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クリアしました。

エンディングが非常にあっさりしていて驚きました。
任天堂ロゴのまま、まだなにか起きるのでないかと期待して待ってしまいました。結局30分放置して、切ない気持ちで諦めました。
おじいさんとおばあさんが待ってくれているのは嬉しい反面、1人なのがすごく寂しいです。なにより「帰ってくるんだよ」と言われていたのに、おじいさんたちに顔を見せずに去ってしまう女の子に愕然としました。もしや、この辺がかぐや姫要素なのでしょうか……。

結末の虚脱感は大きかったですが、独自の世界観が魅力の秀作でした。

謎解きは理不尽だと思っていましたが、後半は頑張って、おおむね自力クリアできました!
全体的にシナリオの分量が軽く、トライ&エラーがしやすかったという要素は大きいです。

以下、総評です。

感想1(2017年5月1日記事参照)でも書いた通り、本作の魅力はザッピング機能「ひとかえる」が肝だったと思います。謎解き自体の奥行きを与えるだけでなく、男の子と女の子で「できることが違う」ことが、二人のキャラクターを際立たせていました。
もちろん、ユーモア溢れるテキストとごった煮世界観で繰り広げられるシナリオも良かったです。話の大筋は桃太郎なのに、男の子の正体は浦島太郎だったり、全く先が読めませんでした。
しかしなによりの魅力は、少しおばかな鼻垂れだけれどいざというとき頼りになる男の子と、口煩いけれど可愛くて芯が強い女の子のコンビでした。二人を愛おしく思い、活躍を心から応援していたから、使命を果たせた喜びと別れの哀しみに心を打たれるのです。

古いゲームなので、システムやUIの部分では不満もありましたが、それも込みで楽しいゲーム体験でした。

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現在地:6章終了
「ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島」前編は4章で終わり、後編に入っています。それにしても発売当時、この状況で後編発売まで待たされたプレイヤーって大変でしたね……。

湖の底から戻ったら、女の子が消えていることに気付いたあの瞬間、親とはぐれた子供のような、非常に心細い思いに襲われました。
前編の男の子が、女の子の半分くらいしか背丈がない上に言葉も満足に喋れない幼子なのは、この一人ぼっちの寂しさを味わわせるためなのかな。その後、一人で関所を切り抜けた後は少年に成長するのも、親離れしたことを示しているのかもしれません。

非常に感慨深かった4章ですが、謎解きはひたすら難しかったです。最初から最後まで、ほとんど攻略ヒントに頼ってしまって、自力で解いたのは関所の弁慶くらい。
湖の中は詰むポイントらしいので致し方ないとしても、「かちかち山」の渡船場は悔しかった! 一度使ったのに、「たいまつ」が持ち物欄から消えていないことから、ここで火を使うと推測すべきだったのですね。全然気付きませんでした。タバコからたいまつに貰い火という発想も、泥船を炙って丈夫にするという知恵も、まったく出てきませんでした。
5・6章は適正難易度で、普通に楽しめました。あ、でも仏像のノーヒント具合はやっぱり許さない(笑)。

お話としては全体的に、子供向けと言えないダークさが露わになってきました。
そういえば任天堂って微妙にホラー気味な作品作りがうまかったような……と思い出し、ちょっとお話を進めるのが怖くなっている今日この頃です。

3DS版FCバーチャルコンソールにて「ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島(前後編)」をプレイ中です。

ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島

現在地:3章終了
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000014632

本作は、1987年に発売されたファミコン・ディスクシステムのADV。
時折、読み込み中を示すメッセージが表示されるのがディスクシステムならではの要素ですね。

タイトル通り、日本の昔話から引用されたキャラクターたちによる「昔話」風の物語が展開されています。
主人公の二人は「桃太郎」と「かぐや姫」がモチーフですが、そのほかにも序盤から「かさ地蔵」「金太郎」「鶴の恩返し」「おむすびころりん」と様々な物語由来のキャラクターたちが現れる、ハチャメチャなオールスター風の愉快さがあります。それでいて、川から桃が流れてくると思いきや、蓋付きのお椀(カップ麺)が流れてきて、お湯をかけて3分経つと男の子が誕生する(笑)とか、ちょっとした「ハズシ」の要素もあっておかしいです。
現在は、桃太郎の鬼退治をなぞる展開で進んでいますが、かぐや姫要素がどこで関わってくるのか楽しみです。

ADVとしては、調べられるもの、話せるもの、使えるものを当てていく、古典的なコマンド総当たり形式。不要になったアイテムは、理由をつけて消失するようになっているのが、なかなか親切かつ上手い作りだと思いました。
「ひとかえる」のコマンドで、男の子と女の子を切り替えるというシステムがいいスパイスになっています。特に、入手できた側が必ずしもそのアイテムを使うとは限らない点が肝だと思いました。

3章になって難易度が上がり、「せんじんだに」で谷底を覗いて墜落死と、「おにのとりで」で銅鐸を持って逃げようとして殺されるという2度のゲームオーバーを体験しました。試行錯誤は許されるけれど、警告されているのに不適切な行動をとった場合は容赦なく死ぬシビアな部分にギョっとしました。しかも、説明書を流し読みしたせいで、途中セーブの存在を知らず、2度も3章を「はじめから」でやり直す羽目になりました。
三度目の正直で、「隠れ蓑の灰」までは自力でたどり着いたものの、銅鐸を持った状態で鬼から逃げる方法がわからず、任天堂公式Q&Aに頼ってしまったのが悔しいです。

せんじんだに

まあ、さすがに「硫黄玉」はノーヒント過ぎだと思います。一度余計なことをして死んだ地点で探索しようと思わないし、温泉が吹き出したエリアならまだしも、谷に硫黄玉が落ちている理由も納得できないし……。

そんな難しさも含めて、楽しんでいきたいと思います。