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- タグ小さな王国エルトリア
3度目の正直で、エンディングに辿り着きました。
結婚相手はフローラです。最終月になって快癒したリナリアが相手になると劇的だな、と思ったのですが、彼女は花嫁相手ではないのですね。沢山女の子が出てくるのに、結婚できる相手は少ないのが少し残念です。
やり直し後、前回は国内のイベントを探し歩いたので、今回は国外を探索するようにしてみました。
これが功を奏して、遂に魔王城への道を発見。
リセット前同様マーガレットとリコリスを助けて後顧の憂いをなくしたあと、魔王城へ向けて出陣しました。
そして、直接対決の時が——
かなりの強敵でしたが、補助魔法の重ねがけで防御を整え、なんとか倒すことが出来ました。
なお、魔王のお供モンスターは倒しても復活しますが、復活後は体力が非常に低くなっているため、割と簡単に倒せます。お供モンスターは回復魔法を持っているので、先に倒しておいた方が良いかと思います。
魔王を倒して戻って来ても、王国経営は続くんですね。
魔王を倒すことはゲームクリアに必須の要素であり、王国を維持する為にも必要だけれど、王子の試練自体は2年の王国経営なのですね。
とは言えBADエンド回避が確定したので、後は任期満了までできることを積み上げていくだけ。
3月10日にリナリアの快復も確認できました。
見てないイベントは伝説の剣と、デイジー関係、余生の粉の後日談ですね。スカーレットと仲違いしている期間が長かったせいか、前回あった「余生の粉」に関するイベントは発生しなかったのでした。
そういえば、後半では学校に行ってもジャスミンが登場しなくて、寂しかったです。デイジーも不在のまま終わってしまいました。
ということで、総評です。
一言で言えば、良くできた小品。
- 王国経営をして国土開発する
- 魔王を倒す
- 花嫁候補の女の子と仲良くなる
という3つの要素の美味しい所取りをしています。
国土開発ゲームだと思ってそれを中心に実行していたら、意外と他の2つの比重が高く、バッドEDに直行したのでビックリしました。
チュートリアルもあるけれど、実際に試行錯誤していると攻略法は違うことが見えてきます。決して不親切なのではなく、自分で攻略していく手応えを感じました。トライアル&エラーを繰り返す内に、コツが分かってくるのです。つまり、周回前提ゲームですね。イベントスキップは出来ませんが、1周1イベントが短いため、複数回プレイも苦になりません。
唯一の難点は、戦闘でした。
エンディングを迎える為には絶対に魔王を倒さねばならず、調査(フィールドの探索)は避けて通れません。
調査する土地で1回と、その土地に到着するまでにランダムで数回戦闘が発生するのですが、この雑魚遭遇戦の頻度が高いのです。
平均して、片道日数の2日に1回の頻度で戦闘が起きます。最後の魔王城へ行くまでは、なんと7戦も雑魚遭遇戦がありました。
エンカウントが高いゲームは他にもありますが、このゲームの場合、戦闘に下記の問題点があるのです。
- 戦闘で得るものがない
- 雑魚の体力が多いため、1回の戦闘に時間がかかる
- 戦闘が作業的
1点目に関して補足すると、実際はランダムで換金アイテムが手に入るのですが、巧く攻略していると後半はお金が余り気味で、必要がありません。このゲームでは「経験値によるレベルアップ」という要素がないため、戦闘を繰り返しても得にならないのです。
経験値によるレベルアップがないため、戦闘能力の強化は装備品頼り。それも露天商のアイテムを一通り買ったら頭打ちになるため、雑魚を簡単に倒せるようになる日は来ません。
これらの問題は、戦闘システム自体が面白ければ解消できるのですが……。
最後に不満を書き連ねてしまいましたが、変に凝っていないお陰で遊びやすいとか、補助魔法が意外と重要だとか、実は全体に掛けられるとか、戦闘も渋い面白味はあります。恐らくこの不満は、魔王を倒すため終盤に戦闘回数が著しく増えたせいなので、国の経営と巧く織り交ぜて少しずつやっていけば、そんなに気にならないでしょう。
トータル的には、スーパーファミコン時代の残り香がある、オススメできるゲームでした。