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やまざき貴子作「っポイ!28巻」

一緒に注文していたものが品切れだったので、今日ようやく届きました。

要は鷹丘虎雄が好きだと言う話を、前巻の感想で我ながら鬱陶しいほど語ってしまったのですが、結構真面目です。

試合前の話が挟まっているとは予想外でしたが、この回で鷹丘に惚れ直しました。
本当に平が好きなんだなぁ。
熱血系のバカなのに、「そうすれば天野は幸せになれる」の発言等で見せる表情は“凪”としか言い様がない、なにか腹の奥の苦しくて汚いものを浄化した後のようで、こんな良い男はいないな、と思いました。
試合自体は、鷹丘が序盤に突き指した時点で、これは負けフラグ……と相当凹みました。燕中がフォーメーションを変えた後に状況が良くなった感じもなかったし、もう一歩攻めの描写がないと、勝てないですよね。
実際に負けてしまったわけですが、負けてなお王者だったから、まぁ良いかな。
勝利の要因が平の主人公補正と言うより、万里のキャラ補正によるものだったと言う点もあります。
ただ、同じ高校に進学していた、と言う鷹丘には寝耳に水のオチがついて、格好良いまま終われませんでしたね。

それにしても、雛と平がまとまるように見えなくなっちゃったのは、何故なんでしょうか。
受験前(肝試しの頃)は、お互い相当意識していたと思うのですけれど、今では「お互い現在進行形では恋してない」感じがします。
私が読まなかった期間の、恐らく真が断られたのだろう辺りの展開を読めば、この変化は理解出来るのでしょうか……。

やまざき貴子作「っポイ!27巻」

しばらく離れていたのですが、帯に鷹丘がいるという快挙に、辛抱ならず購入してしまいました。
私は、鷹丘が恋に破れて真っ当な道に戻るところまでこの作品に付き合いたいと思っているのですが、恐らく有耶無耶なまま高校進学するのだろうと諦めていました。
でも、今回の巻を読み、道ならぬ恋の結末がちゃんと描かれるのかも、と淡い期待が蘇りました。

同時に、今回は読んでいて鷹丘が本気で可哀想で不憫でなりませんでした。
確か私が読んでた頃には既に告白してたと思うんですけれど、相手が真に受けず考えてくれないとしたら、頭にきますよね。それでも平と友達付き合いしていた鷹丘は、それだけ平が好きだったと言う事だし、それだけ怒りも溜まって当然。
一方通行で妄想入りの片思い期間は、あれはあれで滑稽で可哀想だったとは言え「面白がる対象」として描かれていたけれど、今度はちょっと違いますね。女子二人並のシリアス扱いで、次巻まで引っ張られてるので、28巻も買わねばならなそうです。

その28巻内容になると思われる本誌では、平と鷹丘がバスケ対決してるそうで、頼むから鷹丘を勝たせてあげて下さい、と四方に念を飛ばしています。
私が鷹丘好きだから、と言う点はあります。でも、平の主人公補正がそこまで行き過ぎると、万里へのコンプレックスが何だか白々しいと言うか、万人に好かれ、勉強はできないといっても補正で何とかなり、社会問題まで解決してしまうスーパー中学生っぷりが、少々鼻につくと思うのです。鷹丘はあくまでも「オフェンスキング」でいて欲しいなぁと願ってます。お遊びで負けるのは良いけれど、勝負で負けてはいけないよ!

で、本来メインである女の子たちの恋は、ちょっと成立しようがないのではと思います。
ヒナもマコトも、お互い同士が一番過ぎて、ヒナは告白する気持ちがわかなそうだし、マコトは振られてしまったようなので……。
如何に「本当は両想い」とは言え、ここまでフラグが消えた状態から成立は、ご都合過ぎるので、むしろナシでお願いしたいところです。

それにしても、ようやく合格発表まで漕ぎ着けたんですね! 受験目前より先に時間軸が進む事はないのでは?と思い始めていたので、そこは快挙だと思います。
あと、この作者の漫画って、白髪かトーン髪のキャラクターしか存在しませんね。偶に見分けがつかないので、艶ベタも投入して欲しくなります。