今年は未だ詳細が出ないけれど、タカラヅカスペスシャルの中継はないのでしょうか? 今年最後のご贔屓補充で癒されたい今日この頃なのですが……。
仕方ないので、取り敢えずDVD感想の続きにいってみましたが、リックの出番がないシーンでした(笑)。

【2幕第1場 集会1】
ラズロはレジスタンスの集会で、アメリカ参戦を促すため渡米する決意を語る。

なぜか、二幕からは場面名が(A)ではなく数字表記に変わる謎(正しくは○付き数字)。
集会でラズロを迎えた時、サッシャ達がどこか真剣さと痛みを宿した表情なのに対して、ラズロ信者のバーガーが満面の笑みなのが可愛いです。
膝をついて足踏みする振り付けが個人的にお気に入りです。小さな、けれど力強い一歩を感じさせます。

【2幕第2場A ルノーのオフィス外】
翌朝、警視総監オフィスの前にビザ発行を待つ人々が列をなしている。

朝7時から並んだヤン夫妻が遂に列の先頭に立ってますが、ルノーが指定した時間から考えると10時が業務開始なんですかね。3時間=エコポイント特需の待ちと同じ程度で先頭待ち出来たと考えると、ヤンの亡命意欲が強いのかそうでもないのか、悩ましくなります。

【2幕第2場B ルノーのオフィス中】
オフィスに召喚されたラズロは、出国とレジスタンスの情報を引き換えにする取引を持ち掛けられ断る。シュトラッサーは、通行証を探すためリックのカフェを調査するようルノーに命じる。

シュトラッサー少佐が渋くて素敵な一場。
このシーンは、イルザの髪型と帽子も巧く合ってると思います。DVDでじっくり見て、無言のまま会話の行く末を心配している演技に感心しました。一方のラズロは腹芸ができない人ですね。巧い話に思わず興味を示し、取引を理解すると途端憮然とし、ウガーテの話題にも一瞬固まってしまう。映画版とは結構違うラズロだなと思います。
何度も見返している内に、大尉の「カサブランカではぐっすり眠れる人間はいない」と言う台詞が気になりました。単にラズロへの皮肉のようだけれど、言い回しからすると大尉本人も心安らかに眠れてはいないんですよね。やはり方々を見過ごして生き抜く人生も辛いものなのかな、と感じます。
でも人妻を誘惑する余裕はあるんだから、やっぱり喰えない親父ですね。
ところで、大尉はどの段階で夫妻を知ってアニーナに眼を付けたんでしょうか。オフィスに一人通されて怖々したアニーナと大尉が盆周りで遠離りながらセリ下がって行く演出は、ただの場面転換だけでなく秘密事の匂いがして巧いなぁと思います。

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