5回目ですが、なかなか先に進まないので、今回は軽めにまとめます。

【1幕10場 グロウマンズ・チャイニーズ・シアター前】
「椿姫」のワールドプレミアを中継するラジオで、ナターシャはルディとの婚約を宣言する。

ファン集団の中に紛れ込んだ若手男役たちの女装が可愛いシーン。舞台では押し出しの良い女装組に注目していましたが、DVDで全体を見ると、日頃お淑やかな娘役たちが、女装組に合わせた思い切った振り付けで踊っていることに少しドキドキします。

DJジョニー・マンデルの解説で、映画俳優と言っても、ルディはあくまで「アイドル」扱いであることが分かります。
実在のナジモヴァは、同性にも人気がある演技派女優だったらしいです。もしかすると、「本物の俳優」と共演したことで、偶像でしかない自分を思い知ったのだろうか、と考えさせられます。だから、ナジモヴァのデザイナーであるナターシャを信頼していったのかもしれませんね。
ただ、彼女を全面的に肯定しているのかと思いきや、ナターシャの「ルディは私のインスピレーション」発言に複雑な表情を浮かべたり、婚約宣言も押し止めようとしてるのが気になります。愛情を感じている訳ではなかったのかも……?

【1幕11場A ジョージ・ウルマンのオフィス】
ルディはナターシャに薦められるまま、パラマウント映画に移籍する。この事件により、ジョージはメトロ映画を解雇される。

再び、電話のやり取り。
復唱することで、舞台上に存在しない相手の台詞を観客に伝えるのは基本的な手法ですが、実に自然な演技になっています。また、横で聞いているアリスの演技がジョージの動揺に合わせて巧く反応するので、短いのに何度見直しても感心するところばかりのシーンです。

【1幕11場B ラスキーのオフィス】
パラマウント映画の副社長ラスキーは、ジューンに脚本を書くよう迫る。

ルディの売り出し方を見れば、ラスキーが愛情を持って彼を使おうとしてる訳でないのは直ぐ分かります。ジューンの横顔が固く強張っているのは、自分が愛ゆえに作ったキャラクターを、商売目的だけで使われることへの嫌悪でしょうか。
ちなみに、ジューンはフリーだと言われていますが、史実ではメトロ・ピクチャーズの重役だったのですね。当然、「シーク」には関わってないようです。
個人的には、このシーンでのみ確認出来るワンピースの袖が可愛いなぁと思います。この舞台は、主要女性陣の衣装がお洒落で良いですね。

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