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昨日の記事から引き続き、1周目(西アルメキア編)クリア後の総評です。

本作「ブリガンダイン グランドエディション」は、PS(初代)の隠れた名作「ブリガンダイン 幻想大陸戦記」に、追加要素や調整が施された完全版。
なお、アニメパートはグランドエディションで追加されたようです。だからパッケージがアニメ絵なのですね。個人的には、作中のキャラクターグラフィックの方が雰囲気があって好きなので、幻想大陸戦記のパッケージの方が評価は高いです。

非常に中毒性が高いゲームで、「One more turn!」と連続して遊んでしまいました。
もともと、チュートリアルを遊んだ後に「このゲームは時間を盗む」と判断してしばらく封印していたのですが、実際プレイを開始したら凄まじい勢いで進めることになりました。
それでも、まだ西アルメキアが終わっただけで、あと5国分も遊べるんだ、と思うと凄いテンションになります。実は、クリア後にレオニア(中級)で開始しました。西アルメキアとはまた雰囲気が違って、この国も面白い。宗教国家というから狂王と対峙するかと思いきや、シナリオ上の明確な敵は白狼だったのも意外なポイントでした。

レオニア

で、まずイスカリオを滅ぼすまで寝食を忘れ一気に遊んでしまったので、また封印することにしました。

傑作!……と思ったのですが、マイナーメジャータイトルの常としてUIはあまり宜しくありません。
戦略SLGは編成が肝で、特に入れ替えとクラスチェンジは統魔力の都合上密接に関わるから、編成画面を見ながら思い付いたことを確認したいのですが、都度メニューに戻らないといけないので、何度も編成メニューを行き来しました。どのアイテムを誰に装備させられるか分からないのも困りものでした。

メニュー

アニメシーンは字幕がないので、聞き取れないことがあるのも困ります。会話の自動送り機能(デフォルト設定)は便利だけど、ON/OFFはその瞬間で切り替えたかった。
でも明確な難点はそのくらい。戦略SLGとしては素晴らしい魅力があるゲームでした。

内政は一切なくて戦闘だけに絞られていますが、領地を無闇に増やすと防衛に手勢を割かねばならず逆に危険だったり、敵がどこの土地を狙っているかを見極めて手薄な箇所を攻めるなどの部分は戦略要素と言えて、戦術だけでは勝ち抜けません。
そして、いざ戦闘になると、戦い方の自由度が生きてきます。

戦闘

私の解釈では、このゲームは、ルーンの騎士を旗艦とした艦隊戦ですね。戦場での陣形が非常に重要で、単騎でどれほど強い魔物がいても、一体で突っ込めば弱い魔物に取り囲まれて倒されるというバランスが秀逸です。
また、非常に特徴的で戦術を広げているのが、騎士を撃破・退却させると、その騎士が統制しているモンスターが一緒に撤退する点でした。強大な軍を率いて攻め込んできた敵国君主を、捨て身の突撃で倒して防衛、なんて展開は実にこのゲームらしいです。
ゲームバランスは、最終戦のキツさが厳しいけれど、これも「ここまでの育成の成果をぶつける」という意味ではいいのかな。中級にしたら、敵が専守防衛をするようになったり、騎士を狙い撃ちしてくるようになって、かなり手強くなりました。

最大6人で対戦できるモードもあって、仲間と遊べたら盛り上がりそうです。

その他のシステムはシンプルながら、育成要素、人間模様が秀逸。

騎士仕官

西アルメキアでレオニアを滅ぼした際、こう語って寝返ったシャントゥールが、レオニアでプレイしたらバテルヌス司教と親心について話し合っていたりして、グッときます。
在野騎士すらも、一人一人異なる顔とバックボーンと個性があり、使ってみたいという気にさせます。太鼓持ちみたいなのもいるけど(笑)。ゲーム中のステータスで確認できるキャラクター解説文が、状況に応じて変わっていくのも、なかなか嬉しい仕様です。

本作について少し調べると、「銀河英雄伝説」との類似性を語る声が見受けられます。
私もそれが目的で遊んだのですが、銀英伝単独というより全体的に田中芳樹作品っぽさを感じました。
この「銀英伝っぽい」という評価は、決して悪口ではありません。多分、こういう評価をした人はほぼ「銀英伝ファン」だと思います。好きな作品に感化されてできた(ように見える)ゲームが面白かったので、嬉しくなって「銀英伝っぽい」と言ってしまうのでしょう。
実際、キャラクターのモチーフは想像がつくけれど、私が遊んだ範囲ではそのままパクリの台詞があるわけでなかったし、きちんとブリガンダインの世界観の中に落とし込まれていました。
というわけで、ゲーム好きな田中芳樹作品ファンには私からもオススメです。

