• タグ 『 シンフォニア 』 の記事

「じゃあハーフエルフはどこに行けばいい? どこに行っても疎まれる。心を開いても、受け入れてもらえなかったボクたちはどこで暮らせばよかったんだ?」

「どこでもいいさ」

初っぱなからネタバレになりますが、OVA世界統合編第3巻にこの台詞が残されていて、大変嬉しく思いました。

実は、テイルズオブシンフォニアにおけるロイドの台詞の中で、1、2を争うくらい好きな台詞なのです。
世間ではたまに迷台詞扱いされてるみたいですが、シンプルに真理を捉え、且つそう言い切れる彼の強さを表している名台詞だと私は思います。
でも――
この台詞を聞くたび、シルヴァラント編のパルマコスタ総督府でロイドを諌めたコレットの台詞を同時に思い出すのです。

「ロイド、やめて! みんなが強いわけじゃないんだよ」

ロイドなら確かに、差別されても、それが謂れのない理由であれば正々堂々としているかも知れない。私は彼にそんな強さを見出だし、憧れを抱きます。
けれど誰もがそんなに強くはないから、我々はミトスに同情もできるのです。

ところで、ロイドとミトスは対のように表現されますが、性格や思想で考えると、実際の古代勇者組は「ロイドがいないシルヴァラントパーティ」だったのでは、と思います。
すなわち、下記のポジションです。
ミトス=ジーニアス
マーテル=コレット
クラトス
ユアン=リフィル

もし本編もこんなメンバー構成だったら、救いの塔には辿り着いただろうけれど、コレットがマーテルの器になって終わってしまうのでしょうね。

121013.jpg

OVA「テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION」シリーズ完結記念先行上映イベント@シネマサンシャイン池袋に参加して来ました。
http://www.ova-tos.com/

10月24日に発売される世界統合編vol.3本編+コレクターズ特典映像の先行上映と、ロイド役小西克幸氏&ゼロス役小野坂昌也氏によるトークショー。
イベント告知時にタイムスケジュールがなかったのですが、12時10分開始で、上映に45分、すべての終了は13時45分という感じでした。
チケットは素早く取った割に出発するまで腰が重かったのですが、面白かったです。参加して良かった。
ちなみに、気になるお土産は世界統合編3巻コレクターズエディションの絵柄のポストカード(写真)でした。

半券抽選会もあったけれど、残念ながらこういうプレゼント企画に縁がないので……。

発売2週間前なので詳細は伏せますが、展開的にはゲームのイベントや台詞をあちこち切り貼りしていた印象。思っていたよりミトス戦は短く纏まっていて、エンディングに時間を割いていました。幾つか文句を付けたいところもありましたが、とにかく完結したことに感無量です。
毎度小五月蝿い私が素直に感動したのは、ダイクとロイドのシーン。実は最初のイセリア出立におけるダイクの台詞がとても好きなので、順番は変わったけれどOVAで再現してもらえて嬉しかったです。
シルヴァラント編1巻の仕返しをしようとするコレットと、その裏を掻くロイドのやりとりも可愛かったです。

トークショーの方は、会議机と折り畳み椅子が用意されていましたが、結局最初から最後まで2人は立って会話していました。
小野坂氏が本日誕生日だったそうで、ゼロスのプリントケーキでお祝い。外崎監督からTOS色紙などがプレゼントされた中、樋口ディレクターがTOSとまったく関係なく「プロジェクトクロスゾーン」を持って来たのには笑いました。しかも、小野坂氏は既に同ソフトを所有していたのでした(笑)。

関係者たちが10周年を意識しているのが分かって少し嬉しかったです。なにか公式で動きがあるのかも? 期待しておきます。
個人的には、出ても良さそうなのに誰も触れなかった「リメイク」が来るのでは?とか思っていますけれど。

10月13日、OVA「テイルズオブシンフォニア」シリーズ完結記念・先行上映イベント開催!
http://www.ova-tos.com/news.php#120928A

参考に、前回までの先行上映会に関する麻生の記事はこちら。
テセアラ編1巻先行上映会(2009年12月18日記事)
世界統合編1巻先行上映会(2011年9月23日記事)

上映イベントから2週間もせずに発売じゃないか!という理性の囁きも聞こえていますが、たぶん最後の公式イベントですし、「毒食らわば皿まで」の気持ちで参戦しようと思います。
……などといって、チケットが取れなかったらこの辺の発言は後で削除します。

世界統合編の時以上に告知や上映会から発売日までの期間が短いですが、1日だけですし、声優さんのゲスト出演があるので、もしかしたらあっという間に売り切れかも知れませんよね。

シンフォニアOVA公式の動きのなさに、本当に発売されるのかしら、と不安になる今日この頃。
http://twitter.com/hikaruufo
ちゃんと出来上がってるようで安心したけれど、ufotableさんは気が付くと物凄く手を広げているので、どこまで追い掛けるべきなのか悩みます。
(というか、親子一騎打ち、あるの? やればいいってモノじゃないのよ?)

ところで、ufotable Cinemaで扱っているグッズは通販対象にならないんでしょうかね。
http://www.ufotable.com/cinema/shop/tales.html
シュール感溢れる親子のしおりカレンダーが欲しいです……。

120623.jpg

「テイルズオブシンフォニア THE ANIMATION 世界統合編第2巻」を視聴しました。

OVAシリーズは、テセアラ編でいったん独自路線に舵を切りましたが、結局ゲームの展開をなぞることにしたようですね。
前巻同様、ゲーム(ファンダムvol.2含む)の台詞が多々盛り込まれていました。
すべてのキャラクターに一応の見せ場も用意されていて、各ファンにだいぶ配慮していたと思います。

好意的な感想は以上で、以下は辛口です。

正直なところ、30分視聴して、良かったと思ったシーンはコリン(ヴェリウス)登場の瞬間のみでした。
脚本と演出、そしてシリーズ構成については、世界統合編1巻先行上映会以来、良いところ探しができません。
私はOVAについて、公式ライセンスの二次創作だと思い、楽しむ方向で観ているのですが、公式ライセンスで作っている以上、監修はちゃんとして欲しいと思います。もっとも、ゲーム版スタッフでも、作品やキャラクターの本質を理解しているのは実弥島氏だけなのかも、と最近は思います。

なお、親子一騎打ちがないこと自体は、物語展開のひとつとして受け入れました。その分、3巻では親子の会話があると信じています。
最後に、これまでのネガティブな気持ちを吹き飛ばすような大団円がくることを願いつつ、視聴感想でした。