• タグ 『 アルスラーン戦記 』 の記事

150816.png

TVアニメ「アルスラーン戦記」19話「冬の終り」
http://www.arslan.jp

エンドカードは大暮維人先生のファランギース。
大暮先生という時点で、ファランギースかタハミーネ王妃の二択ですよね!

今回はほぼ9割ヒルメス回というか、ほとんどサーム回でした。
戦記物感が出ていて非常に良かったです。パルス側がお得意の釣り野伏せをするだけでなく、聖騎士団側が盾と槍のファランクス戦術を取ったので、双方が戦っているという感がありました。
サーブル城の立地も、ビジュアル表現だと難攻不落と言われる所以が一目で分かり、圧倒されるなと思いました。
ただ、Aパートの回想が長過ぎた気がするけれど、あれはパルスの現状を忘れてしまった視聴者がいた場合のフォローなんでしょうか。

あ、ザンデの武器だけは相変わらずギャグみたいでした。あの長物を、行進中ずっと立てて持ってるのかと思うと、笑いが込み上げてきます。ただ、真後ろの兵士は心配で溜まらないでしょうね。
また、前週の次回予告を見て、クバード卿が仲間に加わると思ったから、得物が被らないようにお小遣いで買って来たのかな。だからクバードが色々言って来たときに苛々してしまったのかな。なんて勝手にメタな想像をしてしまいました。

ヒルメス側にスポットが当たると、ヒルメスも良い主君なんじゃないかと錯覚してしまうのですが、クバードが看破した通り、自分の復讐のために敵国を手引きし、パルスの民を苦しめている時点で、どんな良い言動をしようとマイナス評価だよなと思います。

TVアニメ「アルスラーン戦記」18話「ふたたび河をこえて」
http://www.arslan.jp

エンドカードは藤村緋二先生。
久し振りに、突っ込むところもない1枚だったと思います。

今回は1話の間にラジェンドラの二枚舌っぷりが満載で、想定内のクズっぷりに笑ってしまいました。ラジェンドラの、なにを言っても信用できない雰囲気は凄まじいですね。
あんなにナルサスが知恵者だと分かっているのに、策略を巡らそうとするラジェンドラは、本当にポジティブな男だと思います。

まだ配下に加わるとも分からぬジャスワントに、出自の問題を喋って良かったのかは疑問ですが、結果的にはそれでジャスワントの忠誠を引き出せたと言えるのかな。
ゆっくり展開なのに説明が微妙に不足している辺りは、いつものことですが、アルスラーン戦記にしては展開も早かったと思います。
処刑の宴ではカメラが手ぶれしているような珍しい演出もあって、美術的にも楽しめました。
また、アズライールのカットが多かったのが印象的でした。

TVアニメ「アルスラーン戦記」17話「神前決闘」
http://www.arslan.jp

エンドカードは吉川美希先生。
うーむ。公式が女装させるのは禁じ手だと思う頭の固い人間なので、ちょっと反応に困りました。ナルサスと絵筆を一緒に書いておけば、どんな格好をさせても許されると思うなよ!

冒頭、前回省略されたやりとりが補完されて、ラジェンドラがそんなに出来た人間ではないことを表現していたと思います。今週は割と評価アップ回だと思うけれど、来週ちゃんと評価ダウンするみたいですしね(笑)。
神前決闘は、ダリューンが負けることはないという安心感を、剣を失わせることで掻き消し、ハラハラさせられたのが巧いなと思います。ただ、ナルサスが落ち着き払っていたのは納得いかないなぁ。
一話丸ごと使った割に、尺が足りないんですよね。これは作品のテンポ感の問題かな。
勝った後、エラムとアルフリードが手を取り合って喜んでいたのは可愛かったです。

ところで次回タイトル、「河をこえて」のタイトルがなかったのに「ふたたび」では、意味が通じないのではないでしょうか。

TVアニメ「アルスラーン戦記」16話「落日悲歌」
http://www.arslan.jp

エンドカードはヒロユキ先生のファランギース。
一期の肌面積が広い服装で、ポーズもセクシーな感じでしたが、絵柄が可愛い感じなのであまり色気は感じませんでした。この絵柄なら、アルフリードで拝見したかったかな。

