3DS版FCバーチャルコンソールにて「ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島(前後編)」をプレイ中です。
現在地:3章終了
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000014632
本作は、1987年に発売されたファミコン・ディスクシステムのADV。
時折、読み込み中を示すメッセージが表示されるのがディスクシステムならではの要素ですね。
タイトル通り、日本の昔話から引用されたキャラクターたちによる「昔話」風の物語が展開されています。
主人公の二人は「桃太郎」と「かぐや姫」がモチーフですが、そのほかにも序盤から「かさ地蔵」「金太郎」「鶴の恩返し」「おむすびころりん」と様々な物語由来のキャラクターたちが現れる、ハチャメチャなオールスター風の愉快さがあります。それでいて、川から桃が流れてくると思いきや、蓋付きのお椀(カップ麺)が流れてきて、お湯をかけて3分経つと男の子が誕生する(笑)とか、ちょっとした「ハズシ」の要素もあっておかしいです。
現在は、桃太郎の鬼退治をなぞる展開で進んでいますが、かぐや姫要素がどこで関わってくるのか楽しみです。
ADVとしては、調べられるもの、話せるもの、使えるものを当てていく、古典的なコマンド総当たり形式。不要になったアイテムは、理由をつけて消失するようになっているのが、なかなか親切かつ上手い作りだと思いました。
「ひとかえる」のコマンドで、男の子と女の子を切り替えるというシステムがいいスパイスになっています。特に、入手できた側が必ずしもそのアイテムを使うとは限らない点が肝だと思いました。
3章になって難易度が上がり、「せんじんだに」で谷底を覗いて墜落死と、「おにのとりで」で銅鐸を持って逃げようとして殺されるという2度のゲームオーバーを体験しました。試行錯誤は許されるけれど、警告されているのに不適切な行動をとった場合は容赦なく死ぬシビアな部分にギョっとしました。しかも、説明書を流し読みしたせいで、途中セーブの存在を知らず、2度も3章を「はじめから」でやり直す羽目になりました。
三度目の正直で、「隠れ蓑の灰」までは自力でたどり着いたものの、銅鐸を持った状態で鬼から逃げる方法がわからず、任天堂公式Q&Aに頼ってしまったのが悔しいです。
まあ、さすがに「硫黄玉」はノーヒント過ぎだと思います。一度余計なことをして死んだ地点で探索しようと思わないし、温泉が吹き出したエリアならまだしも、谷に硫黄玉が落ちている理由も納得できないし……。
そんな難しさも含めて、楽しんでいきたいと思います。