クリアしました。

西アルメキアED

ラスボスは本当に驚くほど強かったです!
一回では勝てず、2節使って倒しました。
2節目は全滅するギリギリまで撤退しないという覚悟で出撃しましたが、もしそれで倒せなかったら、次に出撃可能な騎士と魔物は育成不足だから、積むなと心配したくらいです。
……最悪、カーレオンがイスカリオを滅ぼす直前のセーブに戻る覚悟もしていました。隣接地が同盟国でも攻撃指示は出せるようだったので、カーレオンに攻め込んで戦乱を長引かせ、レベル上げを測るしかないな、と……。外道なことをせずに済んで幸いです。

写真は、1節目の出撃メンバー。

編成

ケンタウロスが多めの編成にしたのは、直前のブロノイルの反撃ダメージが厳しかったためです。しかし戦って見たら、ラスボスは物理攻撃手段を持たないクラスだと判明したので、2戦目は普通に接近戦メンバーの比重を多めにしました。1節目に出撃したケンタウロスの半数系が死んだから、入れ替えたという面もあります。
これまでの強敵戦で猛威を振るったバンパイアロードの「ネクロマンシー」ですが、最終戦では周辺の魔物を倒しても自軍に加えられないため、役に立ちませんでした。耐久力があるから、壁としては役立ったけれど、反面、ドッペルゲンガーに能力コピーされると辛かったです。

ラスボスの範囲攻撃は状態異常付きという酷い仕様で、我が軍で一番レベルが高い「サラマンダー」が魅了されてしまった時は、戦線壊滅の危機でした。
退却しようかと思ったけれど、魅了状態の魔物を連れて帰還できるか不安だったので、戦闘続行。ペガサスにメディカを使うMPが残っていたので、ギリギリ近付いて解除できました。
その前に、ハレーが反撃で殺してしまいそうでしたが(苦笑)。

勝利の瞬間を見届けられたのは、このメンバー。

勝利

残りHPを確認できる状態になってからは、無限湧きする魔物を無視して必死で攻撃優先しました。

完全にハレーがヒロイン状態のアニメED後、「Fin」で終わりかと思いきや、そのまま待っていたら、なんとも心憎い演出がありました。
配下の全騎士と魔物が一覧形式で表示。

ユニット紹介

魔物は、防衛用の穴埋めにとりあえず呼び出しただけのものも多いので、名前とレベルだけでは個体差がわからないものが多かったけれど、ルーンの騎士達はみんな個性があるので、一人一人思い出深いです。
中でも、シラハは使いたかったキャラNo.1です。

シラハ

この手のゲームで忍者が弱かった例を見たことがありませんから、多分強キャラだったはずですが、加入が遅すぎて、一度も戦場に出せませんでした。エストレガレス帝国で始めることがあったら、偏愛します。

さらに、最後に勢力図の流れがまとめて表示されるのは面白いですね。
写真を撮る前に画面が切り替わってしまったので記録に残せませんでしたが、攻略に41ターンかかった模様。初級(EASY)なので誇るような成績ではないけれど、思ったより順調でした。

そんなわけで、非常に楽しんだ本作でしたが……
ここまでで十分記事が長くなってしまったので、総評は明日まとめます。

帝国との戦いが終わり、ランスが王位に着きました。

ランス即位

この節は、西アルメキアと帝国だけで3戦しているのに、更にイスカリオがハーヴェリーを、カーレオンがカエルセントを落とすという、非常に長い1節でした。
と同時に、非常に混沌とした勢力図になってしまいました。

勢力図

色の差がわかりにくいですが、南方が黄緑(カーレオン)と黄色(イスカリオ)でまだらになっています。
両国とも分断地が多すぎて、機能していません。

西アルメキアから面した領土だけでも切り取っておこう、と思ったのですが、カーレオンにカーナボンとハーヴェリーを先取されてしまいました。西アルメキアはソールズベリーを確保。
その後も、激しく国境線を書き換え合う2国でしたが、遂にイスカリオが最南端に追い詰められました。

勢力図

……プレイヤーは隣接地が全部同盟国の領土になってしまったので、この間、カイ王の頑張りを見守っていただけです(笑)。

そして遂に、カイ王がドリスト王を打倒。
なにもせず大陸全土の覇者となったランスが、皆からお祝いされました(笑)。いや、強力な同盟国で有難い限りです。

確執からいつか離脱するのでないかと考え、使用を控えていたメレアガンス氏が、実はただのツンデレだったと発覚したのも、このお祝い中。

“メレアガンス"