今回は、戦象部隊との戦い。
迫り来る大量の象は怖かったですね。あんなものが襲って来たら、真っ先に後ろ向いて逃げます。
空城の計で使われた人形の顔に笑いました。先々週も人形を使っていたし、今回は対戦象兵器も作らされたし、ナルサスが到着してからペシャワールの工兵はフル稼働ですね。
兵器はいきなり登場するのではなく、ちゃんと製造している描写があったのは良かったけれど、出撃報告を聞いてから鍛冶をする急拵えで、あんなに作れるものなのでしょうか。パルスは騎馬隊だけでなく、工兵も優秀なのか!
馬ごと象に乗ってしまうジャスワントにはビックリしました。ダリューン&シャブラングの人馬一体ペアですら、そこまでの曲芸はしなかったのに……。

ラジェンドラ殿下は、今のところ友軍に「おんぶに抱っこ」状態で良いところなしですが、部下のために投降しようとする下りで、悪い男ではないんだよなぁと思いました。いえ、もの凄く図々しい悪い男なんですけれど(笑)。
マヘーンドラ宰相も、かなり良い人として描写されていましたが、こちらはもう少し野心をチラつかせた切れ者感があっても良いかな、と思います。

アルスラーン戦記はナルサスがいる限り、戦況に対して緊張感はないのですけれど、次回予告はなかなか盛り上がる感じだったので、楽しみにしています。

150719.jpg

TVアニメ「アルスラーン戦記」15話「シンドゥラの黒豹」
http://www.arslan.jp

エンドカードは、まさかの西尾維新先生ショートショート2本「絵心の心得」(笑)。
いや、驚きました。当然、放送では署名を確認するのが精一杯で、後から録画で内容を確認しました。
田中芳樹先生も文字だけのエンドカードではあったけれど、あれは色紙みたいなものと考えれば許容範囲。でも会話文のエンドカードなんて空前絶後では?

戦闘では主要メンバーが力を発揮し、最近出番のなかったギーヴがキラキラ付きで(笑)大活躍、更にCパートに名場面と、順当に楽しめる話でした。
ラジェンドラが、敢えてジャスワントを押し付けて来たことも解説して欲しかったけれど、ナルサスが見破っていることを視聴者に隠して緊張させるための変更なのでしょう。
捕らえられたジャスワントも、なぜ不用心に自分の氏素性を明かすのかと思ったら、アルスラーンの境遇と重ね合わさせるためですね。ただ、アルスラーンはまだ自分の出生について「アンドラゴラスの子ではないらしい」という程度の情報しか握っていないので、親の顔を知らないという寂しさに共感できるものなのか疑問です。
まぁ、ジャスワントが仲間になることはOP・EDでバラされてしまっているから、サクサク展開するのは良いと思います。個人的には、OP・EDでバラさず、どちらに転ぶか分からない演出にしておけば、ギーヴやナルサスの台詞が生きたと思うのですが。
今回の話を観ていて、ダリューンは台詞に緩急があって良いなと思いました。戦場で気合いが入っているとき、悪友とリラックスしているとき、殿下を慰めたいと思っているときと声音に自然な変化があり、その台詞をダリューンがどういう気持ちで言っているのかよく分かります。

新年の儀式は、こういう文化表現が入るのは面白いなと思いながら眺めました。
神官であるファランギースがたまたま従軍していて、王太子がいる軍だからこそ行えた儀式みたいに見えるなぁ。

次週はついに戦象部隊出動。
アニメで馬をたくさん描くのは大変だと聞いたことがありますが、象はどうなのかな。四つ足だからこれも大変そうだけれど、期待しています。

それにしても、公式のラーメン店各社とのコラボはなんなんですか……。
http://www.arslan.jp/news/index00610000.html