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盆に観劇しているので、整え直された鬘のパターンで観劇している筈ですが、初日(舞台稽古含む)の髪の毛がボワッとしている茨木の写真を見慣れた後だと、不思議なほどDVD茨木が小綺麗に感じられて、面白いなぁと思います。

イラストは、己の中の鬼性に目覚めた瞬間の茨木。
「萱野が逃げたぞ!」と告げ口した茨木が、嗤っているように見えて、とても哀しい。
取り急ぎのラフですが、思ったより茨木って描き易いかもしれません。

大空祐飛のコスプレ物は、三次元の住人なのに、なぜか二次元風の髪型になるのが面白いなぁと思います。
そして、見事な三白眼に惚れ惚れします。

宝塚宙組「逆転裁判2 -蘇る真実、再び-」15:00回観劇。

宝塚では初の続編上演は、確かに「逆転裁判2」でした。
ゲームファン・宝塚ファン双方への配慮か、ゲーム準拠キャラと路線生徒の出番や歌が増えていたように思います。
その分、今回ヒロインとなったオリジナルキャラ・ルーチェ@純矢ちとせは、しどころのない役で、ちょっと可哀想に感じました。二幕の唐突な告白はなしにして、ローランドを待ち続けると言わせた方が良かったのではないかなぁ。

キャラクターあれこれ。
成歩堂龍一は、今後別の舞台やドラマなどになって別の人が演じる可能性が皆無でないけれど、もうフェニックス・ライトは蘭寿とむ以外誰も出来ない役だ、と思いました。後は、本公演で大空祐飛と芝居するとどんな化学反応を起こすのか?と言うことだけが楽しみです。
前回チェック対象として認識したディック・ガムシュー(糸鋸)@春風弥里は、プログラム写真が糸鋸を意識する事を止めた「美形」撮りでドギマギしましたが、舞台が開くと前回以上の三枚目路線でした。ソロもあったけれど、格好よさは皆無。次回本公演に期待します。
期待を一心に背負って登場したフランジスカ・ヴォン・カルマ(冥)@藤咲えりは、正に完璧な狩魔! 「ハンディおとめ」の写真段階でも美人で眼を惹きましたが、スタイルも見事なものでした。優位に立っている時の、肘を着いて指を振るポーズが可愛くて、何度もオペラを覗いてしまいました。鞭捌きもなかなかの練習と工夫の跡があったのではないでしょうか。
もう一人、ゲームファンにお勧めの再現キャラであるマヤ・フェイ(真宵)@すみれ乃麗は、相変わらずとても可愛かったです。ストップモーションが全然出来ていなくて、ぐらぐらした挙げ句に途中でポーズを変えていたのは可愛かったけれど、舞台としては失敗ですよね。下駄で片足立ちと言うポーズで長時間動作を止めるのは、彼女にはハードルが高過ぎたのでは。演出でもっと簡単なポーズにしてあげられなかったのかな?
それらの事も含めて、今回は全体にお笑い指向のような気がしました。
もっとも笑いを受けていたのは、新マイルズ・エッジワース(御剣)@悠未ひろ。前回のクールな二枚目御剣だった七帆ひかると異なり、ちょっとオーバーアクションが過ぎるのか、本人の持ち味なのか、動作する度に頻繁に笑いが起きていたのは、可笑しいような、少しどうなのかなと思うようなところでした。
ローランド・スミス@七海ひろきは、逆に正統派二枚目で、ちょっと前代宙組トップ大和に似た雰囲気がありますね。演技もなかなか見所があり、今回で人気を稼ぎそうな予感があります。
二枚目と言えば、写真で期待したルード・ベス(殺し屋)@光海舞人が、出番と見せ場が極めて少なく、勿体ない使い方でした。下級生の陪審員の方が、舞台で顔を見せてる時間が多いのでは……?
ちなみに、今回一番この役がやりたいなぁと思ったのは、裁判長でした。唯の進行役だった前回より、だいぶ逆転裁判世界の裁判長らしくなっていたと思います。

