和菓子大吾の「爾比久良(にいくら)」
http://www.wagashi-daigo.co.jp/index.html
「大吾」といえば「爾比久良」とセットで名前があがる、店の代名詞的和菓子。
簡単にまとめると「丸ごとの栗が入った贅沢な黄味しぐれ」と一行で説明できるのですが、その味はもっと言葉を尽くしたくなるほど濃密さです。
6cm正方形、高さ3.5cmの大きさとそのずっしりとした重さに、まず驚きます。包み紙は和紙で、見た目にも高級感があります。
結構な大きさなので、一人で一度に一個丸ごと食べるのは、流石に飽きるのでないかな。実際、お店でも4つに切って食べることを推奨されていて、4分の1カットでも十分な満足度があります。写真は2分の1カットにしてみました。
ウリの「黄身羽二重時雨餡」は、崩れやすい通常の黄身餡とは一味違い、結構丈夫。ご覧の通りの密度で、黒文字でも綺麗に切れます。しかし、固まっているわけではなく、口に入れるとキメの細かさを感じつつスッと溶けるような不思議な柔らかさがあります。
正直、黄身羽二重時雨餡の部分だけでも、黄身の風味と優しい甘さにうっとりするのですが、そこにねっとりした餡と、どこから切っても見事に真ん中に位置している丸い栗が合わさって、非常に上品かつ贅沢な味が完成します。
ちなみに、数量限定商品で「黒爾比久良」という、黄身しぐれ部分に黒糖が使われているパターンもあり、こちらは中に白餡が入っています。通常のものより甘みは強いけれど、黒糖なのでやや大人っぽい味でした。