてじゃないでしょうか。ハニー先輩が「ブラック」さを隠さなくなったことに、ちょっと怯えてます。モリ先輩の依存心が異常なので、個人的には学部くらい別にした方が良いと思うけど、どういうオチを付けるのかな?
で、本当にモリ先輩が卒業したら購買意欲が減少するのですが、大丈夫でしょうか……。