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葉鳥ビスコ作「桜蘭高校ホスト部 14」

ラストスパートだと思ったら、まだ終わる気配がなかったどころか、今頃当て馬キャラまで登場したホスト部新刊感想です。
今回は全体にシリアスモードで、笑いどころはありませんでした。大トロリングで意表を付かれたのと、「脳内ハルヒ」と言う単語にウケたくらいかな。連載初期の頃の疾走感は最早望めないのでしょうか。
光の告白に関しては予想外にほとんど引っ張らず、あっという間に断られたので、なんとなく一安心。
鹿谷嬢の方はあまりの「好条件物件」っぷりに、おばあさまが用意した環先輩のお相手かな、と当初は穿ったのですが、両親の関係とかかなり危なそうな精神状態からすると、本当に唯の偶然一目惚れなのかな。
しかし、作中季節が2月になっちゃってますが、3月末まで行ったらどうなるんでしょう。この1年のお話で連載終了だと思っていたのに、風呂敷を畳めるのか疑問に。このまま季節が進行し、学年が上がり新入生も入って来て続いていくのか、或いはまさかのサザエさん化か(笑)。
まぁ、途中までスムーズに季節が進んでいたのに、受験直前になったら設定が其処で止まったまま終わらない「っポイ」と言う前例もありますので、永遠の3月とか有り得なくもないですけど。

で、相変わらず本編に出番がない代わりの、モリ先輩番外編。
まさかモリ先輩がガンプラ好きとは、意外な設定でした。いや「ギャンダムトリプルオー」だそうなので、ギャンプラなのかな?
もしかするとダブルオーの機体パロなのかも知れませんが、未見のためそこまでは分かりませんでした。

(5/16 18:25追記)
9巻を読み直したら、モリ先輩が環の食玩コレクションでギャンダムのミニチュアを凝視してた! 元々あった設定だったのか〜。

葉鳥ビスコ作「桜蘭高校ホスト部 16」

感想が遅くなりましたが、今回はちゃんと事前に確認して発売日に買いました。

まず、決闘にはモリ先輩が勝って、安心しました。
決闘前にモリ先輩はハニー先輩に勝てないと言う話があったことで、これは逆にモリ先輩が勝てるフラグだなと多少安心はしていたのですが、やはり実際に勝って貰えると嬉しいですね。
また、彼が進学先を周りから言われて唯々諾々と決めるようなキャラだったのなら残念だと思っていたので、オチがぬいぐるみのことだったと言うのも良かったです。

そして、一時は弟コンビがホスト部入りするのかと思いましたが、今後もあくまで部員レギュラーはハニ&モリのままいくようで、最終刊までの購入続行も決まりました。
全体のお話自体は、ラストに向けて大きく舵を取ったなと言うところで、しかしずっとそんな感じの谷間が続いてますね。一応特出すべき事件も起きているのに、ちょと「繋ぎ」感が続いてます。
鏡夜が「ホスト部」を存続させようと動くようなのに、モノローグでホスト部の営業自体は復活しないと分かってしまったのは、良かったんでしょうか。ホスト部と言う組織がどうなるかと言う結末よりも、もっと重要な展開をすると言うことなんでしょうけれど、今のところ須王家の様々な思惑には、そこまで物語を引っ張る力を感じていない麻生です。

番外編は、双子の祖母話は私の中では今ひとつ不発と言う感じでしたが(と言うか、双子の家族話で面白いと思ったのは教育係のお話だけなので、常陸院家と感性が合わないのでしょう)、ハルヒの両親の過去話はほんわかしていて、それでいてギャグも盛り込まれていて面白かったです。

http://www.otomate.jp/host_ds/
DS移植版追加要素として、原作でもメイン回が極めて少ないモリ先輩の追加シナリオが……!
一瞬遊びたいと思った自分自身に敗北感を覚えました。
ちなみに、上部のタイトルバーにはランダムでキャラが表示されるのですが、モリ先輩が出るまで粘ったりしてる自分にもまたまた敗北感です。それにしても、一向に双子&ハニー先輩がでないのはなんででしょう?