今回、「レオナを出演させられない」と言う大前提で脚本を作るに当たって、3年後設定を止めれば、レオナは偽証や死体遺棄の件で有罪になり、まだ出所していない等と適当にお茶を濁す事も可能だった筈。
キャラクターに死を与えて退場させたのは、弁護士フェニックス・ライトの存在を揺さぶると言う要素には役立っているけれど、やや安易&強引な印象も受けました。
前回より練られていたし面白かったけれど、やっぱりキャステイング勝ちしてるような部分が強いかな。脚本面は、最初の証拠品の毒薬の存在が宙に浮いたまま説明されないだとか、レオナの存在が1を観てないとついていけなそうで心配だったり、逆にゲーム未プレイだとフランジスカの敵対心やラストの台詞が今ひとつピンと来なかったり、マヤが誘拐され緊迫した状態でルーチェを海辺に呼び出し他人の人生話をしてるライトに違和感があったりしました。
そもそも、この公判でライトとエッジワースの「法廷に立つ理由」は手に入ったのだろうか? そこが明確でなくて、二幕がちょっと消化不良でした。
演出と音楽に関しては、ほとんど前回と同じなので、多少変化球が欲しいですね。

間もなくカサブランカ製作発表会。
ポスター等が公開されると配役が明白になる可能性があるため、麻生が舞台版「カサブランカ」を宙組で作るとしたら、こんな風に配役し演出したいと言うところを、妄想で済む内に語ってみたいと思います。
なお、予想と言ってますが、たぶん、9割くらい外れると思います。

発表済要素は下記の通り。
出演者:http://kageki.hankyu.co.jp/revue/151/perform.html
リック 大空祐飛
イルザ 野々すみ花

以上を踏まえ、麻生が自分で観たい配役は、下記の通り。

ルノー(カサブランカの警察署長) 蘭寿とむ
ラズロ(レジスタンス。イルザの夫) 悠未ひろ
サム(リックの店のピアニスト) 北翔海莉

署長を二番手役にして、蘭寿とむを宛てたいです。この手のチョイ悪で憎めない男性を演じる事は、今しか出来ないので、敢えて推します。実際、一番美味しい役だと思います。
現実は、9割9分の確率でラズロが蘭寿だと思いますが、妄想なので悠未ひろにします。規格外に大きい身長が、この場合は良い味になるのではないでしょうか。三番手・北翔海莉を差し置いて良いのだろうか、とも思いましたが、サムは歌巧者に演って欲しいので、この二人の比重は逆転させる方向で、このように配置します。

シュトラッサー(ドイツ軍少佐) 寿つかさ
ウーガーテ(出国ビザの売人) 磯野千尋
フェラーリ(闇マーケットのボス) 十輝いりす

少佐はDVDを観ていて、組長だ!と思ったので、唯一の「当てるつもり」予想です。
ウーガーテは「印象づけが必要」「序盤で退場する小悪党」と言う点から、専科を投入するポイントと考えます。
フェラーリは、申し訳ないけれど消去法です。

イヴォンヌ(リックのガールフレンド) 純矢ちとせ
ブルガリア人の夫婦 鳳翔大&花影アリス

娘役二番手の役はイヴォンヌになりそうですが、楚々とした花影アリスが観たいので、ブルガリア人夫婦に宛てます。
夫は年齢、美貌、ヘタレイメージ(笑)で鳳翔大が適役と判断。個人的に一押し配役です。
問題のイヴォンヌは、男役経験ありの娘役向きかなと思い、配慮しました。

●リックの店の店員チーム
カール(リックの店のウェイター) 萬あきら
ギター弾きの女 鈴奈沙也
ルーレット係 蓮水ゆうや
イヴォンヌに片思いしている男 春風弥里

かなり楽しそうなチーム。2.5から3の線が多いですが、ルーレット係にはシャープな格好よさが欲しいので、蓮水を希望。
その他、若手男役をある程度ここに投入します。萬氏&副組長が手綱を握りつつ、歌って踊って盛り上げる勢いに期待したいです。

●レジスタンスチーム
ラズロに指輪を見せる男 凪七瑠海

適当な役が必要かなと思ったので……映画序盤に登場するこの役を膨らませて、「エリザベート」のエルマー達の様なグループを作ります。
私の妄想脚本の一幕ラストは、リックの店が閉鎖される場面になります。事前に国歌斉唱があり、急展開でこれからどうなるのかと興味を引いて休憩、と言う構成ですね。
しかし、これだと二幕の展開が淡々としてしまい、大人数も動かせないので、二幕にラズロ中心のレジスタンス集会シーンを挿入します。

