前回(2場)から1つしか進んでいませんが、全部で4シーンに分かれています。

【2幕第3場A バザール1】
出国の手がないラズロに、レジスタンスの一員が闇市のボス・フェラーリを紹介する。

舞台袖から人々が登場するのにあわせて、舞台上に市場が出来上がって行くのが目に見えてワクワクします。
ところで、盆が回る直前に踊り子とジャンが親しく話してるので、二人は顔見知りみたいですね。この後カーティスと絡む踊りがあるのは、もしかして二人で仕掛けたと言うことなんでしょうか。

【2幕第3場B ブルー・パロット1】
フェラーリはリックが通行証を預かっていると睨み、取引を持ち掛けるが、リックは取り合わない。

ヤンの相談に乗っているフェラーリですが、最初からヤンの駄目なところを笑って受け流しているんですね。決して善人ではない人柄が出ていて良い表情だと思います。
「彼女、若いから」と言われてキョトンとしてしまうヤンの幼さが可愛いです。
しかし、通行証の話を持ち出されてもしれっと流すリックの狸っぷりも凄いなぁと思います。

【2幕第3場C バザール2】
バザールでリックとイルザは再会する。昨夜の醜態を謝るリックに、イルザは自分がラズロの妻である事実を告げる。

このシーン、二人の会話になると亡命者や商人たちは皆盆の上にいるため、折角人数を出しているのに二階席からは小さなまとまりに見えて残念だったのですが、映像だと空間の隙間が分からないので気になりませんね。
それにしても亡命者の皆さん、観光気分で買い過ぎではありませんか。
「君はいつか、階段を昇って尋ねて来る」と言う予言の真意が分からず、何故自信満々なのか、言霊を信じているのかと謎に思っていたのですが、今になって、自分が通行証を押さえている為の台詞なのか、と思うようになりました。少なくとも、イルザの視点ではそう考えることになりそうです。

【2幕第3場D ブルー・パロット2】
ラズロはイルザを闇ビザで出国させようとするが、イルザはラズロと共に在ることを選択する。その二人に、フェラーリはリックが特別通行証を持っていることを教える。

フェラーリはラズロの脱出記事を読んで感動したと言ってるけれど、それなら最初から通行証の話をしても良かったはず。本当はイルザとのやりとりに打たれたのかな、と感じます。

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