葉鳥ビスコ作「桜蘭高校ホスト部 12」

前巻から続く修学旅行での母親探しと、双子の喧嘩はもっと引っ張るかと思いましたが、思いの外スムーズな展開でオチを付けました。この辺のテンポのいい展開は、個人的に読んでいて気持ちがいいです。

全体的にネタが面白かったのは、どれも鏡夜先輩絡みでした。

今後、ハルヒが恋を自覚することになりそうでビックリしています。
もう一つ意外だったと言えば、これから物語はホスト部解散へ向かうのですね。アニメ最終回とは違う方向性でまとめるようで、楽しみです。
まぁ三年の二人はまだしも、環と鏡夜の卒業後もこの部が立ち行けるかと考えると、今のうちに惜しまれつつ解散した方が正しいと言う気もします。まるでタカラジェンヌの退団時期についてのコメントのようですけれどね。
それと、恋の三角関係シーンで気付きましたが、れんげちゃん達は未だにハルヒを男の子だと思ってるんですね。読み手からすると、このところずっとハルヒが女の子らしい話が続いているので、なんだか違和感がありました。
そろそろホスト部+ボサノバ君以外にも、性別をバラして良い時じゃないかしら。

なお、双子の髪型が変わった事に関しては、フランベル1話で見分け方ネタを書いたばかりだったのでショックでした。コミックス派は月刊誌だと情報が1年くらい遅れちゃうので、仕方ないのですけれど。
今度加筆しようかな……。

「桜蘭高校ホスト部」の最新刊(11巻)までが、全部本棚に揃ってしまいました。

11巻は、遂に恋愛話に突入。思い返してみれば少女漫画らしい作品を買ったのは初めてです(これまでに所有している少女漫画→川原泉作品とガラスの仮面)。そんな収集傾向からお分かりの通り、ホスト部に大しても恋愛面より学園コメディ面が面白いと思っていたので、この先の展開がちょっと不安になってきました。初心に返ってアニメへ戻るべきでしょうか。さすがにゲームには手を出したくない、と思っています。
とはいえ、恋愛話が進まなければ、物語としてキャラ同士の関係性の発展がない物語=マンネリとなるので、恋愛話で物語を「転」へ持っていくのは必然だと思います。
26話しかない、しかも原作が未完のアニメだからこそ、恋愛に発展しないマンネリのままでもなんとかなったんですよね。

10巻くらいまでは学園コメディ色が強いので、アニメと原作で大きな差は感じません。が、個人的にハルヒのキャラはアニメ版の方が好きだなと思います。
ハルヒは優等生タイプ主人公なので「話の終盤に"ちょっといい台詞"を言って場を収める」のパターンで逆ハーレム状態を強化していく話がままありますが、実はこれが苦手です。アニメも条件は同じはずなのですが、「鏡夜の不本意な休日」話で、ハルヒが鏡夜のメリットを問う原作台詞が省かれていたのが一番の違いで、自分のハルヒ感に違いが生じていたのだろうと思います。アニメのハルヒは、そんなに自分に自信を持っていないですよね。
ではアニメの方が好きかと問われると、アニメは大変残念な事にモリ先輩メインの話がないし、悟が登場しないので、難しいところですね。悟は活きのいい阿呆の子なので好きです。しかし阿呆の子キャラは環先輩と被るから、省かれたのでしょうなぁ。
環先輩のキャラをより引き立てる為と思えば許せる、実は隠れ環先輩ファンなのでした。

ところで、モリ先輩の周辺を更に彩るべく、突然現れたピヨちゃんは、もしや先輩の更なるラブリーアイテム模索の結果なのでしょうか。
「モリ先輩と森の動物達」と言うのは、後半戦に入った今頃キャラ属性として追加するには奇抜さがないですし、駄洒落になってるので、もう一捻りして欲しいところです。