映画原作だと、役が少なくて割り振りが悩ましいかと思ったのですが、私が把握してる宙組生は博多で観た半数だけなので、意外と十分でした。後はビザを手に入れた老夫婦や、第三帝国の兵士とか考えられますが……。勿論、実際はもの凄く足りていないので、どんなアレンジが入るのか、実際の配役を楽しみにしてます。
演出は、芝居のメインの場となる「リックの店」を、盆を回して基本の店内・賭博場・オーナー室を行き来する感じだろうとか、小池先生演出なので映像を使用し、冒頭に周辺地域地図を出して状勢説明、ラストに飛行機の飛翔シーン、の2点があるだろう等と考えてます。

無事帰ってきました。
博多座は劇場の中に、屋台のような感じで土産やお弁当のお店が軒を連ねていて面白い劇場ですね。傾斜も適度で、少し椅子が堅めなのか腰が痛くなった以外は、良い劇場だなと思いました。

14日16:30公演と、15日12:00公演を観劇。それぞれ、1階でオペラ未使用原作未読、2階でオペラ使用原作既読と、自主的に視点を変えてみました。
総じて、15日の方が良かったかな、と思います。客層も、15日は遠征ファンが多かったのではと思う拍手の熱さでした。会場中が暖かく、なぜか私が感激しました(笑)。

まず、芝居「大江山花伝」。

幕開きに茨木@大空だけが板付きで立っていて、まず後ろ向き→振り向くが、顔を扇で隠している→顔を見せる、と2段階焦らされた分、万雷の拍手でした。
鬘は作り込んでいるし、衣装も豊富に取り替えてくれて、ビジュアル的には非常に満足しました。本当に「この世の物ではない」美しさだったと思うファンの欲目です。
女装シーンで、お付きの二人は「女の子の声」を出しているのに、茨木は明らかに「男がシナを作って女性らしく話してる声」で笑いました。これも男役スキルの差なのか?
藤子@野々は、独白シーンの熱演だけで客の心を捉えていたと思います。初日は平気だったのに、二日目は話し出した途端滂沱の涙で、オペラを支えていられない状態になりました。たった一人、振り付けもなく長台詞を言うだけで劇場を埋めるその芝居心は流石の一言。
所作は、日舞の為に三味線までやる本格派の綱@北翔がとても美しく、目を奪われました。何が凄いって、持ってる扇や剣と言った小道具が、位置を決めるとピクリとも動かないんですよね。
胡蝶@花影は、佇まいが美しくて驚きました。洋物で、妹系キャラのイメージがありましたが、こういう大人の役の方が似合っているのかも。
千年杉@萬は予想していたより出番も少ないし、物語上の比重も軽く、勿体ない役者の使い方だと思いました。

お話自体は、ちょっと展開が早過ぎることと、茨木と綱の間に友情を感じさせるエピソードがもう少し織り込まないと二人の思いが伝わらない印象がありましたが、その辺を理解している15日は、スムーズに入り込めました。
酒呑童子の処理が、原作と舞台で大きく違いましたが、私は原作に背いていても舞台の方が好きかな。人間であろうとした茨木なら、ああいう形の方がしっくりします。

滝壺をどうやって舞台上に作るのか?と思っていたら凄いスモークで恐れ入りました。
あと、演出関係は茨木が綱に名乗って退場する序盤シーンで、回り盆とせり下がりの組み合わせは良かったです。
ただ、他の点は……ライトの使い方など一本調子で、古い印象を拭えませんでした。
平安時代の日本物なのに、意外と音楽がエレキ系を使っていたり、攻撃的で驚きました。初見は合わないと思ったのですが、そういうものだと思ったらよく合ってるような印象に変わったので、まぁ鬼と人間の差を出す為にも良かったのでは。

他に気になった事。
酒呑童子@十輝は、元々鼻声なのか、たまたま風邪気味だったのか、台詞の合間に鼻を啜るような間と音があって、少し気になりました。
それと、舞台転換の時に大音がするのが、かなり気になりました。慣れない劇場で大劇場並のセットを動かすのは難しいのでしょうけれど、少し興醒めです。