一方、ランス以上に「この物語の主人公」感が強まってきたハレーは、ブロノイルの野望を知り、負傷しながらもルーンの騎士達へこのことを伝えに離脱します。

“ハレーとガドール"

非常に強いと噂の対ドローラスガルド最終戦が始まりました。

3節以内にブロノイルを倒さないと
ゲームオーバーです

ということで、戦闘中含む以降のターンでのセーブ不可。でも、期限3節ということはハレーの回復を待って出撃できると気付き、あえて2節見送りました。
全戦力を揃え、厳選した魔物と共にランス、ゲライント、ハレーで出撃。

“ブロノイル戦"

ブロノイルは、お供もLv.20〜30と非常に強い最上位ランクだし、本人にはバリアがあってダメージが通らないので、どう攻めていいものか困惑しました。写真は、ルーンの騎士が攻撃したらバリアが消えるのかな?と想定してランスを特攻させてみたものの、意味がなかった瞬間です(笑)。
それでも、アタックを続けることでなんとか勝利。ロック2体が功労者で、厄介な敵を石化できたのが大きかったです。
ただ、反撃ダメージが大きかったので、弓使いをもう少し多く育てていれば、多少楽になっていたかもしれません。MPが尽きていたため、反撃で貴重な魔物が数体死んでしまいました。

評判通り強かった!と思いきや、なんとブロノイルはラスボスでなかったことが判明。

3節以内にアウロボロスを倒さないと
ゲームオーバーです

お前もか!
真の最終戦の結果は、総評と共に次回まとめます。

DISC1終了。

ディスク変更

前回に引き続き、エストレガレス帝国と激突の末、ついに父王の仇を討つまでの感想です。

帝国領を北西と南の飛び地に分断し、もう間も無く倒せるのでないか……と思っていたのですが、手薄になっていることに気付かず、カドベリーを帝国に奪われました。
ゼメキス(Lv.27)エスクラドス(Lv.26)ギッシュ(Lv.21)という錚々たる騎士で、魔物も大量に連れて攻められては、どうにもなりません。騎士3人の合計レベル差が3〜4倍もあった時点で、防衛不能と判断し、速攻退却しました。

ゼメキス

この威圧感たるや、凄まじいです。

その状態から防衛計画を練り直すも、レベルが一桁の騎士だけで組むしかない拠点が生じることが判明。ハレーが離脱した穴は大きかったです。
そこで、カドベリー隣接の拠点の一つであるディルワースから騎士をわざと引き上げて、放棄することにしました。
その代わり、3拠点と隣接しているオークニーを全力で奪取することで、西アルメキア側が防衛しないといけない拠点数を減らす、という作戦です。

移動指示をして、戦闘フェーズに移行。ところが、ここで帝国領の状況を見たところ、なんとカドベリーの騎士配備を変えて来ており、エスクラドス1人と、高レベルながら戦える状態でない騎士が2人しかいませんでした。

少し悩んだ末、カドベリー、オークニー両方を一気に落とす電撃戦を採用します。

まず、1戦目はカドベリー戦。
ディルワースを放棄したところだったので、出撃できる騎士に選択の余地がありません。当然、騎士も魔物も低レベルでしたが、頭数は揃っていたので、最終的には数で競り勝ちました。

1戦目を勝利して、続けてオークニー戦に入ると思いきや、なんと南の飛び地オルトルートの帝国軍からトリアを攻められ、予定外の2戦目(防衛戦)が始まりました!
この拠点も、騎士は適当に配備した二軍メンバーだったので「マズイ」と思いましたが、防衛専念で堅守。退かせることに成功します。

そして、3戦目でついにランスとゼメキスが直接対決しました。

エストレガレス皇帝ゼメキス、おまえを討つ!

魔物は全体的に敵の方が高レベルでしたが、幸いにして高レベル騎士で出撃したのはゼメキス1人だけ。
残りはミラ(Lv.11)とパラドゥール(Lv.11)なので、ランス(Lv.13)、ゲイラント(Lv.19)、コール(Lv.16)と合計すれば対等です。
戦闘を重ねたことで、陣取りのコツもわかって、時間はかかったけれど思ったより着実に帝国の兵力を削いでいけました。帝国は防衛を諦め、最後に残った拠点オルトルートへ強制離脱。

後一手で、宿敵を倒せる状態になりました。
しかしゼメキス、エスクラドス、ギッシュの3人に本気で防衛されたら、多分手の打ちようがないんですよね。そんな心配を抱きつつ、全兵力をトリア、エオルジア、ハドリアンに集結。これまで防衛拠点が全域に広がっていたせいで点在していた騎士が一堂に会すと、思ったより人材充実しているじゃないか!という気になりました。
また、特定の騎士が同一拠点にいるとイベントが発生することも初めて知りました。

