宝塚宙組東京特別公演「ヴァレンチノ」13時回を観劇。
客入りが悪くなるといわれる“ニッパチ”を物ともしない、大盛況の客席でした。花組生も来ていたようです。

船長@寿つかさが「君、英語が喋れるの」と言うと「いいえ、日本語です」と思い、ジューン@野々すみ花が「確かにラテン系の顔ね」と言うと「いいえ、“平たい顔族”です」と思う。
……そんな野暮な突っ込みを入れても、この作品はまったく揺らぐことがなく楽しめると言うことが、嬉しいです。

何度観ても、ラストの5分は贅沢な構成ですね。
ジューンがルディの幻と共にオレンジの枝の向こう側へ去る、その背中で幕が降りても素晴らしい舞台だったと思うし、その次のジョージの独白で終わっても綺麗に終わります。でも、最後にもう一度ジューンのバンガローが現われ、新しい未来を見せてくれる御陰で、あたたかい気持ちで劇場を出ることができます。
小池先生の作品は「エンターテイメント」として優れていると常々思っていましたが、デビュー作からそうだったのだな、と感心しました。
それにしても、幕が下りるのが早くなったのは、わざとなのでしょうか。ジューンがオレンジを受け取るところまでちゃんと観られるのかどうか、初日も今日もハラハラしました。

公演期間が短いので、これで私の手持ちチケットは終了。でも、1回ごとが濃密で、大満足でした。
屈託ない明るさを愛しく思い、自信なさげな姿は応援したくなる、みんなのアイドル・ルディ。いままでとは違う新しい大空祐飛との、本当に素敵な出会いでした。
でも、現在の結婚したい男No.1は、ジョージ@春風弥里です。

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