続いて、ショー「Apasionado!! II」。

とにかく熱く熱く最高の盛り上がりでした!
少人数なのを感じさせないように総出で頑張っていて、凄まじい体力勝負になってる感がありましたが、それも発される熱の要因の一つになっていたのではないでしょうか。
再演の弊害で「瀬奈ならここで魅せるのだろうな」と思ってしまう面もありましたが、宙組は宙組で、自分たちらしくやっているのでは。
男役の黒燕尾ダンスは、三角形フォーメーションの頂点にいること自体に大感激です。でも、一番大空に合っていたのは、やはり新振り付けの荒野だと思いました。
新振り付けと言えば、14日はデュエットダンスのリフトがかなり怪しくて(野々は腰が引き気味だし、大空は抱え上げたは良いものの回転で軸がブレる)、「リフト大好き」「大空ファン」「野々好き」な自分でも、その3つが組み合わさった結果を喜ぶかと言えば、そうでもないんだと分かりました。

バンピロ伯爵のシーンは、なぜか15日はバックのダンサーに注目してしまって、大変激しい振りですが、あんなに踊れたら気持ちいいだろうなぁと思いました。
女装シーンは、組長が完全に笑いを取りに行っていて、素晴らしい戦闘意欲でした。
なんせ宙組なので、あんなに月組・花組時代は長身がウリだった大空が小さく見えるくらいの長身揃いで、花は花でも食虫花に違いあるまい、と思いました。
花影は、華があるけれど、二階席から観ると細すぎて折れてしまいそうだったので、ちょと肉を付けて欲しいですね。

最後に、宙組全般の事。
コーラスはさすが宙組。また、影ソロが凄く迫力ありました。
青年館「逆転裁判」しか観ていないので、今回初見のメンバーが多く、なかなか脳内で巧く照らし合わせられないのですが、芝居で茨木の部下を演じてくれていたので、下級生ですが蒼羽りくと星吹彩翔は見分けられるようになりました。
元々、ハンディおとめで蒼羽りくは学年の割に男役の顔が作れているなぁと思ってチェックしていたのと、星吹彩翔はとにかく個性的なので、まぁ次回も多分この二人は見分けられるでしょう。
中堅では、逆転裁判で矢張を演じていた鳳翔大が、「凰稀かなめに似ている」と思って以来、直ぐ分かるようになりました。ダンスや歌など向上すれば、美しさで十分やっていけるのでないかと思います……って、不思議と凰稀に言ってるのと同じ感想ですね。顔が似てる人は、芸風も似るのか?

一人なので色々不安もありましたが、遠征して良かったです。細々書き出すと終わらないので、この辺で一旦筆を止めます。
DVDも買って、「カサブランカ」までに宙組生を研究するぞ!

間もなく宙組博多座公演初日。とは言え私はお盆休みまでお預けですので、当日まで情報を見ないようにするか、下調べして行くか、大変悩んでいるところです。

さて、宝塚ではトップスターに就任すると、本人監修と銘打ったグッズが販売されます。
今年は内定発表があってから色々と自己制約を外していますので、ここは一つ、ファンとして売上に貢献するため、大空グッズも購入検討することにしました。
が、何と言っても柄次第でどんなグッズも印象が変わって来るよなぁと思います。柄が良ければ、個人的には「踏絵アイテム」だと感じてるタンブラーを思い切って会社で使います(笑)。
ちなみに、私が普通に買いたいなと思うのは水監修グッズですね。ちょっと派手だけど、センスが良い。次点で瀬奈の2ndシリーズ。
逆に、どう考えても買わないなぁと思うのはキャラ物の大和路線。彼女には合っていたけれど、踏襲するのはご勘弁を。幸い柚希がクマのキャラクターグッズなので、大和路線はそちらに譲って、頂きたい。
まぁこんなこと言っていても、監修グッズの発売開始日は大劇場お披露目公演かも知れないのでした。
……と言う話を前日にでも書こうと思っていたのですが、本日既に、キャトルレーヴオンラインで大空祐飛監修グッズが公開されていました。
http://kageki.hankyu.co.jp/goods/quatre/star/ozora/index.html
ネイビーが基調色で、ダイアモンドカットをモチーフにしたロゴ。おお、これならあんまり痛々しい事にはならなそうです。
(一番心が揺さぶられたのはフォトコレクションだけど、どうせ限定数グッズなんて買えないし)
ただ、一番本気で購入してまともに活用しそうなフォトフォルダーは、先日LOFTで買ったばかりなのですよ。それも、大空ポストカード購入の前準備として。
先見の明がない自分に少し凹みます。