さて、どう攻めるか考えつつ敵の布陣を覗いたところ、敵側はゼメキス以外はエスメレーとソレイユを出撃させるつもりだと判明。弱くはないけれど、決して強くもないのになぜ?と思ったけれど、エスメレーは王妃だからですね。ソレイユの理由がわからないけれど、回復目的かな……。

CPUの思考には疑問を抱きつつ、これなら五分で戦えると判断して出撃。
ゼメキスの攻撃範囲を読み間違えて、終盤にピクシーが1体犠牲になったけれど、それ以外は安定した戦いでした。

エストレガレス壊滅

特に、バンパイアロードが習得した術「ネクロリバース」(戦闘中に倒れた魔物1体を一時的に蘇らせて使役する)が秀逸です。MP消費量から考えると、一回しか使えないのが惜しい。

あの世で父上にわびるがいい!

戦闘後、ゼメキスが単純な悪人ではなく、黒幕がいたと判明します。
こうして見ると、ハレーは離脱せずランスの元にいた方が、早くブロノイルに会えたのでは……。作劇の都合だけれど、タイミングが悪かったですね。

レオニア壊滅で東は行き詰まり。そして、中央部での戦争が激化しました。

レオニア壊滅

同一ターンで、レオニアのグルーム城と帝国のファートを落としました。
実は、ファートには2部隊しか送りこめず、騎士数では負けていたのですが、敵の魔物数が少なかったので合計数でなんとかなると踏んで出撃。実際、勝てました。この辺のバランスは結構面白いと思います。

続けてハドリアン砦も落としたことで、聖王歴216年1月nの節、レオニアは壊滅しました。
ランスなら、リオネッセと友好関係を築けそうなのに、滅亡させないといけないのが残念でしたが、リオネッセとキルーフの会話を見た感じ、国主は死ぬわけでないようですね。
前回倒したヴェイナードのイベントでは、この後服毒自殺した、と勝手に思い込んでました。だってあの人、銀河帝国人っぽいので……(笑)。

石化ランス

ちなみに、ランスは石化してました。メディカが使えない状況で石化すると、どうしようもないですね。

さて、折角落としたハドリアン砦ですが、ここと面する拠点はアスティン一つしかありません。アスティンは同盟国のカーレオンが占拠しているため、これ以上侵攻不能になってしまいました。南東にイスカリオ国があるのに、どうすれば良いのでしょう……。

そんな疑問を抱きつつ各拠点を覗いていたら、イスカリオが占拠するカーナボンが手薄。この拠点は我が国と接していないので攻め込めませんが、この状況を見ると、帝国はトリアからカーナボンに攻め込みそうだと読んで、ファートに駐在させていた部隊をトリアに送り込みました。
これが大当たりで、留守役は騎士1人。即刻退却で、無血開城と相成りました。
更に、イスカリオ側がアスティンを攻めて、カーレオンから奪取。なんと、これでアスティンにも進行できる状態になりました! ……って、同盟国の弱体化を喜んではいけませんが。

勢力図

しかし、アスティンに攻め込もうと思っても、Lv.20越えの戦力が結集されていて、手が出せません。
仕方ないので、ひとまず主力部隊は帝国に向けることにして、帝都ログレスとカドベリーを落とします。
帝都ログレスの方は、戦力的には極めて厳しい戦いだったのですが、敵大将だったエスメレーが、回復役なのになぜかガンガン前線に出て来る脳筋タイプだったので、助かりました。

と、ここまで順調でしたが、次ターンから帝国が怒涛の反撃を開始。防衛戦が始まります。
拠点自体はなんとか守るも、この間に、騎士ロットが突然離脱してしまいました。防衛拠点数に対してギリギリの騎士数だったので、このままでは危険です。
防衛数を減らすのに一番良いのは、敵領土と面する拠点を減らすことです。と言っても、こちらが国土を減らすつもりはありませんので、敵の方を、面する箇所が少ない拠点に追い込むのが最良と判断。
そこで、ディルワースを落とし、更にエオルジアに進軍。
ここは、強敵カドール(Lv.29)がいるため、こちらもゲイラント、ハレー、メレアガントという最強の布陣で挑みます。長期戦の末、敵戦力を大幅に削りつつの勝利を掴みます。

ただし、ここで残念ながらハレーが離脱。帝国を滅ぼすまでいて欲しかったけれど、一度出撃させることができて良かったです。

ハレーさん、今ままで本当にありがとう

ちなみに、アスティンは侵攻準備をしていたら、カーレオンに先を越され、またも東側の出口がなくなってしまいました。カイ王、こうなったら責任を持って、イスカリオを滅ぼしてくださいよ……。