クリスマスイブだから、愛の物語の続きを。
……いや、年内に終わらなそうで焦っているだけです(笑)。あと1回分で芝居は終わるかしら。

【2幕第11場 帰路】
ラズロはイルザに愛を告げると、再び集会に向かう。

交渉の結果を聞いて立ち尽くしたイルザはこの時、バザールでのリックの予言を思い出したことでしょう。
ラズロは言動に注目していると、イルザを確かに愛している優しさが分かるのですが、理知的過ぎて熱を感じない人なので、女性としては買ってながら物足りない気もします。
「おやすみなさい」と応えた時の、決意の眼差しが美しくてドキッとしました。

【2幕第12場 カフェ(閉店後)】
閉店後のカフェにイルザが忍び込み、リックに銃を突き付けると通行証を渡すよう告げる。しかしイルザは撃つことができず、リックを今も愛していることを自覚する。

「貴方が私をどう思っているか分かっているわ」の台詞に、最初イルザにはリックから愛されている自信があるのだと思って唸っていたのですが、私もイルザも誤解していたんですね。
イルザは、リックが自分を憎んでいると思っていたんですね。だと知れば、憎まれてる相手の所へ一人で出向く覚悟はいかほどだったでしょう。
銃を突き付けて通行証を要求する時の微笑みが不思議なのですが、テーブルの上に置く事を拒否された後から、撃てない自分を自覚するまでの変化が流石の演技巧者だと感心します。
なお、通常アングルだと、銃を突き付けられたリックの演技が細かく映っていないのですが、幸いここは「大空アングル」が用意されていて安心しました。が、吐き出す紫煙があんまり見えないのが残念です。

【2幕第13場 集会2】
レジスタンスの集会が襲撃されるが、ラズロは逃亡に成功する。

大尉が珍しく声を荒げていますが、それだけラズロが目障りになったのは、やはりカフェの閉鎖=自分の箱庭を壊されたと言う意識なんだろうと感じます。
それにしても、ジャンは報酬を受け取るためとは言え、態々捕り物に付き合うため、頻繁に深夜勤で大変ですね。朝も広場やバザールにいて、四六時中働いてますよね。スリや密告と言うのも、なかなか大変な稼業なんでしょうね。

【2幕第14場 カフェ(深夜)】
リックとイルザは互いの愛を確かめ合う。リックは、イルザからラズロに通行証を渡すよう頼まれるが、その後ラズロからも、イルザを連れて通行証を使って欧州を脱出するよう頼まれる。

イルザはこの時点で革命の闘士ではなくなっていますね。ただの恋している娘だと言う事が如実に分かります。もしリックと想いが通じた後でなかったら、問題を投げ出すことなく何らかの決断が出来たのではないでしょうか。恋は人を強くもするし、弱くもしますね。
「君の瞳に乾杯」の台詞に併せて、潤んだ上目使いのイルザのアップになるのは、映画を意識したアングルで素敵です。
それにしても、このデュエットソングは時差の勉強になるなぁ(笑)。

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