「八丁堀の七人」という時代劇作品があります。
片岡鶴太郎演じる同心・仏田八兵衛と周辺の人々を描く一話完結型ドラマです。
時代劇好きの父が鑑賞する傍らで、見るとはなしに見ていたある日、不意に思いました。
――与力・青山様って、フォウルみたいだな、と。
例えば物事を「何でもお見通し」なこと。または、神出鬼没でタイミング良く現れるところ。破天荒で上層部からは煙たがられていること。自分の正義を信じて貫くこと。そして、微妙に「エエ格好しぃ」であること。
青山様は粋で鯔背な男前なので、フォウルではちょっと身長が足りませんが(笑)。
青山様がフォウルとなると、主人公である八兵衛はイクスだな、とこちらも直ぐに思い付きました。
「仏の八兵衛」と呼ばれる生真面目で優しい実直な男。
作中のイクスは教室長という立場ゆえ調整役に回ることが多く、あまり他人と衝突しませんが、一本通すところは絶対に引かず、上司でも食って掛かるタイプだと思います。
そんなフォウル様とイクスのいる北町奉行所。
……ちょっと面白そうです。